木下けい子さんのレビュー一覧

スローリズム 小説

杉原理生  木下けい子 

ほんとにゆっくり、ゆっくりと

木下さんの表紙に引き寄せられて読んだ作品です。
タイトル通り、ゆっくりと主人公2人の関係が進みます。
派手な展開はないんですが、特に受けの心情が丁寧に描かれていました。
ちょっとずつ、ちょっとずつ、気持ちに変化が表れていく様子がほんとにじれったいです(笑)。
唯一つ、ちょっと残念だと思ったのは、周囲の人間によって矢萩の気持ちが水森に知らされてしまったこと。ここはやはり、本人から最初に伝えて…

3

鏡の中の九月 小説

榊花月  木下けい子 

設定の妙と攻めのチャラさが魅力。

「つめたい花」では展開よりも、ビートニク的なキャラクターに魅力を感じまして、
またまたいっちゃいました榊先生。

で、今回は本屋の店員と取次店の営業という異色な組み合わせです。
う~ん、まず本屋の日常業務描写が面白い!

本屋の店員が出てくるBL作品はほかにも多々ありますが、
それを丁寧に描写したものってあまりないような。
BL小説読んでレビュー書きまくっているみなさんはさぞかし書…

2

SWEET SWEET HOME 小説

桂生青依  木下けい子 

ほっこり。

非常に優しいほっこりとする作品でした。
テーマが「家族」だからかな?

秀一郎、知晶、翼。
3人は家族だけれど、誰も血は直接には繋がっていなくて。
それでも、秀一郎が知晶を引き取った日から3人は家族で。
母親であり兄のような役割を翼に対してとってきた知晶。
一家の大黒柱として働きながらも、しっかりと家庭を顧みることをしてきた秀一郎。
けれど、それは次第に近しくしているうちに「家族」…

0

ドント・クライ・ベイビィ コミック

木下けい子 

本当に好きなのは?

 MRの宝井はともかくどこかプライドが高く、獣医の藤堂にもツンとした感じで接するのですが、藤堂の方が大人で、彼がゲイの恋人とうまくいっていないことを見抜き、なぜそこまで威張っているのかをすぐに見抜いてしまうのです。藤堂も彼のことが気になっているから、何かと宝井に接触するのです。
 宝井が酒で酔った時に初めて吐いた、「帰らないで」と「ひとりにしないでよ」。彼は本当は強がっているだけで、誰かの助けが…

1

幾千の夜 最終夜 コミック

木下けい子 

読み返してみて。

じわーっときました。少し時間がたってからほろりときました。

木下先生の描かれる作品は綿菓子みたいで、読後のほんわかした空気感が大好きなのですが、この作品はかなり毛色が違いました。最後まで胸が痛かったです。
紆余曲折あって結ばれる関係はもともと大好きなのですが、木下作品でこの感覚を味わうことになるとは…。

てっちゃんの大人のずるさだとか弱さだとかが透けて見えていたからこそ、この作品の現…

9

Dear+Heaven ディアプラス・ヘヴン vol.7 グッズ

いろんなエロが読めて楽しい。

Dear+の全員サービスの冊子。

「鬼畜な貴方v」麻々原絵里依
これ、本誌付録CDになってたヤツですね。
なんて、意地悪な!
というか、殺生な!!
まあ、確実に動けないですけども。
でも、それだけのこと出来るんだからそれなりに愛はあると思っていいんでしょうね。

「苺とチョコレイト」木下けい子
これも本誌付録CDになりましたね。
笹川さんの真面目さはエッチでも発揮されてて。…

2

CHERRY 小説

月村奎  木下けい子 

実はウブな王子様

直希は、きれいで成績優秀だが見栄っ張りで傲慢な王子様。
ツンデレだけど、9割以上が「ツン」ですね(笑)
とにかく、人が自分をどう見ているかに命かけてるタイプです。
表面上は天才を装い、陰で物凄い努力をしている姿は、可愛いです・・・
阿部が直希にちょっかいを出したくなる気持、ちょっと分かるかも(笑)

根っからの王子様気質の直希は、
すべてお膳立てして尽くしてくれる阿部と居る事が心地よ…

3

由利先生と愛しき日々 コミック

木下けい子 

恋敵?の登場

 前作は、六車君をからかって楽しんでいる先生がとても印象的で、それがどこか温かく、そしてこの二人がどういうところに行き着くのかはらはらするといった印象がありました。続編に当たるこのお話では、六車君の新たな担当作家である、佐倉が登場します。もちろん佐倉も六車君が大好きです(笑)由利先生と佐倉で、六車君を引っ張って二人で取り合いなども何とも微笑ましい。それどころか、由利先生のフィアンセと称する、柚子に…

4

今宵おまえと 二章 コミック

木下けい子 

草食系と肉食系

 一度告白すると、こうも大胆になれるの?とあっけにとられてしまうほど、陸朗は保孝に下心ありきで迫っていきます。一巻では、保孝が陸朗を引っ張っていく感じだったのですが、一気に形勢逆転です。
 友達でいたいという保孝。友達でなくなっても、ずっと好きだという陸朗。そして、陸朗の下心は保孝を襲うという具体的な行動へと発展するのです。よく陸朗は自身のことを「これでは変態だ」などと自覚しているのですが、終盤…

0

今宵おまえと 一章 コミック

木下けい子 

それはそれは驚きました

 一体陸朗は保孝のどこが好きなのだろう?という疑問が最初からつきまっとった一冊です。(笑)
 陸朗と保孝は同級生同士で、共通の友人が結婚すると言うことで、居酒屋に集まるのですが、そこで保孝がまさかの後輩の男と「やった」発言をするのです。それは、ずっと辛抱してきた陸朗にどれだけのショックを与えたことでしょう!保孝と関係を持った男、加藤は保孝が他の女性と話しているだけでも、わざと割って入って邪魔をし…

2
PAGE TOP