樋口ゆうりさんのレビュー一覧

集密書庫の情事。 小説

棗キカ  樋口ゆうり 

なかなかないシチュエーション

お話は地味だけど、キャラは派手目。
小さな新設大学の図書館で働く主人公深津以下四名は全員が同性愛者、というなかなか奇抜な設定なのですが、それに加えて全員が非常に個性的です。

こんな図書館ふつうなら無いでしょうが、職場としては非常~に楽しそうです。
お話は主人公・深津の一人称で進みます。
この深津、お世辞にも性格がよいとはいえません。口が悪いし態度も悪いし短気で馬鹿な学生を見下した風なの…

1

騎士と誓いの花 小説

六青みつみ  樋口ゆうり 

不憫健気好きにはたまらない

光の螺旋シリーズ1作目。
リンクスお得意のがっつり二段仕込みです。
大好きな六青さんですが、この本は序盤ちょっとつっかかりました。
中々内容が頭に入って来ず、読んでは辞めての繰り返しを。
それでも序盤を乗り切ると、やっぱり読ませてくれます、面白い。

奴隷のリィトがもう健気で健気で健気で。
涙と鼻水がテーマなだけあって、グリファスの服をしょっちゅうびしょびしょにします。
途中、泣き…

3

騎士と誓いの花 小説

六青みつみ  樋口ゆうり 

せめて愛する人の役に立てるのなら…

健気な受けの話が読みたいと思っていたとことろ、こちらのレビューを参考に未読の作品だったので手に取りました。
同時に『12の月と、塔の上の約束』も読みましたが、この作品の方が肉体的に酷い責め苦があったためより痛みや健気度が高いように感じました。

リィトは、地獄のような奴隷生活から救ってくれた恩人であるグリファスを慕い、やがて恋情を覚え、恩と愛情の両方の意味で自分の命を危険にさらしても守りたい…

5

騎士と誓いの花 小説

六青みつみ  樋口ゆうり 

表紙が美し過ぎる!

ファンタジー苦手なわたしですが、答姐で教えていただき、六青作品の紹介をじっくりじっくり読みこちらをチョイス。
かなりドキドキしながら読みました。
二段組で、最初にこの世界の地図が掲載されています。
視点は攻めと受けが章ごととなっております。

**********************
攻めのグリファスは、身を隠し成長したシャルハン皇国の真の皇位継承者(ルスラン)を護る、28歳の騎士…

5

騎士と誓いの花 小説

六青みつみ  樋口ゆうり 

じ、じれったい!

六青さん初読みの作品です。
ちるちるさんで評価が高い作家さんのようだったので気になってはいました。
樋口さんも「純粋な恋が降る」を読んでから気になっていた絵師さんだったので、二重に期待しつつ読みました。

結論としては…六青さんのしっかりした文体も、健気な受け様も、朴念仁な攻め様も好みでございました(笑)。
育ってきた環境のみならず、外界からの(敵方からはもちろん、攻め様が無意識に与える…

4

純粋な恋が降る 小説

あすま理彩  樋口ゆうり 

ほんとに健気な受け様です

貴族モノで甘々な作品を探していて見つけた作品です。
表紙の絵柄も好みだったので早速読んでみました。
表紙を見た時から受け様がなんだかとっても健気そうだなぁという印象を受けたのですが、思っていた以上に健気でした。
攻め様は貴族特有のプライドが高くてなかなか素直に自分の気持ちを認めないタイプなんですが、これがまたいい具合にツンデレというか、意地悪というか(笑)、表面的には素直じゃないんですが、そ…

1

純粋な恋が降る 小説

あすま理彩  樋口ゆうり 

健気という他ない

人間不信の伯爵様・彬久×謎の美少年・舞雪。

時代モノ、主従関係、舞台が冬の軽井沢ということもあって、受けの健気感がすごい。攻めに冷たくされてもそばにいたい一心で必死に仕える受けはほんとに可愛かったです。逆にあざとくて嫌と思う方もいそうかな?
ちょっとした誤解から、攻めに無理矢理抱かれてしまうのですが、その時のまさに「耐える」様子なんかも萌えました。この作者さんにしてはエロがそんなに強調され…

2

薔薇は紳士を惑わせる 小説

烏科ひゆ  樋口ゆうり 

うん紳士だ

景気のいい成り上がり×没落した名門、二人は元学友、お金の為抱かれる、というテンプレ設定です。

攻めは始めこそまさに凌辱って感じで受けを酷く扱うんですけど、そのあとが仕事熱心な紳士キャラ。こういう設定だと大抵お屋敷に閉じ込めてエロ三昧がお約束だけど、ちゃんと受けに夜の相手以外の「仕事」を与えています。
その仕事は受けが女装して攻めの仕事絡みのパーティーへ同伴するというものなんですけど・・女装…

0

純粋な恋が降る 小説

あすま理彩  樋口ゆうり 

純粋

友人に騙された事がきっかけで人間不信になった伯爵の彬久と、
子どものころ彬久に助けられ、もらった手袋を大事に持っている舞雪。
恩返しがしたくて彬久の屋敷に雇ってもらえる事になった舞雪ですが、
彬久はなぜそんなに自分の元で働きたがっているのか理解できない。
一生懸命働いて水仕事をしていた舞雪の手が荒れてしまったり、
雪山に薪を取りに行ったまま帰ってこない舞雪を
彬久がお前が帰ってこないと…

2

騎士と誓いの花 小説

六青みつみ  樋口ゆうり 

これぞ健気!

漫画から入り、先が気になって小説を買ったのですが、これがもう大当たりしました!
漫画を買って少しでも気に入った方で小説を読む方は読んだ方がいいです!
視点がグリファス(攻め)とリィト(受け)の交互で書かれているので、漫画ではかかれなかったお互いの気持ちがわかります。

最初は幼く庇護されるだけの立場だったリィトがどんどん成長していき内面から大人になっていく様子がわかりますので最終的にはショ…

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