鳴海ゆきさんのレビュー一覧

右手にメス、左手に花束(11) 乱入者に情、配偶者に愛 小説

椹野道流  鳴海ゆき 

疑似子育て

今回は、入院して手術する患者のたった一人?の家族になろうとしていた文鳥の雛を預かる、という珍事件から、篤臣がまたしても怪我をしてしまって江南があたふたする、という小ネタ回。

まぁ、今までのお話の中でも、ペットを飼ったら嫉妬すると豪語していた江南ですが、自分で厄介ごとを持ち込むとは(笑)
文鳥の雛の餌やりやお世話を篤臣がすることになるんですが、小動物にかける優しさや愛情は、江南に向けるそれと…

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右手にメス、左手に花束(10) 友には杯、恋人には泉 小説

椹野道流  鳴海ゆき 

年末年始

江南の実家も、篤臣の実家も、今年は里帰りなしの年末年始。
二人でハワイに行こうと計画しようとするが…美卯の母親が消化器内科に検査入院し、悪性腫瘍の可能性あり、となってバタバタとする…

ということです、今回も日常のシーンでほっこりした内容でした。
まぁ確かに美卯のお母さんは胃がんでしたが、話し相手の篤臣、内科の主治医である楢崎、そして手術することになったため、外科の江南も加わり、総出のチー…

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右手にメス、左手に花束(9) 故きを温ね、新しきを知る 小説

椹野道流  鳴海ゆき 

大西結婚す。

今回も病院でのやりとりが主でした。
テーマは告知。末期癌の患者への告知に対し、ポリクリで消化器外科に来た学生が“敢えて“患者の死期について返答してしまいます。

彼は自らの経験で告知に対し、後悔と罪悪感を持って医学部に入ってきました。
(それで医学部に入れるってのはある意味すごいし、尊敬してしまうんですが)
優等生では無い、どっちかというと問題児な彼を、江南は手を焼いて悩んでいますが、篤…

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右手にメス、左手に花束(8) 月にむら雲、花に風 小説

椹野道流  鳴海ゆき 

ガッツリ法医学

このシリーズ、たまに「これは医療ドラマじゃ無かったっけ?」と思う巻があるんですが、今回のはガッツリと篤臣主人公の法医学ものです。

とうとう、篤臣も鑑定医の認定を受け一人前になるべく、教授や講師に指導のもと解剖を行うことに。そのご遺体が事故ではなく事件性のある案件であることに気づいてしまい、さらにその真実を明らかにする事が良い事なのだろうかと悩みます。

イイ!
こういうのが医師のBLに…

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右手にメス、左手に花束(7) 僕に雨傘、君に長靴 小説

椹野道流  鳴海ゆき 

因縁の箱根

彼らが二人でいることを選んだ、そのきっかけの場所へ。

篤臣にしたら、本当にトラウマな場所じゃ無いかと思うわけです。そりゃ、本当の強姦よりは、その後のことを考えたらマシなんかもしれないけれど。江南にしても、やらかしてしまった、という罪の意識は常にあるわけで。

でも、もう生涯の伴侶としてお互いが信頼関係を築き上げる過程で、やはりちゃんと折り合いをつけるべきタイミングだったんでしょうね。江南…

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右手にメス、左手に花束(6) 頬にそよ風、髪に木洩れ日 小説

椹野道流  鳴海ゆき 

医者の不養生

相変わらず、多忙な臨床医の江南と、死人しか相手にしない法医学教室の篤臣。
ラブラブが続いています。

今回は、事件性のある患者の主治医になった江南と、虫垂炎になってしまった篤臣がメイン。そして脇に出てくる楢崎先生が良いところを持っていきます(笑)
楢崎のイラストが男前でクールビューティー!なので萌えました。
えぇ、黒髪でシュッとしててカッコいい!

このシリーズは、関西弁で語る江南と…

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ときにはひとりで、やっぱりふたりで ~メス花歳時記~ 小説

椹野道流  鳴海ゆき 

幸せ溢れる2人

実は本編読んでないんですが、どうしても気になって読んだら大当たりでした✧*。
篤臣と江南の小気味いい会話が心地よくて楽しい。真っ直ぐに篤臣を褒める江南はかっこいいし、不器用ながらも想いを言葉や態度にこめる篤臣は可愛い。仕事に誇りを持ち互いに尊敬してるのも素敵。そして共に生きていく中で、日々を大切に、同じ目線で過ごす2人がたまらなく愛しい。2人の幸せに泣きそうでした。
どのお話も良かったけど、「…

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ときにはひとりで、やっぱりふたりで ~メス花歳時記~ 小説

椹野道流  鳴海ゆき 

メス花シリーズの短編集

長ーく続いている同棲バカップルのお話。医者(消化器科外科)×医者(法医学室)なのでめちゃくちゃ頭良いですけど。2人でお弁当持ってお花見に行ったり、冬至のご馳走は何にしよう、とか昔ケンカした場所に出かけてリベンジしよう、とか平和な日常のお話ばかりで、漫画の「きのう何食べた?」みたいな雰囲気です。

2人の上司や担当部署の教授は部下の惚気を延々と聴いてあげる優しい人達です。もちろん休憩時間にだけど…

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「ときにはひとりで、やっぱりふたりで ~メス花歳時記~」コミコミスタジオ特典ペーパー「柚子湯の夜」 グッズ

冬至の夜

本品は『ときにはひとりで、やっぱりふたりで』の
コミコミスタジオ特典ペーパーです。

本編後日談で、2人で入浴するお話です。

冬至の日、
珍しくも食事を先にした2人は
久しぶりに一緒に入浴することになります。

柚子を江南にいたずらされない為に
篤臣が言い出した事でしたが
一足先に浴槽に入った篤臣はどうして
「久しぶり」だったのかをお思い出しました。

篤臣が全身を洗…

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ときにはひとりで、やっぱりふたりで ~メス花歳時記~ 小説

椹野道流  鳴海ゆき 

四季折々の2人の日常を楽しめます

本シリーズは
消化器外科医と法医学教室所属医師のお話です。

2人の四季折々の日常を描いた短編集になります。

春のお話を簡単にご紹介します。

受様と攻様は医大時代からの同級生です。

K医科大学付属病院に勤務し、
受様は法医学教室で鑑定意医として
攻様は消化器外科医として多忙な日々を送っていました

が、時を同じくして
2人の上司が部下の勤務体制について大きな進路変…

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