鳩村衣杏さんのレビュー一覧

秘書の嗜み 小説

鳩村衣杏  奈良千春 

素敵秘書ほしー

タイトルからして爛れたイメージでしたが仕事の出来る硬派な秘書が主人公のちゃんとした物語でした。ちゃんとってなんだ(笑)
クールビューティーでメガネも萌え坪ですが、一応受けだけどトラウマ持ちにありがちな女々しさがなくて読みやすかったです。常に会社や社長、部下のことを考えた徹底した仕事ぶりから『氷の秘書』と異名を持つ彼。
こんな秘書や上司がいたら素敵ですね。彼の部下になって朝の日課・秘書課の心得を…

1

駄犬は愛を求める 小説

鳩村衣杏  一馬友巳 

特撮ヒーローはお好きですか?

攻・成瀬裕城(19) 俳優
受・矢野巽(25) レンタルビデオ店の店長

子供の頃に大好きだったテレビのヒーロー。
しかし「あれはニセモノ、正義の味方なんているわけない」という友達の言葉に傷ついて以来のヒーローアレルギーの巽。
その巽の勤めるレンタルビデオ店に、ヒーロー番組の俳優・裕城がやってきました。

初めは「ヒーロー俳優」という点に引っかかって良い印象を持てなかったのですが、泣…

1

ラブ、エトセトラ。(2) 小説

鳩村衣杏  しおべり由生 

うーん、

シリーズ二作目です。
前作は面白かったんだけどなァ…。
雑誌の編集者とデザイナーの恋の話です。
年のわりにエッチのときの態度も思考も、やたらと若い二人です。

私の苦手な、「出来上がったカップルの痴話喧嘩的な続編」になっちゃってました。
当て馬が登場して、受けがレイプされかけて、攻めが助けて――このお約束展開で続編を作るのは、反則のような気がする今日このごろw
ラブラブなのは微笑ましいんだけど、ス…

1

映画館で逢いましょう 小説

鳩村衣杏  山田ユギ 

設定もシチュエーションも好みなのに…

攻・映画配給会社エルシノア・フィルムズ社長の神尾清心
受・エルシノア・フィルムズに就職した國重周(25歳)

國重は後ろ向きな性格です。
勤めていた大手印刷会社でリストラが行われることを知って、依願退職するくらいに執着も闘争心もない。
エリートばかりの家族の中で落ちこぼれている自分。
自信がないし、困難に立ち向かおうという気概もない。
でも顔はよい。

國重には「映画のクレジット…

1

君の心を眠らせないで 小説

鳩村衣杏  櫻井しゅしゅしゅ 

なんだ~ラブラブ堪能話か~…と思いきや

萌(MAX:萌萌萌:神に近い)
同じマンションの住人で優しいバイ・司(30)×芯が強く愛情深い・諒一(28)
「33までには結婚して40までには2人の子供が欲しい」と考えるようなごくごく一般的な人生設計を持つ主人公・諒一は、ある時荷物の誤配達から同じマンションに住む司と知り合い友人になった。
ある日、偶然男とキスをする司を目撃してしまい、司が(ゲイよりの)バイだと知り戸惑いと嫌悪感を抱くも、…

4

秘書の嗜み 小説

鳩村衣杏  奈良千春 

リーマン年下攻

合コン王の通り名を持つ広報×氷の秘書室長。秘書という響きは淫靡な気がします。攻もそう言ってるし。秘書室の女の子にちょっかいを出す攻を受はよく思ってなくて、攻も生真面目で堅い受を煙たがってて。お互いに苦手だったのに、火事のあった夜から一変する。人前で酒を飲まない受の、酔ったかわいい態度に惚れる攻。居候を迫る手段は強引でも、性格はそんなに強引じゃなかったです。駆け引きとかしなくて、ストレートに求愛して…

0

好きだなんて聞いてない 小説

鳩村衣杏  大和名瀬 

ヘタレ攻めは好きだけど

「男を抱けるか試したい」という夏貴に「俺の体を使え」と申し出る利臣。
どこかで読んだことのある設定だったので、読み始めたときから少々萎えモードに。
ノンケの男を落としたい夏貴だから、策を弄するのはわかるんだけど、そんな簡単に『俺の体を……』などと言うものなんだろうか?

この二人は、夏貴が利臣の弟の同級生と言うことで、高校生の頃からお互い知っていて、兄弟同様に過ごしてきたんです。
もうお…

2

オフィスで君は甘く蕩ける 小説

鳩村衣杏  あさとえいり 

読後感のいいオフィスラブ

いい上司といい部下。
なんか、めちゃくちゃ気持ちのいいオフィスラブストーリーでした。
ありがちな足の引っ張りあいはないし、意地悪な同僚などもほとんど出てこない。
それでも、物語はメリハリがきいていて、面白かったです。

主人公は、能力はあるものの、あまりにも協調性がなかったことから、左遷されます。
そこで、かつてのライバルが上司として登場する。
この上司のカリスマに、主人公はまたたくまに心酔してい…

1

愛の言葉を覚えているかい 小説

鳩村衣杏  小山田あみ 

江戸っ子男前がパニック(笑)

はぎれのいい文章に、啖呵を切る主人公、周囲の人間の暗さのない会話は本当に下町の雰囲気を感じて、読んでいてたのしかった!
話は、同じ商店街で育った幼馴染みとのもの。
毎日テレビで見るイイ男に育った攻に、受はおもしろくない気持ちでいっぱいだ。昔は自分に泣きついてきていた攻が地元の星と評価される。
しかも、受にたいしてだけは超Sな顔を見せる(笑)
この攻が受に昔の約束をもちだしてきて、たのしい展…

7

松風の虜 小説

鳩村衣杏  水名瀬雅良 

複雑に絡み合った人間模様

茶道の宗家である兄が病に倒れ、アメリカに単身渡っていた睦月は跡を継ぐために連れ戻されてしまう。

征親は心のよりどころのない睦月を抱き、傍に置くことで自分の復讐を果たそうとする。
支配することで欲しいものを手にいれたいはずなのに、気持ちはどんどん睦月へ向かうよになっていく。
一方で睦月は父に愛されなかった自分には宗家を継ぐ資格はないと思い悩み、そして自分の出生の秘密を知ってしまう。

1
PAGE TOP