木下けい子さんのレビュー一覧

天国に手が届く 小説

夕映月子  木下けい子 

山の魅力にとりつかれた男二人

「一度、山の魅力にとりつかれた者は、
一生、山から離れることはできない。」
「山登りは他のスポーツと違って生死がかかっているので、
共に山に登った仲間同士には特別な絆が生まれる。」

先日までwowowで放送されていた
「マークスの山」というドラマに上のようなセリフがありまして、
「なんか、山ってエロいよなぁ~。」
と、思っていた矢先にこの本の存在を知りました。

そして、読了…

9

天国に手が届く 小説

夕映月子  木下けい子 

山に登ってみたくなった!

いや、現実的に考えたら今の私の環境では無理なんですが…ww
でも本当に登山がしてみたいと思えるくらい面白かったです!
実は最近某ソロアルピニストの影響でちょっと登山に興味があった所だったんで、今回の内容は私的にとてもタイムリーなお話でした^^

一瞬の油断が命取りにもなりかねない登山において、互いに信頼し合い自分の命を丸ごと預けられるパートナーと出会えるのは本当に稀で貴重な事なのだと思います。
最…

8

天国に手が届く 小説

夕映月子  木下けい子 

あぁ……作家買いになるな

 雑誌「小説Dear+」で、一度掲載された作家さんですね。新人賞で、賞を取れなくてもその時トップだった作品が掲載されるのです。
 で、その作品がちょっぴり切なくて、Dear+っぽくて(いい意味で言ってます)、それなのに上位の賞を取れないんだ……デビューできないんだ、と残念に思った記憶があります。

 でも、今回単行本が出て、読んでみて、よかったーーーーと思いました。
 デビューしたんだ。こ…

9

蜜色パンケーキ コミック

木下けい子 

CD聞きたくなりました!

「蜜色パンケーキ」
甘いものが大好きな美形の男・十吾×パティシエの千春
やばい、十吾かわいいんですけどッ!
どこか甘ったれで子供のようで。
でも、かっこいいような気もしないでも…?
CD気になってたんだが、スゲー聞きたくなってきました。
だって、のじー絶対ハマってるに違いない!!

「愛のために」
宮坂×マンガ家・南
うまくいってよかった。
この先も幸せになれるといいなー、宮…

2

天国に手が届く 小説

夕映月子  木下けい子 

登山を知らなくてもおもしろいです

本格登山を舞台にした作品です。
これがデビュー作の作者さん、ご自分でも登山されるとのことで、山の描写が愛情持って生き生きと描かれているので、山のことを全然知らなくても,惹き込まれておもしろく読めました。

前半は、佐和が、最初は「憧れ」の存在だった小田切と何とか近づき、一緒に山に行けるようになり、登山のパートナーとしての相性の良さを感じ、同じ課のかなりレベルの高い女の子からのアプローチよりも…

8

CHERRY 小説

月村奎  木下けい子 

※ただしイケメンに限る

BL作品に美形は定番だけれども、この作品を読んでいる最中ほど「美形は得だなあ~」と感じた作品は無いかもしれません。確かに、陰で必死に努力したり素直になれない受けの可愛らしさは理解できるけど、かといって、それで態度(口)の悪さや我侭ぶりを帳消しにするほどの人を惹きつける魅力が彼にあるかと言うと・・・? にもかかわらず何故かホイホイ仲間が寄ってくるので、コイツはやっぱり顔が良いからなんだろうなと、私の…

5

天国に手が届く 小説

夕映月子  木下けい子 

登山経験のある人には共感を呼ぶかも?

作者さんの山好きが伝わってくるデビュー作品でした。
この題名、すごくよくわかるんです!
三千メートル級の山に登って夜空を見上げると、吸い込まれるように、夜空にまるで自分が墜ちていくような感覚にとらわれ、まさに天国に手が届く♪
子供の頃は、その星空を見て、星に手が届くんじゃないか、ひょっとしたらポケットに入れて持って帰れるんじゃないか?と手を伸ばした記憶が・・・
そんな自分の体験もあり、すご…

12

鏡の中の九月 小説

榊花月  木下けい子 

地味にゆっくり

帯『孤独な胸に響いたのは、その人がくれた言葉』

派手さは無く地味で、けれどその地味さが似合う作品です。
2人が出会うのは本屋、秋雨[受]は本屋バイト店員で、生方はその本屋担当の取り次ぎ社員。
一般的に本は出版社から直接ではなく取り次ぎを通して、本屋の元へと搬入されます。
その取り次ぎの仕事をしているのが生方なのですね。
秋雨はコミックコーナーを担当しており、バイトながらに売り上げ成績…

1

今宵おまえと 一章 コミック

木下けい子 

貴重な作家様です

木下先生は本当に、私好みの作品を書いてくださいます。
ありがとうございます。
幼馴染モノ。ということで、展開は王道……のはずですよね?
王道ということで、読みなれた展開……かと思いきや、受けが当て馬と本当にヤっちゃってたりします。この辺、上手く仕組まれていると感じました。

それぞれの感情の機微をじっくり読ませられる展開になってますね。

これぞ、シリーズの醍醐味でしょうね。
なん…

1

今宵おまえと 一章 コミック

木下けい子 

今宵はいつくるのか

陸郎は十年来の親友、保高に片思いし続けています。
ぼちぼち周りの友人も身を固め始め、保孝もいつか誰かのものになるという怖れを感じつつ、親友という関係を超えようとはしません。
長年押し殺してきた想い。それなのに他の男に身体を奪われちゃったと聞いたら心穏やかじゃないわな。

感心の保孝は男と寝たことを飲み会の席で堂々発表しちゃうほどあっけらかんとしてるのがまたなんとも。

泣きの一回とはいえ、そんな軽…

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