北沢きょうさんのレビュー一覧

獣王の貢ぎ嫁 小説

華藤えれな  北沢きょう 

可愛いおとぎ話

妖精島に住むという獣王に嫁ぐことになった紫生。恐ろしいとされる獣王に生贄として捧げられるとわかりながらも、天涯孤独であと数ヶ月で娼館で身を売らないといけないといけなかった紫生は、頷くしかありませんでした。けれど、そこにいた獣王は、噂に聞くような恐ろしい人ではなく、優しく健気な人だったんです。紫生を大事にしてくれる獣王キリアンに心を惹かれるけど、キリアンは紫生が本当に期待しているようには触れてくれな…

0

優しい鬼の封じ方 小説

楠田雅紀  北沢きょう 

全体的に薄味

受けが鬼っていいなぁと思って買いました。しかし、いまいち入り込めないまま読了。
鬼設定は、主人公(受け)が自分は鬼だと知り、攻めとはロミジュリ関係だとわかってショックを受けるというところがピーク。
その後は特に鬼設定に関する描写はなくて残念でした。

また受けの人間性も好きになれなかった。
自分が鬼だった、って結構ショッキングなことだと思うのに、自分のアイデンティティが揺らぐ不安や恐怖、…

3

狐神と嫁入り男子 小説

佐々木禎子  北沢きょう 

五里霧中な煙に巻かれた感!?

なんだか全てがはっきりしなくて、それこそ霧の中を徘徊しているような印象が残る一作。
疫病神がなんだったのか、どうしてミサキが封印され神になったのか……ミサキは結局幸なのか不幸なのか……全てがぼんやりした印象。
はっきりしているのは、涼太がミサキを好きだったことくらいかなぁ……それも、『かわいそうとは、惚れたってことよ!』的な、ちょっと同情心も混ざってる。
もやもやでモヤモヤな、すっきりしない…

1

陰獣たちの贄 小説

西野花  北沢きょう 

4Pといっても次男がメイン

没個性な長男と三男はおまけです
長男 目つきの鋭いイケメン(表紙左)
次男 優美なイケメン(表紙中央上)
三男 垂れ目のイケメン(表紙右上)
おっさんモブ姦があるので注意
色々問題を残したまま終わっています。酷い両親は? 斎を憎む外法の親父は?

淫紋ははじめて知りました
ただ「陰獣たちの贄」って感じじゃないですね。むしろ受けが淫獣化?
清童設定のわりに普通でした、この設定なら例…

0

猫又の恩返し 小説

妃川螢  北沢きょう 

出てくる動物達みんなが可愛すぎて困る

猫又・雪之丞の一途で健気な可愛らしさに一瞬のうちに虜になり、ジャンガリアンハムスターの兄弟のファンとなり、その他動物病院に訪れる動物達の会話にほこほこと癒される、動物たくさんの素敵なお話でした。

受けさんでもある、猫又の雪之丞(ユキ)は、飼い主のおばあさんのお願いからおじいさんを見届けるまで一緒にいることを使命としていました。
どうしてそこまで尽くすのか…その理由は後々に分かるのですが、本…

4

人魚姫の真珠~海に誓う婚礼~ 小説

華藤えれな  北沢きょう 

間違えた箇所があったのでやり直しました。紛らわしくてすみません。

正直言って、読んでいてとても島民たちを惨殺してやりたくなりました。だって、水凪が可哀想すぎて…読んでいて本当に辛かったです。リアムと出会った時の水凪は靴も穴だらけのボロボロで髪の毛もボサボサというみすぼらしい格好で、疎むべき存在として忌み嫌われ暴力を振われたり、10歳の時から男娼として島の男共に犯されているという。「10歳って!犯罪だよ!!10年間もこんな酷いことを、こいつら…!」とものすごく殺意…

11

人魚姫の真珠~海に誓う婚礼~ 小説

華藤えれな  北沢きょう 

とても長いですが、あなた様の役に立ちますように

正直言って、読んでいてとても島民たちを惨殺してやりたくなりました。だって、水凪が可哀想すぎて…読んでいて本当に辛かったです。リアムと出会った時の水凪は靴も穴だらけのボロボロで髪の毛もボサボサというみすぼらしい格好で、そのうえ忌むべき存在であり疎むべき存在として忌み嫌われ、暴力を振らされたり、10歳の時から男娼として島の男共に犯されているという。「10歳って!犯罪だよ!!10年間もこんな酷いことを、…

3

人魚姫の真珠~海に誓う婚礼~ 小説

華藤えれな  北沢きょう 

ネタバレ注意

主人公が可哀想すぎる・・・ 内容説明で「島では忌むべき存在として疎まれてきた」と書かれていますが 村八分の扱いどころではなく 呪われた存在として蔑まれた上 島中の男達に幼い頃から輪姦され つらい暮らしをしています。
大勢の男達に身体を弄ばれる対価としてわずかばかりの食べ物貰う日々
(しかもこの男達は最後までお咎めなし)
主人公は涙がでるくらい純粋でいい子ですが島の住民は揃いも揃ってクズです。…

5

河童の恋物語 小説

渡海奈穂  北沢きょう 

河童に恋をしたら

河童ですよ、河童。あの、緑のアレです。あとがきによれば渡海さんが子供の頃から河童がお好きで、何故かずっとロマンを感じていて、この作品を書くに至ったとのこと。自分の「好き」を貫き通し、とても素敵な作品に仕上げてくれた渡海さんと関係者の皆さまの心意気に拍手したい気分です。

私も、人外BLもここまで来たか…とビクつきながら読み始めましたが、日本人が一般的に認識している河童像が非常に巧みに萌えにコン…

5

獣王の貢ぎ嫁 小説

華藤えれな  北沢きょう 

久しぶりにあたり

久しぶりにアホの子萌え、健気萌えを楽しみました。
受けの子が、とにかくバカ正直だし、健気だし、あわれなほど。
正しく健気だったようなきがします。
いちおう現代ものらしいんですが、アイルランドが舞台のせいか、中世っぽいふんいきまんさいだし、おとぎばなしBLとはこういうものかもしれません。さいごに攻めがもどってくるところも、まさしくおとぎばなしチックだったような。
怖れられている呪いの原因だと…

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