木下けい子さんのレビュー一覧

嘘つきと弱虫 小説

久我有加  木下けい子 

受けの可愛さがわからなかった……

受けが真面目&地味でコミュ障気味で、想定外のことが起きると現実から逃避して心を落ち着かせるために地図を眺める……という地図オタク。(常にポケットに忍ばせている)

何かと現実逃避しがちな受けにあまり共感できず、今ひとつ魅力を感じなかった…….

弟から「女になりたい」宣言された日に、人生初の親友だと思ってた攻めから告白されるというダブルパンチでパニクったとは言え、「最低や!この変態!」と罵…

3

17 初恋 コミック

木下けい子 

見上げる星空が、いつまでも美しくありますように

今回も、素敵な装丁の17 初恋
シアワセそうな二人の表紙に
読前も読後もふわふわさせてくれました。
是非に既刊から3冊を通して読むことをお勧めします

人を思うこと
思いを伝えること
互いの思いが通じること
容易くない道のり

それでも関わり、出会い、繋がっていく
有岡と三島の未来に、自然と笑みが浮かびます。

苦いはじまりの 17歳 生徒
有岡が気づく青い思い
三島…

0

17 初恋 コミック

木下けい子 

なるように、なりました。

シリーズ3部作の完結編。
「17」というタイトルと「初恋」というサブタイトルがとっても意味を持った結末でした。

「17」歳で「生徒」と「教師」ではすれ違うばかりでままならなかった二人の関係ですが、三島は長く長く思い続けてきた「初恋」にようやく決着をつけて、有岡が18歳になり、そして卒業して生徒でなくなったことで、ようやく自分の有岡への気持ちを認めて、自分の中の有岡への恋心を開放します。

3

愛こそすべて コミック

木下けい子 

最初はカッコ悪く見えた攻めが、どんどん良く見えていく。

5万円の花束を用意して女性に告白→振られたのを慰めてくれた花屋にさっさと恋に落ちるという思い込みの激しさや、身替りの早さにはちょっと……と思うんだけど。

だけど。
「単刀直入に言って君に恋をしてしまった!」と告白し、朝も昼も夜もせっせと受けの働く店にやってくるというパッションの持ち主でありながら、受けがその気になって家に誘ってもお茶だけ飲んで帰っていくという妙に堅物で真面目なところがあって…

2

よーちゃんという人「ひねもすのたり君と僕」電子限定番外編 グッズ

実はモテる男

この電子限定描き下ろしが好きです。

結婚したい男ってよーちゃんみたいな男だよな……と思うなおちゃん。
だって、仕事も大手でカタいうえ、性格も温厚でマメだし……

「なのに、なんでモテないのかな?
やっぱ童貞がネック?」
と疑問を本人にぶつけてしまうなおちゃん。

するとよーちゃんは、
「それ全部なおちゃんにだけ、なおちゃん専用だから……」という返事をくれたので、思わず嬉しくな…

2

ひねもすのたり君と僕 コミック

木下けい子 

お気の毒な攻め(=おいしい)

木下さん作品だなぁとしか言えない。
シリアスに描いたらかなりキッツイ話になるだろうに、あくまでほわっとコミカルにまとめてくるあたりが。

情が深くてホレっぽくて、そしてすぐに振られては「よ〜〜〜ちゃああ〜〜ん」と泣きついてくる二つうえの幼馴染・なおちゃん。
いつもクソみたいな男に惚れては泣きついてくるなおちゃんのことを「本当にバカだ」「大馬鹿だ」と思いつつも、でもそこがたまらなく愛おしいと…

2

今日も月が綺麗 コミック

木下けい子 

お尻を差し出す先輩の漢気

三つの作品が収録されていて、私は表題作が好きです。

【今日も月が綺麗】
高校時代にずーっと好きだった先輩に告白して、恋人同士になれて、現在同棲中の二人。
思っていたよりも甘い生活でもなくモヤモヤしていたら、先輩の合コン現場でバッタリ…おまけに二次会まで行ってしまう先輩……。

受けの会社の先輩女性が良い事言うんです。
「俺は必死で頑張ってる!!」という受けに対して
「付き合ってて…

4

17 初恋 コミック

木下けい子 

完結巻(少々辛口)

「17 教師」から1年。
やっと届いた完結巻「17 初恋」の表紙は、淡く暖かいピンク色…

……ほのぼの系に帰結してしまいましたか…
ハッピーエンドは本来好きですが、この作品に関しては「17 生徒」の痛々しいヒリつき、「17 教師」の重く冷えた空気感、そんなものに、日常や恋の中に「かすかな不穏」を漂わせるのが大変に巧みな木下けい子先生の薄暗めな名作がキタ⁈と楽しみにしていましたので…残念。…

4

17 初恋 コミック

木下けい子 

青くて切ない

無気力だった受験生を変えた、先生への恋心。先生の臆病な背中を押した、生徒のまっすぐな感情。友達を心配して、嫉妬して、恋愛感情抜きで感情を剥き出しにする高校生。学生の頃の、青くて切ない気持ちに、胸がきゅっとなります。シリーズの続刊です。生徒→教師→初恋の順番でお読みください。

好きな先生を傷つけた受験生 有岡。後悔して色んな感情でぐちゃぐちゃになりながら、興味のなかった大学受験に励みます。

4

17 初恋 コミック

木下けい子 

成長に感動

正直最初は「うーん」という感じでした。
あのレイプのような場面、どうしても目に焼き付いて離れなかった。
好きな気持ちをあんな形でしか伝えられなかった有岡くんの成長と共に変わっていく気持ち、大人の男になって行く過程を感じるにはやはり最初から3冊読むことですね。
そこで初めて、有岡くんがいかに変わったかを知ることができ、その成長と共に先生の心が有岡くんに傾いて行く変化を感じることができるはずです…

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