麻生ミツ晃さんのレビュー一覧

君の瞳に愛をささやく 小説

戸田環紀  麻生ミツ晃 

出会えてよかった

あらすじに惹かれて購入しました。
仕事のできるかっこいい男が、実はトラウマやコンプレックスを抱えていて、素敵な相手と出会い、解きほぐされていく過程が丁寧に描かれていてすごく良かったです。
既にゲイの自覚がある者同士が、ゲイバーで知り合う展開大好きです。
秋文が本当に真面目で、辛い事があっても言い訳せず、そのたびに傷ついていく様が可哀想で、どうか幸せになってほしいと願いながら読み進めました。

10

スイートビターキャンディ コミック

麻生ミツ晃 

デビュー作

2008年発表の作者様デビュー作。短編集です。
私の「麻生ミツ晃先生」のイメージは、イタくて繊細なストーリー展開。
その通りのちょっとヒリヒリするお話たちでした。


「スイート ビター キャンディ」
「クイック スロー リズム」
「スイート スイート キャンディ」
自由奔放な不良・金谷と、あだ名がチデブ(チビでデブ)の川口の物語。
川口が金谷に惹かれるのはわかるとして金谷側の事…

0

君の瞳に愛をささやく 小説

戸田環紀  麻生ミツ晃 

めっちゃ良かった…

初読みの作家さまですが、麻生さんの表紙につられて手に取りました。

ネタバレ含んでいます。ご注意ください。





主人公はカーディーラーの遠野。
有能な営業マンで、ゆえに、同僚からの嫉妬心ややっかみを買いくだらない嫌がらせをされている。
そんな日々に疲れる遠野だが、彼にはもっとつらい出来事があった。3年間付き合った恋人に振られて傷心中。しかも辛らつな言葉で振られた遠野にとっ…

12

君の瞳に愛をささやく 小説

戸田環紀  麻生ミツ晃 

大人の不器用な恋

恋人達の痛いスレ違いものであり、深い愛と再生の物語でもあります。

こちら、読み始めたら止まらなくて、一気読みしちゃいましたよ。

甘え上手な年下ワンコに、やり手ディーラーで自立した大人である受け。
序盤ですが、バーで出会った二人がその夜のうちにベッドイン、そこから、攻めのちょい強引な押しにより二人が恋人同士となると言う、やや性急な流れなんですよね。
で、上手いのが主人公の心情描写。

22

あの日、校舎の階段で 小説

佐田三季  麻生ミツ晃 

再会した攻めの執着がヤバいことになってた


2010年版と本文は一緒です。
ですが、2013年発売のこちらには番外編の「プラネタリウム」「週末は甘い病気」が収録されてます。
購入するならこちらを強くオススメします!!

こっそりアレを嗅いじゃうとか…。
私のド性癖が詰め込まれていたので、これがなかったら私は神評価にしていないかもしれません。


内容は学生時代、親友だったのに喧嘩別れしてしまって疎遠になり、社会人になって…

8

ラジオ 小説

朝丘戻  麻生ミツ晃 

「ドラマ」と進捗速度が異なる展開

「ドラマ」は、一冊でドラマ番組収録の3カ月を描いた作品でしたが、
続篇の「ラジオ」はラジオ番組収録の1週間を一冊で描いているので、進捗が遅い。
遅いし細かい書き込みなので、足元にとぐろを巻いているオシマイが見えない綱の上を転ばないように歩いているような進捗で、モタモタ遅い感じの展開に、焦れました。「ドラマ」のスピード感がありません。

拓人は、「白い傷跡」が大ヒットしすぎて、役柄の「海」の…

1

ドラマ 小説

朝丘戻  麻生ミツ晃 

憑依型演技を通しての恋 

憑依型演技を学ぶ役者初挑戦をする高校生モデルのお話、と高をくくって読んだら、のめり込んで、ドラマ収録の終りと同時の恋の終りの場面になると、心情移入して悲しくなって落涙。丁寧な心情描写の小説にすっかり魅了されました。

モデルの拓人に、ドラマ出演のオファーが来る。相手役からの指名だった。
内容は、同性愛ドラマ、ゲイ役の芝居感が掴めないので断ろうと思って、マネージャーを困らせる。
でも、憧れの…

1

夜の落下 コミック

麻生ミツ晃 

最終的には可愛い年下

「リバース」より前、「きっと、幸せな結末」と同時発売だったのですね!麻生先生は絵柄が確立してる。ほくろキャラ好きもいつもの如し。

◾︎夜の落下
麻生先生は、ドラマチックな演出をためらわず繰り出してくる先生ってイメージです。そしてキャラクターよりストーリーにパワーバランスはフラれているイメージ。漫画だけど小説っぽい。今回もそれでした。物語序盤のプレイ(九鬼にとってさプレイなんて楽しいものでは…

0

リバース コミック

麻生ミツ晃 

大切な人のために何が出来るか

初読でレビューが書けなくて、時間を置いて読み直してもやっぱり書けなくて、また時間を置いて読み返して、今度こそうまくかけなくても形に残そうと思って、このページを開いています。

でもやっぱり言葉にならないんだなあ。

孤児院で育った円と幸村。
最初から何も持っていなかった捨て子の円と、両親に守られてたった1人生き延びた幸村。
孤児院へ来た事情は違っても、円には幸村が、幸村には円がいる。

10
非BL作品

謎めいた肌 非BL 小説

スコット ハイム  麻生ミツ晃 

これはBL小説ではなく「虐待を受けた回顧録」

著者スコット・ハイムの幼少期の体験をもとに書かれている
【小児性愛とそのトラウマを負った少年たちの物語】
【美しくて不快な物語】
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全くその通りで、たしかにこの作品は、問題作。児童虐待が子供に与える傷を知るために適した傑作だと思う。
それだけに、読んでいて途中で気持ち悪くなって、何度か積読にしました。

▶映画:日本では未公開(多分内容がショッキングだからだと思う)
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