麻々原絵里依さんのレビュー一覧

光の雨 ―贖罪― 小説

かわい有美子  麻々原絵里依 

光と影

未完だった作品がとうとう完結しました。
前の巻を読んで自分で予想していた展開とは違う意味で裏切られたと言うか・・・
しかし、意図としようとしたことはわかったような気がします。
旧題の「いのせんと」そして今回題名の「光」の意味するところ。
この2巻の展開とエンドがまさにそれを象徴しているような。
彼等はまっとうな道をまっとうな方法で歩いて行くのだと。

前の巻が仕事や人間関係を通して伊…

10

嘘だっていいのに 小説

きたざわ尋子  麻々原絵里依 

意外‼ きたざわ先生の年下攻登場です。

スピンホフのお話だったのにも驚きましたが、それ以上に年下攻というのがインパクト大でした。いつもの年上攻&年の差もので、きたざわ先生独特の雰囲気の中で進んでいくお話が大好きだったので、年下攻めは記憶の中では読んだ事がなかっただけに新鮮で楽しめました。
あとがきに書いてましたが、設定として無理だと思ったんだけど、書いてみたら楽しかったと…食わず嫌いはいけないなあと(笑)先生、とても楽しく読ませて頂き…

1

キャラメルビターの恋人 小説

うえだ真由  麻々原絵里依 

どうも入り込めなかった・・・

うえださんの地味~なストーリーは好みなんですが、これはどうも・・・

メインキャラクターのどちらもあまり好みじゃなかったのが大きいかな。

和真(攻)は『ヘタレ』なんでしょうが、ヘタレ大好きの私なのにまったくいいと思えなかったんです。なんでだろう。

律(受)は、まあまさしく『ツンデレ』って感じなんでしょうか。根は可愛いのはよくわかるんですが、それでもツンすぎる受はどうも好きになれ…

1

Chara BIRTHDAY FAIR2011 キャラ創刊16周年記念 グッズ

暁人の「めばえ」がイタタマレナイ(笑)

((※日高ショーコさん『憂鬱な朝』の内容にのみ触れております。本編イメージとは少し違った内容の作品です、読まれる方によってはイメージが崩れてしまう可能性もありますのでお気を付け下さいね))

大好きな『憂鬱な朝』。
本編では絶対に読む事は出来ないであろう、ワンシーンになっています。
ギャグなど皆無と言っていい程の雰囲気を背負った作品ですので、こういうのがあるのは、私は凄く嬉しくてたまらない…

1

すき 小説

月村奎  麻々原絵里依 

ちょっと駆け足

月村さんらしいウジウジと悩むが、そこが可愛い受けがでてきます。
攻めと受けはお互いに好きな人が姉妹と結婚してしまった過去があり、そこも鍵にはなっているんですが少し弱いかな?と感じてしまいました。
私には攻めがなにを考え、どこで受けに惹かれていったのかがよく分からなかったです。
攻めの告白でどこで好きになったのかを語られていましたが、文章の中にもう少しその雰囲気を漂わせて欲しかったなーというの…

1

かわいくなくても 小説

松雪奈々  麻々原絵里依 

レース網み設定が最後の最後に生かされてたとは…

この麻々原さんの美麗な表紙から、これほどまでコミカルなお話だとは、ちょっと意外でした。
松雪さんといえば『ウサギの王国』がすっごく面白かったんだったそうだった!
この作品はその路線に近くて、互いに気持ちを隠してるもんで、すれ違ったままどんどんおかしな方向に行ってしまう二人のお話でした。
稼業の引越し屋で働く大和は、クールな男前なのにレース編みという秘密の趣味を持っている。それを唯一知っている…

3

野球天国 コミック

麻々原絵里依 

意外と萌えた!

私にとって、初・麻々原絵里依さん単行本。

いきなりタイトルが失礼なのは、久々に読み返して印象が変わったから。
麻々原絵里依さんと言えば美な画に上品さ漂う雰囲気、という勝手なイメージ。
逆に、動きがかたくて躍動感が物足りないと思う事も有ったので、スポーツ漫画は難しいのでは…という印象もあったのです。
でも、初読みで「うーん…」と思い本棚の奥深くにしまってあったものが、再び読んでみると、面…

2

ほろ苦くほの甘く 小説

遠野春日  麻々原絵里依 

繊細なのかずうずうしいのか

既婚者である上司の須藤に片思いをしている充彦は、
ある日居酒屋で須藤を助けたのをきっかけに、休日を二人で過ごすようになる。
しかし須藤は部下の女性の起こした事件がきっかけで異動させられてしまう。

『茅島氏の優雅な生活』がものすごく好き。
その原作者遠野春日さんとコミカライズの麻々原さんの組み合わせということで手にとった作品。
ですが、うーん何でしょうね?

既婚者である上司の須藤…

4

光の雨 ―原罪― 小説

かわい有美子  麻々原絵里依 

古さを感じさせない

10年も前の未完の作品だそうですが、今回は2冊で完結になるということで読んで見た。
大阪を舞台にしているので、10年も過ぎれば描写される景色は変わっているけれど
左程違和感なく読めてしまう、逆にどこかモノクローム的な雰囲気であっている。
旧作を読んでいないので本当に更状態で読み始めるが、個人的にはシリアスで深層に何かを
訴えかけるような作品はあえて避けていたのですが、最近はその傾向の作品が…

10

ほろ苦くほの甘く 小説

遠野春日  麻々原絵里依 

まさにタイトル通り

読み進める内に、受けの充彦に感情移入していきました。
攻めの須藤を狙う同僚の女性に嫉妬したり、失恋して他の男性に身を任せたりと、何となく充彦に女性的な部分を感じたからかもしれませんが。
物語後半に差し掛かっても、一定のところから一向に2人の距離が縮まる気配がなく、ハラハラしながら一気に読んでしまいました。
ラストは、ちょっと一足飛びでハッピーエンドな感じもしましたが、これから互いを理解し合い…

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