麻生ミツ晃さんのレビュー一覧

COLD THE FINAL 小説

木原音瀬  麻生ミツ晃 

最後まで読んで良かったです

「in TOKYO」で感じた不穏が「in NEWYORK」で結実し、これ以上ないという地獄絵図を見て、暗澹たる気持ちでこの「THE FINAL」を手にしました。
本書は同人誌や無配ペーパー、特典小冊子等に掲載された短編、SSをまとめた作品集で、「in NEWYORK」のあと、二人がどのように生きて、関係を再構築していったのかが分かる内容になっています。
関係修復ということではなく、再構築である…

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COLD SLEEP コミック

麻生ミツ晃  木原音瀬 

続きが気になりすぎて…

麻生ミツ晃先生の作品が好きで色々探していたところ、こちらの作品に辿り着きました。

…読み終わって、これはぜひ続刊&原作も読まなければ…!と燃えています。

記憶を失った状態で病室で目覚めた透。親族や友人などは誰も訪ねて来ず、唯一来てくれたのはバイト先の友人だったという藤島。藤島の好意で家に居候することになっり、必要なものはなんでも与えてくれる藤島だったけれど、透が自分の過去を探ろうとする…

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COLD HEART in NEWYORK 小説

木原音瀬  麻生ミツ晃 

かき乱されて抉られる衝撃作

「COLD HEART in TOKYO」の続き。
大人子供モンスターと自称大人の恋物語は、前巻でいろいろな問題を孕みながらもなんとなくハートウォーミングな結末を迎えたかのようでしたが、続巻である本書は嵐でした。疾風迅雷。絶句です。
木原先生特有ともいうべき展開に胸をかき乱される270ページ。一冊まるまる、のたうち回りました。
いやあもうこれは、なんといいますか。……読んでください!
とは…

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COLD HEART in TOKYO 小説

木原音瀬  麻生ミツ晃 

可愛げのある大人子供モンスター

「COLD SLEEP」「COLD LIGHT」「COLD FEVER」の一連の作品からのスピンオフ。
主人公の友人である楠田正彦が本編の主人公で、スピンオフとはいえ別作品なので単体でも楽しめます。
楠田は兄とアクセサリー会社を経営していて、その広告のイメージモデルとして契約することになったが秋沢海斗という、かつての天才子役でいまは売れない俳優。この二人のお話です。続巻あり。

10年ぶり…

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あの日、校舎の階段で 小説

佐田三季  麻生ミツ晃 

”執着攻め愛”への扉を開いてくれた作品

もう間違いなく、私の小説沼堕ち・執着攻めへの目覚めのきっかけになった作品と言えます。

BLといえば、漫画ばかり読み漁っていたのですが…ちるちるさんの掲示板でたまたまこちらの小説の紹介を見かけ、なんの気無しに読んでみたら、もう。。

読み進める手が止まらず、読んだ後もしばし放心していました。

受けの笠井と一緒に、最初は私自身も嫌悪感と恐怖を感じて攻めの遠藤を見ていたのですが、あら不思…

4

COLD HEART in TOKYO 小説

木原音瀬  麻生ミツ晃 

食べてすぐ動くと横っ腹が痛くなる男

やっぱり木原先生は面白いなというのが一番の感想でした。受けか攻めか、どちらが好きになるのか、というかこいつらくっつくのか?というBLの気配が無いところからスタートするし、秋沢は人としてちょっと(二日酔いで仕事に来る、子供っぽい性格でマイペース)で楠田が呆れたり毒づいたりする内心描写が面白い!秋沢が「あっあっ」っていうヘタレ感がにやけます。横っ腹が痛くなるとか何十年ぶりに聞いたわ…笑

撮影した…

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きっと、幸せな結末 コミック

麻生ミツ晃 

不幸すぎる主人公のカタルシス

切なかったりちょっと痛かったりという作品のイメージがある作家さんで、若干敬遠していたところがあるのですが、タイトルに幸せとありましたので読んでみました。
結果、ストーリーというより絵が苦手だった。。(ごめんなさい)
攻めの学生の子はほくろがあるので見分けられますが、カップルの顔がかなり似ていると思いました。

お話の方は、親にネグレクトされ何も感じなくなったゲイの青年が、遠い親戚の子(ワン…

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酷いくらいに 小説

高遠琉加  麻生ミツ晃 

兄の恋人に焦がれる攻め

成績優秀で性格も良くて顔も抜群という出来が良すぎる兄を持つ広見。

そんな優秀すぎる兄に屈折した感情を抱きながらも、周囲からの賞賛や親の期待など兄が得ているものは一度も欲しいと思ったことはなかっのに、生まれて初めて兄のもの(恋人)を欲しいと思ってしまう広見。

兄の恋人をオレのもんにしたいぃぃ〜!!と渇望する広見視点が萌えました。

で、完全無欠マンかと思われたにーちゃん。
彼は彼な…

3

夜の落下 コミック

麻生ミツ晃 

とても丁寧な心理描写

表題作ともう1編の2部構成

どちらの作品も自身のセクシャリティに悩み、苦悩し「正論」の重みに苛まれる痛さが伝わる丁寧でそして胸がきゅっと切なくなる描写に吸い込まれる作品です

表題作の「夜の落下」は性に対して極端な嫌悪感を抱く受けの九鬼さんがデリヘルキャストのヒロによって導かれていく話
特に九鬼さんの背景や変化の心理描写は丁寧で九鬼さんがヒロとの夜に落ちていくように私もこの2人の世界に…

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夜の落下 コミック

麻生ミツ晃 

面白いけど個人差があると思う

ストーリーも結構作り込まれていて,その短さに多少驚く程に深い話でした。
ただ,うまいストーリーの割には結構分かりづらい
表現,話でした。理解はできますが,サラッと読めないので読んでいて眠くなりました。
あと,良い意味でも悪い意味でも 試し読みで読める数ページの内容からは全然想像していなかった話でした。 個人的には期待していた展開と違っていたのが残念でしたが,展開が読めるようなサラサラス…

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