木下けい子さんのレビュー一覧

好きで、好きで 小説

安西リカ  木下けい子 

好きなままここまできて。

十年愛。

恋人である志方のことが好きでたまらない穂木
そんな穂木を愛おしく想いながらも寡黙で多くを語らない志方

一方通行にみえて、しっかり繋がってるふたり。



淡々とした日常の中にある、お互いの存在。

ふと、過去を振り返る瞬間。
懐かしさ。
今の悩み。
会えないときの寂しさ。
会えたときを喜び。
不安。
愛しさ。
不安。

年輪を重ねたふたりだから…

5

月光坂の花屋敷 春 コミック

木下けい子 

狡くて、美しい大人の世界

 幸哉は自宅で会計事務所を開き、そこで、小鳥遊、結人と暮らしているのですが、実は誰も血縁関係はありません。特に大きなことが起こるわけではないけれど、なぜか最初から切ないなと思ってしまいました。

 幸哉はゲイだから、人恋しくなれば、大人として、割り切った付き合いをしています。一方、小鳥遊も幸哉のことが好きで、幸哉の大人の関係を知っています。それ故に、わざと幸哉を追い詰めるようなことをするのかな…

3

眠り王子にキスを 小説

月村奎  木下けい子 

素敵な王子様

「いつも王子様が」(既読)のスピンオフ。
「いつも王子様が」の主人公ヒナが住むマンションの1階で
デリのオーナー兼シェフとして登場していた篤史。
優しそうでイケメンで、その上料理が上手い。
そんな完璧に見える篤史はゲイであることをヒナに打ち明けていました。
何かちょっと訳アリな感じはしていましたが・・・
そう、宮村さんもちょっとだけ登場していましたね。

今回はその篤史と宮村が主人…

16

シガレット・ラブ 小説

雪代鞠絵  木下けい子 

シガレット(彼に元カレ要素)

元カレの所業の数々に受けの心だけではなく
わたしの心さえもうち壊されました。
そもそも医者萌えではないため、一切もえを感じることがないまま
読み進めていったんですが、攻めが優しすぎて
物足りないと感じてしまいました。
雪代さんの酷い攻め(最初は屑レベル)が受けと接することにより
その心が溶かされていき、という逆調教ものが好きなので
痒くて痒くて!いやもう、ほのぼの幸せそうなので
そ…

1

好きで、好きで 小説

安西リカ  木下けい子 

読みやすい文章

BLを読まなくなってしばらくBLが遠い世界なことになってた私でした。
が、が、が。
祝、復活、第一号BL小説でございます。
殺伐としたこの現実社会から妄想だけでも逃避行したいとの私の燃える闘魂ファイアーの欲求欲望に、見事にこの小説は応えてくださいました。
甘さ加減が丁度良い塩梅でございまして
「あ~これだわ~BLが人生に足りてなかったんだわ~私~」
食べ物から糖分を取ることも人間必要で…

9

好きで、好きで 小説

安西リカ  木下けい子 

恋は人を変える

高校からの同級生リーマンものですね。
リーマン、もと親友、付き合いの長いカップル。
どれもが好きなパターンなので、読んでみました。
いやぁ、これは癒される。
ホンワカさらりと読めて良かった、ありがとう~。

まず、リーマンの日常話ってだけでもかなり癒されますが。
あまりのバカップルぶりに、思わず笑ってしまいます。
嫉妬するのはともかく。
好きすぎて身を引いちゃうとか。
好きだか…

6

好きで、好きで 小説

安西リカ  木下けい子 

泣けました

久しぶりに泣けました。
ストーリーとしては、わりとよくある高校時代の同級生。
志方(攻)と穂木(受)
10年越しの付き合い、適齢期、1人はゲイで1人はもともとノンケで。
仕事の忙しさから会えない日が続く。
そこに同僚らしき女の影が・・・

本来なら幸せな結婚をして、子どもがいて、出世コースを歩んでいて・・・
そんな風に相手の幸せを自分が壊しているんでは?と思い込んでしまう穂木。

18

「好きで、好きで」出版社特製購入特典書き下ろしペーパー グッズ

こんな未来

高校生の頃の自分に教えてやっても、きっと絶対信じない。

いろいろあって、ようやく一緒に暮らすようになった穂木と志方。
日曜出勤だった穂木が仕事を終え「会社を出たよ」と志方にメールを送ると、路肩に止まった車から、ふいに、懐かしい高校生の頃に流行った恋の歌が耳に入ります。
その曲で、高校生の頃、毎日志方のことばかり考えて、
告白したい、でも絶対ふられる、会えなくなった死ぬ、そのくらい好き、…

1

浪漫のお国で逢いましょう コミック

木下けい子 

軍服は乙女の浪漫

ついつい表紙の素敵な軍服君に惹かれ買ってしまった本です。
乙女という言葉の似合わぬ私ですが、やはり制服には弱いんです……。
特に体を張って働く男の制服は堪りません!
そしてこの本、表紙で軍服を着ていた海軍少尉の手塚が本の中でもたっぷり軍服姿を披露してくれています!

まずこちらは大正時代が舞台のお話ですが、当時についてあまり詳しくない私は違和感なく楽しめました。
背景には西洋の雰囲気が…

1

カフェオレ・トワイライト 小説

松前侑里  木下けい子 

ダラダラ・ぐるぐる。

私は、松前さんはそれはもう大好きで(BL作家さんでいちばん好きだ!)、著作全部持ってるし読んでますが(それも多いものは何十回も繰り返し読んでる)、その中ではこれは『読むまでもなかったな』でしかないですね。ディアプラス文庫の松前さんでは、唯一再読する気もないと思う作品です。

イヤもう、ハッキリ言ってしまえば『読みたくもなかった』くらいです。松前さん作品にここまで言う日が来るとは自分でも信じられ…

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