麻生ミツ晃さんのレビュー一覧

君の瞳に愛をささやく 小説

戸田環紀  麻生ミツ晃 

泣かされた

最近、新作小説レビュー少ないけどあまり存じ上げなかった作家さんで皆様のレビュー評価もとても高い。読んで納得。面白かった!

他のレビュアー様もおっしゃっていますが、ファンタジーとかスリリングとか奇抜な設定抜きで、仕事を頑張るごく普通のアラサーの男の人同士が出会って恋に落ちる話。最近こういう小説に飢えていました。登場するのは普通の人々だけどぐいぐい読ませるストーリー。こういう作家さんは貴重です。…

20

君の瞳に愛をささやく 小説

戸田環紀  麻生ミツ晃 

じわっと来るお話

魔法もケモ耳もヒートも、刑事もヤクザも、霊ですら出ません。
そんでもってそれほど大きな事件が起きるってわけでもないんです。
……でも面白い。めっちゃくちゃ浸りました。

あとがきによれば第19回リンクス新人大賞で激励賞だった作品とのこと。
調べたら2014年の10月31日が締切。
6年前か。
いや、2021年今の私の『読みたいお話ドンピシャリ』でした。

ひとりは絵描として生計を…

19

君の瞳に愛をささやく 小説

戸田環紀  麻生ミツ晃 

印象深いセリフ多し

新年早々泣かせてもらう、そして良いものを読んだという満足感。

茜・秋文の恋愛を軸に、秋文の秘密(?)と仕事や家族・恋人との関わり方や葛藤など
多層的に描かれています。

まず物語当初で2人が出会うきっかけになる友人に秋文が言う台詞で、彼を一気に好きになってしまった。台詞は書かないけど、秋文の物事に対する姿勢を明らかにしてくれてます。
また恋人への共感や理解を自身に渇望する姿がいじらし…

7

君の瞳に愛をささやく 小説

戸田環紀  麻生ミツ晃 

出会えてよかった

あらすじに惹かれて購入しました。
仕事のできるかっこいい男が、実はトラウマやコンプレックスを抱えていて、素敵な相手と出会い、解きほぐされていく過程が丁寧に描かれていてすごく良かったです。
既にゲイの自覚がある者同士が、ゲイバーで知り合う展開大好きです。
秋文が本当に真面目で、辛い事があっても言い訳せず、そのたびに傷ついていく様が可哀想で、どうか幸せになってほしいと願いながら読み進めました。

10

スイートビターキャンディ コミック

麻生ミツ晃 

デビュー作

2008年発表の作者様デビュー作。短編集です。
私の「麻生ミツ晃先生」のイメージは、イタくて繊細なストーリー展開。
その通りのちょっとヒリヒリするお話たちでした。


「スイート ビター キャンディ」
「クイック スロー リズム」
「スイート スイート キャンディ」
自由奔放な不良・金谷と、あだ名がチデブ(チビでデブ)の川口の物語。
川口が金谷に惹かれるのはわかるとして金谷側の事…

0

君の瞳に愛をささやく 小説

戸田環紀  麻生ミツ晃 

めっちゃ良かった…

初読みの作家さまですが、麻生さんの表紙につられて手に取りました。

ネタバレ含んでいます。ご注意ください。





主人公はカーディーラーの遠野。
有能な営業マンで、ゆえに、同僚からの嫉妬心ややっかみを買いくだらない嫌がらせをされている。
そんな日々に疲れる遠野だが、彼にはもっとつらい出来事があった。3年間付き合った恋人に振られて傷心中。しかも辛らつな言葉で振られた遠野にとっ…

12

君の瞳に愛をささやく 小説

戸田環紀  麻生ミツ晃 

大人の不器用な恋

恋人達の痛いスレ違いものであり、深い愛と再生の物語でもあります。

こちら、読み始めたら止まらなくて、一気読みしちゃいましたよ。

甘え上手な年下ワンコに、やり手ディーラーで自立した大人である受け。
序盤ですが、バーで出会った二人がその夜のうちにベッドイン、そこから、攻めのちょい強引な押しにより二人が恋人同士となると言う、やや性急な流れなんですよね。
で、上手いのが主人公の心情描写。

22

あの日、校舎の階段で 小説

佐田三季  麻生ミツ晃 

再会した攻めの執着がヤバいことになってた


2010年版と本文は一緒です。
ですが、2013年発売のこちらには番外編の「プラネタリウム」「週末は甘い病気」が収録されてます。
購入するならこちらを強くオススメします!!

こっそりアレを嗅いじゃうとか…。
私のド性癖が詰め込まれていたので、これがなかったら私は神評価にしていないかもしれません。


内容は学生時代、親友だったのに喧嘩別れしてしまって疎遠になり、社会人になって…

8

ラジオ 小説

朝丘戻  麻生ミツ晃 

「ドラマ」と進捗速度が異なる展開

「ドラマ」は、一冊でドラマ番組収録の3カ月を描いた作品でしたが、
続篇の「ラジオ」はラジオ番組収録の1週間を一冊で描いているので、進捗が遅い。
遅いし細かい書き込みなので、足元にとぐろを巻いているオシマイが見えない綱の上を転ばないように歩いているような進捗で、モタモタ遅い感じの展開に、焦れました。「ドラマ」のスピード感がありません。

拓人は、「白い傷跡」が大ヒットしすぎて、役柄の「海」の…

1

ドラマ 小説

朝丘戻  麻生ミツ晃 

憑依型演技を通しての恋 

憑依型演技を学ぶ役者初挑戦をする高校生モデルのお話、と高をくくって読んだら、のめり込んで、ドラマ収録の終りと同時の恋の終りの場面になると、心情移入して悲しくなって落涙。丁寧な心情描写の小説にすっかり魅了されました。

モデルの拓人に、ドラマ出演のオファーが来る。相手役からの指名だった。
内容は、同性愛ドラマ、ゲイ役の芝居感が掴めないので断ろうと思って、マネージャーを困らせる。
でも、憧れの…

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