木下けい子さんのレビュー一覧

左隣にいるひと 小説

可南さらさ  木下けい子 

文章が美しい

最近、可南さんの切なくも甘い作品にハマってしまいました。

半年ぶりに帰省した江沢を駅で出迎えたのは、同級生だった生方。
生方は親友の江沢に友人以上の感情を抱いていたが、あることがきっかけで怒らせて以来、疎遠になっていた。そして、5年ぶりに会った江沢に好きだ、と告白した生方はこの恋が叶わないことだと分かったうえで、ケジメをつけようとしたのだった。

物語の前半は、『え?江沢ってわりと普通…

7

君とハルジオン コミック

木下けい子 

L、未満。

弁護士先生は自制心のカタマリ。
出会いの時、受けは3才。
陸上部だったのに怪我をして、その時お母さんのお見舞いに来ていたハルに慰められて。高校生でお父さんが亡くなり、天涯孤独になって借金も背負ったハルの力になりたい、と一緒に住むことにする。
可愛くて素直なハルに惹かれる瀬尾ですが…
何しろ淡くて、どこから恋愛になった?という感じ。ゆっくり、静かに、穏やかに進んでいったのですかね…
これは…

3

眠り王子にキスを 小説

月村奎  木下けい子 

健気受けが好きな人はぜひ!

健気な受けちゃんを攻め様と愛でたい気分になり、ずっと気になっていた人気作に手を出してみました。健気受けが好きな人は絶対に好きなんじゃないかなぁと思います!

テイストはすみれびよりと似ていると思います。簡単に言うと、超爽やかで暖かく守ってくれる系イケメン攻め様が自分に自信のない受けに猛烈アピールして手に入れる話です。 本文は全て受け目線です。受けの篤史は、過去のトラウマから自分のゲイとい…

4

由利先生と愛しき日々 コミック

木下けい子 

この二人に波乱なんていらない

前作「由利先生は今日も上機嫌」にて、恋人、いえいえ「戀人のような関係」(周囲からはすっかり「嫁」扱いだけど)になった由利先生と六車君。
本作では、他にも六車にちょっかいを出してくるライバル作家佐倉や、見合い話を持ってきて六車にイジワル発言をする義理の母、フィアンセを自称する女学生などが登場し、由利先生との仲がギクシャクと……という展開。
そりゃあ私だって、恋愛というものが、一度うまくくっついた…

6

ひねもすのたり君と僕 コミック

木下けい子 

作者買い! 3 神だよっ

作者買いです。(コミックで迷わず作者買いする先生って、他には一人ぐらい・・かも)
作者買い とのコメントが3つぐらい並んだ気がするので、他のお姉さま方に敬意を表して タイトルに3 入れてみました。

今回も迷わず購入。
意外にや、手の早い受け様。ちとびっくり。
天然お人よしおバカなところは、いつも通りみたいな気がしてたのですが
またもやびっくり 「お願い言わないで」的な切ない系でした。…

9

眠り王子にキスを 小説

月村奎  木下けい子 

苦しんだ分だけ幸せになれる。きっと

コミック「いつも王子様が♡」とのコラボ作。
「いつも〜」の漫画家、朝比奈のマンション1Fにあるデリ&料理教室を切り盛りしている篤史、が主人公です。
ゲイの篤史は、最近常連になった一人の男性に惹かれ始めていた……
この男性、会社員の宮村は篤史の3才年下で、明るくておおらかで、周りを明るくさせるようなタイプ。
ゲイであることに罪悪感を抱き、誰とも恋愛などしない、と頑なな心を抱いている篤…

5

好きで、好きで 小説

安西リカ  木下けい子 

好きなんだもん、他はいらないよね

こちらも今頃すいません。
ほかのお姉さま方からのご推薦をいただきまして読ませていただきました。
木下先生も大大大好きですが、あまりに数が多すぎて、いまだ全作制覇にいたらず・・・・

そんな中、けいこ先生ので高評価のこちらの作品に到達。
安西先生は読んだことがなくて、この本で一気にファンになりました。
何が好きって、受け様が「10年一緒にいてくれた」と攻め様とのこれまでを振り返るところ。…

11

いつも王子様が コミック

月村奎  木下けい子 

黒王子にさらわれて

ヘタレを通り越して、ウジウジ〜ウジウジ〜な受けと、意地悪で俺様な攻めのCP。
これは「再会愛」のくくりでいいのかな。
中学時代に「告り逃げ」した初恋の先輩佐原と、仕事場兼自宅のハウスクリーニングで再会したエロ漫画家の朝比奈。
この部屋の住人がヒナだと知っていた佐原は、チクチクとイジり倒して来る。ネガティブなヒナはいちいち赤くなったり青くなったり。
どっちかというとヒナの気持ちの方が分かるの…

3

君によりにし コミック

木下けい子 

しっとり系、2篇

すごく良かった…
…でもこの設定は決して好みじゃない…

だって死んだお父さんの代わり、だなんて。
寂しげに、通夜に家に上がりもせずに帰る小野寺。先生によく似ている、と呟く彼は、多分「声」の事を指していたのでしょう。
そして多分、小野寺の先生に対する想いは心の中だけの一方通行。でも、その先生は亡くなり、同じ声を持つ彼の息子と対峙するうち想いが溢れ出て。
続くセックスシーンは、小野寺にと…

5

由利先生は今日も上機嫌 コミック

木下けい子 

ゆったりした時間

これ、物凄くイイです!
時代は戦後、偏屈でわがままな作家由利先生x弱小出版社勤務で由利先生担当の編集者六車のCP。
由利先生は原稿を盾に、スイカが食べたいだの何だのとわがまま三昧。六車は振り回されつつも、由利先生の要求を満たすべく健気に頑張るのです。
そんな六車が可愛くて、独占したくて、時々はウブな六車が気付かないようなちょっかいを出してくる。
大人で、醒めてて、余裕で。そんな由利先生が、…

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