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椎崎夕 麻々原絵里依
kurinn
ネタバレ
この作品の中には良い大人たちと悪い大人たちが登場します。 悪い大人は受けの晴弥の父親でありその内縁の妻で、良い大人とは攻めの浅見と浅見の父親で晴弥の才能の後援者です。 冒頭から心が痛くて晴弥の心情を考えて涙が出ました。大好きな義兄に恋人が出来て、その恋人は無神経な女性で、でも義兄は彼女を庇うのです。 唯一の味方だと思っていた義兄に捨てられたと思った晴弥は同居してたマンションを出て、ア…
イーライ・イーストン 麻々原絵里依
渋茶
2019年刊。 『月への吠えかた教えます』の続編で、今回の主役は元陸軍訓練犬だったジャーマンシェパードのローマンだ。 話の進行と共にローマンの犬成分が滲み出てくるにつれ、入り込めていった。 人間歴の浅い新米クイックのローマンだからこそ出てくる行動にプッ!?と吹き出す部分もある。 コーヒーの代わりに肉汁、アソコが勃ったと大騒ぎ、ヒトの知識を一つ覚える度の反応…など、ね。 相談相手のランスも…
2018年刊。 モノクローム・ロマンス文庫ならまずハズレはないだろうという位の考えでまだ何冊か積んでいるが、この一冊は『犬の楽園』というあらすじの誘い文句に惹かれて買ったものだった。 マッドクリークという田舎町では、何世代かの血筋を引き継いだ犬達、もしくはかつて飼い主の深い愛情を注がれた結果、種火(スパーク)を経た犬達が"クイック"として人間の姿で生活していたのだった。…
あーちゃん2016
先生買い。安心安定のぐるぐるロングコースですが、なんか好きなんです、椎崎先生のぐるぐる。個人的には癖になる味わいなので萌2なんですが、万人受けするかと言われると?なので、萌です。ひかりTVブックさんで、「挿絵あり、結構分量ある電子限定おまけ付き」でした。 義理の兄である正治と半年前から同居している晴弥(せいや)。正治が大好きで、家事をなんでも頑張っていましたが、兄の彼女は性格が合わず、彼女と…
窓月
麻々原先生のイラストには無条件に吸い寄せられてしまうため、久しぶりに椎崎作品を手に取りました。 血の繋がらない義兄の正治と同居する大学生の晴弥は、子供の頃から絵を描くのが好きで、夢中になると我を忘れるほど。自分が描く絵を褒めてくれて、中高で寮生活に入るまで面倒を見てくれていた正治に思いを寄せていた。 義兄には浅見という幼馴染みの親友がいて、正治と兄弟になってからというもの、からかわ…
ましゅ
私が読んだMR文庫の中では一番軽めのテイストで読み易かったです。 人間に変身できる犬と青年のカプ…? と最初は面白い話なのか半信半疑でしたが、さすがMR文庫。 ハズレ要素はなく楽しめました。 犬が人間になれる謎については深く語られていないので、こういう世界、とこちらも割り切って読みました。 とても素直な"犬"に反した"人間"時との攻めのギャ…
渡海奈穂 麻々原絵里依
kuropolo
先のレビュアーさんもおっしゃてっましたが、登場人物の感情-執着が中途半端で、 かえってそれがリアルに感じられてしまった。 三木君はいい子だよね、そして男の趣味がわるい。 こういう純粋でいい子なんだけど、なまじっか若い頃にセックスで癒されちゃったり、恋愛でごまかされちゃったりで、大人になっても側から見ると「悪い男(女)」「しょうもない男(女)」にとらわれちゃう、知人友人にもいるな…。 …
菅野彰 麻々原絵里依
165
色悪作家と校正者の不貞 タイトル通りのお話ですね。 しかし不貞をおかしたことで二人とも新しい人生を進めたのではないでしょうか。 とくに歴史や書籍についての言い合いはとても興味深いし面白かったです。説明の必要がない相手というのはいいですね。好きな分野で比喩したり語り合えて。 さて物語は誰とも関わらず生きる正祐と何も持たないようにしてる大吾の、校正者と作家という顔も知らないはずの関…
安曇ひかる 麻々原絵里依
2020年刊。 安曇さんの小説は初読みだが、世界ランク二位のテニスプレイヤー×甘味処の店主といったカップルに軽快なシーンもあってテンポ良く読めた。 突如プロポーズに現れたアルファの後輩・天久保をものともせず、深月の生活はあんこで回っている。 初っ端から美味しそうな小倉トーストにあんみつ、思い出の"漢のあんぱん"と、読んでいて飯テロならぬあんこテロに見舞われる羽目になっ…
凪良ゆう 麻々原絵里依
ぷれぱーる
読みながら辛くて悲しくて泣きそうで、それでも我慢しながら読み切りました。 だけど、あとがきを読みはじめた途端に涙腺崩壊した。 それほど、自分が気を張って読んでいたのだと気が付きました。 このお話では、全員が恋の苦しさを味わっています。 文人も新開も夏那も神崎も。 苦しくて切なくて、もう恋なんてしたくないと思いながらも、また恋をしてしまう。 別の誰か、もしくはまた同じ人に…… …