麻々原絵里依さんのレビュー一覧

恋するヒマもない警察学校24時!! 小説

楠田雅紀  麻々原絵里依 

ストーリー8.5割、ラブ1.5割

楠田先生の新作は警察学校が舞台ということで、どんなお話になるのか楽しみにしていました。

今回は舞台柄?ラブ要素は控えめで、その分、最後にお互い"同性は初めてエッチ"が盛り込まれています。相手への滾る思いも触れたい欲望も抑えてきた者同士、ドッカーンと弾けるようなどエロス!…とまではいかなかったのは(個人的に)、ちょっと残念だったかなァ。

というのも、攻め受けは小学生の…

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恋するヒマもない警察学校24時!! 小説

楠田雅紀  麻々原絵里依 

隠された悔恨と苦悩

今回は元同級生でもある警察学校の同期入学生のお話です。 

すれ違いの原因となった小学生失踪事件を絡めつつ
2人が心を通わせるまで。

受様は大学を卒業したこの春
警察官になるために神奈川県警察学校に入学します。

受様が警察官になりたいと思ったのは
小学生の時にある事件に遭遇した出来事が発端です。

その事件とは小学6年生の秋の遠足で
一緒に行動していた友人が林の中で行方…

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恋するヒマもない警察学校24時!! 小説

楠田雅紀  麻々原絵里依 

警察学校のお話!

BLとしては珍しい題材でとても興味深く読ませて頂きました。「警察学校24時」どこかで聞いたような(笑)警察BL大好きな私としてはワクワク感しかありません。麻々原さんの描くカッコいい制服姿の2人の表紙も眼福でした。

警察学校では教室の事を教場というとか学生ではなくてもう巡査という階級であり警察手帳も持っていて学校というより訓練所的な場所だそうです。勉強になりました。少し前にTVドラマでもありま…

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恋するヒマもない警察学校24時!! 小説

楠田雅紀  麻々原絵里依 

警察学校

麻々原先生だったのでマストバイ。爽やかキラキラ表紙ですが、警察学校舞台の事件ものでした。恋話方面はさておき、事件の方が気になって読み止められなかったので萌にしました。本編320P弱+あとがき。

神奈川県警警察学校へ入学した朝陽。受付で後ろに並んだのは小学校時代にかつての友達、天羽。小学校時代のある事件がきっかけで非常に気まずかったのですが、仲直りするべく「あの頃はごめん」と謝ってみたものの・…

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恋するヒマもない警察学校24時!! 小説

楠田雅紀  麻々原絵里依 

読み応え抜群です

楠田雅紀先生の作品は「海辺のリゾートで殺人を」が大好きなんですが、こちらの作品も最後まで甘さが少ない点では同系統のお話だと思いました。

朝陽と尊は小学校の同級生なんですが、とにかく警察学校で再開してからが尊の態度が硬くて取り付く島がありません。
それは小学校六年生の時に起きた、朝陽の親友が遠足で訪れた高原のキャンプ場で失踪した事件に端を発してるんです。


二人が警察官を目指したのが…

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幾千の夜を超えて君と 小説

中原一也  麻々原絵里依 

泣けて仕方ない。

いやぁ……言葉が出ないですね。
涙と鼻水がひたすら出て、明日は腫れぼったい瞼確定です。

不老不死の男・司波と出会い、「死にたい」と願う司波の願いを叶えてやろうと思う矢代。
死ぬ方法を一緒になって探しているうちに、「死なせてやりたい」と思っていたはずなのに、「死んで欲しくない」と思うようになる。
心が変化していく過程が丁寧に描かれていて、なかなかだなぁ〜なんて思ってたけど、いやはやラスト…

3

雨降りvega 小説

凪良ゆう  麻々原絵里依 

風味絶佳

あー、良かった…。
2人は一緒に生きられない運命なのかと、胸が張り裂けそうでした。
好きな気持ちに蓋をしても、それまでのささやかな思い出や気持ちが積み重なって、溜まって重みをどんどん増して、動けなくなってしまう。
そんな文人の気持ちが分かりすぎて胸が激痛でした。

なし崩し的に他の人と付き合おうと思っても、折に触れ思い出すのは心の奥に秘めた人の事なんていうのも悲恋あるあるで切なかったです…

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ラプンツェル王子の通い妻 小説

小中大豆  麻々原絵里依 

ラプンツェル、塔から飛び降りる

作者さんの作品を初めて読みましたが、大変面白かったです。
ラプンツェルなんていう言葉がタイトルにあるのでファンタジーかと思ってたんですが、そうじゃありません。
主人公の2人に対して、怒ったり一緒に悲しくなったり憐れんだり嬉しくなったりと、感情が忙しくなった作品でした。

前半は本当に克己の気持ちがハッキリしないので、昭良の一方通行な献身がもどかしかったですし、それでも2人が別れてしまった時…

4

雨降りvega 小説

凪良ゆう  麻々原絵里依 

しっとり優しい

蓋をしても溢れる想いがじわじわじわじわ蓄積されて
切なくて温かくて痛くて心持ってかれた…

新開のくれたものを大切に支えにしてる文人がいじらしく、新開が真摯なだけに酷で。
平穏な日常の「心の中は嵐」も行動力もすごい。

最初はメールのやり取りだけで、
"不思議とあたたかい気持ちになる。
文章のリズムが合うのかもしれない"
というのも波長が合うということで、それ…

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幾千の夜を超えて君と 小説

中原一也  麻々原絵里依 

羽化

中原先生デビュー20周年おめでとうございます。
先生の描きたいものを描き続けて下さい。いつも楽しみにしています。

タイトルからはロマンチックなイメージを、裏表紙のあらすじからはヘンテコもの?イメージを持ちましたが、とんでもない!社会派と言いますか生き続けるとは、問い続けるお話だったと思います。

これはぜひネタバレを見ないで読んでほしい。

司波が150年の人生、死ぬ方法を探し続け…

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