麻生玲子さんのレビュー一覧

彼の仕草のひとつひとつが 小説

麻生玲子  桑原祐子 

未来に向かう1歩

暁と本山シリーズ最終巻。
今回読み返してみて、改めてこの2人の関係性が好きだなあと。
少女向けレーベルのコバルト文庫らしい、王道設定の中に光る、麻生玲子先生だからこそ書ける繊細な心理描写が素敵。
1作目にも書きましたが、ハードなものをお求めの方には向かないかもしれません。
ですが、さまざまな作品を読んだ中でも、ふと何年か経ってまた読み返すと、その度に初心にかえり、BLって良いなと思えるスタ…

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おだやかに強い腕 小説

麻生玲子  桑原祐子 

ひよっこの成長記録

暁と本山シリーズ3作目。
も、萌えた……
やっぱり麻生先生の書かれるBLが好き。

恋愛面での2人の関係と、仕事面での2人の関係の複雑さだったり、心理描写が本当に絶妙で!
年の差カップルならではの甘さと、それぞれを尊重している強い信頼関係が見られるんです。
9歳もの年齢差があるからこそ、ひとつの物事に対しても感じ方や考え方が違うんですよね。
大人と子供とまでは言いませんが、恋愛以外の…

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ぼくらは2度目の春を越え 小説

麻生玲子  桑原祐子 

きっかけと出逢いと

暁と本山シリーズ2作目。
時系列的にも、作品発表順的にもこちらの作品の方が先ですので、こちらから読み始めるのも良いのではないかな?と思います。
暁と本山の出逢いと、1作目よりもさらにひよっこモデルな暁が見られるので、1作目を既に読まれている方も楽しめること間違いなしです。
ちょっとずるくてだめな男前年上攻めがお好きな方はぜひ。

姉が勝手に出した男性モデル公募をきっかけに、モデル事務所か…

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はじめてのキスに似ている 小説

麻生玲子  桑原祐子 

恋愛描写の上手さが光るシリーズ1作目

私が初めて読んだBL小説作品は、コバルト文庫から出版されていた麻生玲子先生の作品でした。
それは今作ではないのですが、麻生先生の作品ってなんだか不思議な魅力がある気がするんです。
特別なすごいことが起きるわけでもなく、ものすごく痛いわけでもない。
描かれているのは恋人たち、もしくは恋愛に発展しそうな2人の何気ない日常なんですよね。
けれど、何年か経ってまた読み返したくなってしまうような魅力…

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風の色を映す 小説

麻生玲子  小山田あみ 

空閑は天然なのかな?

『いちばん外側の色』に続くシリーズ2冊目です。
この作品だけでもストーリーは理解できると思いますが、1作目で出てきたエピソードへの言及もあるので、やはり前作は読んでおいた方が分かりやすいと思います。
5歳違いのカップルですが、中学生と大学生で、大学生の空閑は高校受験を控える大地の家庭教師もしています。
作品全体がとても甘酸っぱくて、初々しいです。
中学生の大地が初々しく感じるのは不思議はな…

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大型犬のしつけ方 小説

麻生玲子  かなえ杏 

ライバル会社の営業マン同士の。

タイトルから中身がイマイチ想像できない感じですが、読んでみたら割とよかったサラリーマンものBL。主人公・吉岡とライバル会社の営業である尾上がすったもんだの挙句に納まってしまうおはなしです。

営業マン同士の案件獲得競争のアレコレが意外に細かく描写されていて、読み応えがありました。ある事件が起きてからのその収束の仕方は、ちょっと誤魔化されたままのような気がしないでもありませんが。

最初は反…

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可愛い男 小説

麻生玲子  CJ Michalski 

身体からはじまる恋

いろいろと都合の良い展開も目立つフィクションなのですが、自身の性的嗜好を自覚するも行動を起こせずに来た奈良が一大決心をして、風俗を利用しよう!と思ったのが25歳、というのは絶妙にリアルだなぁと思いました。

そこで会社の同僚・菅野に出会ってしまう…とかいうのは、さすがに出来過ぎだし、菅野のキャラ設定は「いやいや、ないでしょ」と言いたくなるような点も多々あるのですが。

奈良がはじめてのSE…

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いちばん外側の色 小説

麻生玲子  小山田あみ 

ちょっとませた中学生でした

主人公は大学生と15歳の中学生という取り合わせ。
5歳の年齢差なのですが、大学生の空閑は中学3年の大地の兄の友人という関係です。
お話を読んでいくと、このお話の前にもお話があったのではないかと感じることがあると思うのですが、それは雑誌に掲載されたようで、この単行本には収録されていませんでした。
結構気になっていたところなので、少し残念。
大地はサッカー少年なのですが、それがこのお話の軸にも…

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あなたに落ちていく 小説

麻生玲子  北畠あけ乃 

忘れられない作品

北畠あけ乃先生の挿絵を探っていた頃に手に取った中の一つで、初読みにして麻生作品にソッコー「落ちた」キッカケとなった作品。ホント大好きなんです、麻生先生。

リーマン×大学生の、身体から始まるラブ。ストーリーは超絶シンプルですが、純情な受けが遊び慣れた年上男性にのめり込んでいく過程にキュンキュン。

ゲイバー「虹とかげ」で出会った二人。二十歳の友実にスーツの男が声を掛け、いつものように一夜限…

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キスをするのも、されるのも 小説

麻生玲子  館野とお子 

うーちゃんとチュー。

旧版と新装版両方所持しているのですが、館野とお子先生贔屓なのでこちらにレビューします。

血の繋がらない叔父の亨と甥の優。亨は事情があって、優が生まれる前から優の両親と同居していた。当時まだ中学生だった亨に、実の親以上に懐いていった優。共に成長していった二人は、優が思春期を迎えた頃、秘密を共有するようになります。

優と亨は一回りほど離れていて、子供が親にするみたいな「ほっぺにチュー」が習…

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