樋口ゆうりさんのレビュー一覧

純粋な恋が降る 小説

あすま理彩  樋口ゆうり 

初めて涙した・・・

もう健気なんです。舞雪ちゃんったら。
とにかく健気なんです。

その健気っぷりに初めてBL小説で泣いてしまいました。

彬久って人間不信に陥ってるから舞雪に対してもすごく冷たい。それでも舞雪は健気に仕えるのがもううるうるものでした。
そんな私の涙が一気に零れ落ちてしまったのが「手袋」の件。せつなくてせつなくて涙が止まりませんでした・・

1

至福の庭~ラヴ・アゲイン~ 小説

六青みつみ  樋口ゆうり 

何に対しての裏切りなのか

決して面白くないわけではないんです。
過去に隠されたからくりよりも、失った信頼をもう一度取り戻す難しさ…そのことにスポットが当ててあり読み応えがありました。
しかし、攻めの裏切り行為が果たしてどのことを指すのかが曖昧で、小骨のように引っ掛かり、物語に入り込めませんでした。

親友だった中高時代を経て受けからの告白で恋人になるも、攻めは所謂大学デビューで遊び人のようになってしまい、受けとはセ…

4

リスペクト・キス 小説

六青みつみ  樋口ゆうり 

 好きだと言えないせつなさ・・・

 誰もの目を引く剛志×自分に自信がもてない洵のお話。
洵は、高校に入って出会った剛志に恋心を抱きます。新しく始まる学校生活に期待を抱いたのも、1年後、従兄弟のコウが洵を追いかけ入学してきたことで、苦渋の日々に変わります。コウに一目で心を奪われた剛志は、じきにコウと付き合い始め、洵は唯一心を許せる友人という立場になることで、やりきれない思いを封じ込め、そしてそのまま10年がたちます。
 剛志は音…

4

集密書庫の情事。 小説

棗キカ  樋口ゆうり 

年下丁寧語攻め

集密とは、本棚の前後から本を入れたものに
ハンドルとローラーをつけていくつも並べ
必要なところに隙間を作って本が取れるようにした物だそうです。
集密書庫とは図書館の奥にあって、貸し出し禁止の貴重な本だとか
廃棄処分の決まった本だとか、図書館に並ぶ整理前の本だとかが収まっている集密が、いくつもある書庫のことなんです。
古~い紙のにおいだとか、薄暗~い雰囲気だとかが、におってくる場所だと思い…

1

至福の庭~ラヴ・アゲイン~ 小説

六青みつみ  樋口ゆうり 

前半良かったんですが、後半でついてけなくなっちゃった

前半は好きでした。
真相が分かったときに『おおっ、なるほど…』と思ったし、キュンキュン切なくなりながら読みました。
でも後半が…。
マイナス思考受けのマイナス思考に、後半からついてけなくなっちゃったんですよね。
主人公のマイナス思考、心に受けたキズがトラウマになってるせいだというのは分かるんですが…分かるんですが、なぜか主人公の悲しみにシンクロできなかった。ちょっとイラッとしてしまったというか…ス…

2

リスペクト・キス 小説

六青みつみ  樋口ゆうり 

最強の「すれ違いじれった萌え」

10年も片思い、それも本人に気づかれていまの友人としての立場を喪いたくないというBL独特の思いこみ(;_;)に、読者はいらいらするほどじらされます。
「すれ違いじれった萌え」というジャンルがあれば、もう一二を争うかもしれない・・
想い人の剛志の過去の彼氏彼女との別れの理由が、わがままだとか、嫉妬深いだったので、洵はそれを知っているから、必死でそんな気持ちはないという振りをして、嫉妬心や寂しさを…

8

騎士と誓いの花 小説

六青みつみ  樋口ゆうり 

健気受けといえば、この作品

六青さんとの初出会いがこちらの作品でした。
BL本を読んでいて、初めて泣いてしまいました。
健気受けが好きな方に、お勧めです。

俺が命をかけて守るというグリファスの言葉も、それも王子の身代わりをつとめるからこそ与えられたもので。
全てに身代わりであるからこそ、自分を大事にする、してくれる。
元奴隷の立場のリィトに初めて温かい好意を見せてくれたグリファスの為に、頑張るリィトの姿が健気で…

6

リスペクト・キス 小説

六青みつみ  樋口ゆうり 

最低でも友達、最高でも友達

音楽業界の人間の剛志×性格がいい地味眼鏡受け
10年越しの片思いというだけでも切ないのですが、更に何個も切なくなるポイントがあります。
ノンケに片思いなら元から恋人にはなれないからという諦めもありますが、城戸はバイセクシャル。
そんな城戸の恋愛対象に、ならない、なれない。
10年間もずっと城戸が恋人といる姿を見続けることに。
友達のままならそばにいられるという気持ちや保身は、すごくよくわ…

3

至福の庭~ラヴ・アゲイン~ 小説

六青みつみ  樋口ゆうり 

贖罪する立場の痛み

対人恐怖症の佳人は、カウンセラーをしている兄と暮らしています。
自宅の小さな庭の手入れをするのが日課で、何処に出かけることもなくひっそりと暮らしています。
なぜ対人恐怖症なのか…、それは佳人が6年前に性的暴行を受けたことが原因なのです。

高校の時から好きだった藤堂大司と恋人として付き合っていた大学時代。
その頃から藤堂の生活は派手になり、地味な佳人を疎んじ始めます。
藤堂とトラブルを…

9

リスペクト・キス 小説

六青みつみ  樋口ゆうり 

うーん

ストーリー自体は好きです。
10年間の片思い。「一番近い友人」という位置でストイックに本心を隠し続けてる。
この設定は間違いなく私の萌えポイントなんですが、なぜか合わなかった。
たぶん心理の説明が過剰すぎるからだと思う。
好みの問題だとは思うんですが、さらっと書いてほしい部分をくどくどと書かれると、さめてしまうんだよね。
抑制のきいたものが好きなんです。
往来で堂々と抱き合う姿より、抱き合いたいの…

5
PAGE TOP