麻生海さんのレビュー一覧

誘惑の灯は切なく甘く 小説

桂生青依  麻生海 

カラダから始まる恋

「貴賓の誘惑」のスピンオフです。前作の攻め(上矢)に、物語の序盤部分でフラれた青年が主人公になります。前作では名前も出ていなかった彼が大出世です!

私は前作未読でしたが、上矢の恋愛模様が前作メインだったことは推測できましたし、それほど支障なかったです。作者様があとがきで「かなり可哀想なことになっちゃっていて」と書いてあって気になりましたが、後で前作を読んだところでは、上矢にフラれただけ。しか…

3

色男は王子様がペット 小説

樹生かなめ  麻生海 

前作未読でもOK

前作「色男はお金がお好き」の続編になります。私は未読だったので、二人が恋人同士になっている状態からのスタートでしたが、中学・高校の同級生だったとの簡単な説明もありましたので、問題ありませんでした。

前半部分は、瑞穂の仕事ぶりと、泰正の騙され具合とその対処法が出ます。名簿屋とか勉強になります。
強引なエッチを挟んで、中盤ちょっと後あたりで、瑞穂に「飽きた」といわれて泰正は茂木という男に売られ…

2

限りなく不幸に近い幸福 小説

樹生かなめ  麻生海 

深く考えなければ面白い作品

「限りなくゲームに近い本気」「あ義理なく身勝手な愛情」に続き、シリーズ3作品目です。にも関わらず、私は前作2作品は未読です。当然の如く、二人が恋人同士のところからスタートですが、それ以外は問題ありませんでした。

全編コミカルテイストで面白い作品です。
ただ、深く考えてはいけません。

堀(受け)の弟・彗二は自分の子供をダンボールにつめて施設に送ろうとする男ですし、高須賀(攻め)も実は妊…

2

Black or White 小説

遠野春日  麻生海 

題名は良い

「Black or White」「Love and Peace」の中編二本立てです。どちらも千晶目線で話は進みます。オセロの白黒のように、裏を返してみれば…という題名はとても良いと思いました。

「Black or White」
突然豹変した社長・俊一(攻め)に酷い仕打ちをうける秘書・千晶(受け)。しかしそれは千晶の悲しい過去とつながっていて…という話です。

「Love and Pea…

2

月を抱いた 小説

夜光花  麻生海 

思ったよりも重かった

「犯した罪を知られ、嫌われるのが怖い」とあらすじにあったのですが、その罪が自分の想像よりも重かったです…。

丸ごと1冊代表作です。直樹目線で進んでいきます。
花屋で働く直樹(受け)は、4年前に逃げ出した恋人・了(攻め)に見つかるところから物語は始まります。負った罪の辛さから了から逃げる直樹。追う了。二人のたどり着く先は、直樹の罪とは…?

直樹の罪というのは、襲われたとか、傷つけたとか…

3

恋愛・教師~Color of Snow~ 小説

西江彩夏  麻生海 

もったいない!

題名と合っていないのがもったいないです。確かに雪(snow)が場面を彩ってはいますが、題名から全体的に受ける印象はなんだかコミカルほのぼのなのですが、内容はシリアス寄りで切ない、そして健気で愛しいです。

佐々井目線の「恋愛・教師~Color of Snow~」と、井瀬崎目線の「One Side, Narration」の中編2本立てです。表題作の方がちょっとだけ長いです。

「恋愛・教師~…

3

黒衣の税理士 小説

海野幸  麻生海 

すぐ2を買いました!

読後、二人のその後が続きが気になるな、と思っていたら続編が出ているのを知って、すぐさま購入しました!この作品だけでも完結してはいるのですが、続きが読みたくなる作品です。

丸ごと1冊表題作です。黒崎目線で話は進みます。
税理士・黒崎(受け)が担当するミラー中古車店の社長・加賀美(攻め)のやる気のなさとずさんな経営にキレて、経理の指導をします。居心地が良くなり、社員とも親しくなっていく中で、黒…

6

カフェ・リンドバーグ~ぼくらの恋愛心理学2~ 小説

麻生海  アイン  studio may‐be 

設定はゲームそのまま

丸ごと1冊表題作です。
ゲーム開始時の設定で、別のシナリオが書かれているといった感じです。

智裕(ちひろ・攻め)は桐野に声をかけられてカフェ・リンドバーグでバイトをすることになります。バイト初日、自分が昔から描いているモチーフにそっくりな司(受け)に、智裕は驚愕。想像が現実となったことに混乱し、智裕は司を避けてしまい、司は理由も分からず智裕に避けられることに困惑します。司を好きな三原はそん…

1

強引な嘘と真実と 小説

火崎勇  麻生海 

強引な攻めですが

表題作「強引な嘘と真実を」212ページ、「強引な恋」40ページの2本立てです。

「強引な嘘と真実を」
遠美(受け)は小説家。ひょんなことから知り合ったモデルの二ツ木(攻め)にキスをされ、付き合って欲しいと言われてしまう。その気はなかったけれど、仕事の参考になればと、二ツ木に誘われるまま遠美は一緒に出かける。そんな中、遠美の作品が映画化されることになり、主役の男のオーディションに二ツ木の名前…

2

そのままで。5 コミック

麻生海 

波乱の展開

「そのままで。4」で暗示していた、二人のすれちがっていた思いが、ここで爆発します。

相沢との関係に、ぼんやりと幸せを感じていた辻。しかし、突然相沢に避けられ、理由も告げられずに「終わりにしよう」と言われてしまう。部屋に乗り込むものの、相沢は黙って引越しをしていた。

ショックで食欲をなくす辻の前へ、相沢に頼まれたという友人が様子を見に現われます。友人から聞き出し、実家にいるという相沢に会…

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