好きだなんて聞いてない

好きだなんて聞いてない
  • 電子専門
  • 非BL
  • 同人
  • R18
  • 神0
  • 萌×21
  • 萌7
  • 中立1
  • しゅみじゃない0

--

レビュー数
5
得点
26
評価数
9
平均
3 / 5
神率
0%
著者
鳩村衣杏 

作家さんの新作発表
お誕生日を教えてくれます

イラスト
大和名瀬 
媒体
小説
出版社
リブレ
レーベル
ビーボーイノベルズ
発売日
価格
¥850(税抜)  
ISBN
9784862636140

あらすじ

「いやらしいことされて、感じたの?」俺様だけど頼れる上司として慕われる利臣。
ある日、後輩で美形の幼馴染み・夏貴から男に片想い中だと告白される。
激しくショックを受けた利臣は、勢いで、自分の身体を使って練習しろと言ってしまい!?躊躇いながらも利臣を乱していく、夏貴の熱い唇と淫戯。
しかも夜の彼はキチクで意地悪で…関係を続けながらも誰かの代わりでしかない事が利臣は段々切なくなり…?不器用なオトナの、駆け引きと烈愛。
出版社より

表題作好きだなんて聞いてない

連れ歩きたくなる男・寺島夏貴
頑張る営業マン・乾利臣

その他の収録作品

  • 嫌いだなんて言ってない

レビュー投稿数5

いくら策を練っても…

仕事も出来て、人徳もあり完璧だと思えるような、
会社の後輩で幼馴染(弟の友人)の夏貴から
誰にも言えない話だと切り出されたのが“片想いの相手が男”だという事。
仕事はバリバリ厳しいけれど意外と世話好きで兄貴分な気質全開の利臣は
驚き戸惑いながらも自らを練習台にしろと切り出します!
いくら自分の辞書に“後悔”の文字はなくても、
飛び過ぎてないか!?って確かに思ってしまいましたが
「だが、『バカ』という文字は確かにあるのだ」に吹きましたww
そうだね、ある意味おバカさんだったね…w

しかし、夏貴があまりにもしっかりしているのに相当まいってる様子だし、
困ってるヤツは放っておけない気質の利臣ですので
きっかけとしてはこれくらい強引じゃないとダメかもな、
なんて思いながら読み進めました☆
意地と見栄と頑固、三拍子揃ってたら尚更引き下がれないしw

夏貴は利臣に対してずっと敬語だったのに、
Hになると途端にタメ口になって言葉責めなのがツボでした!!
会社では“俺様・乾”の異名を取っている利臣が
年下の男に組み敷かれて喘いで感じてしまったなんて…。
プライドも何もあったもんじゃない!!
(最後までしていなくともw)

夏貴の片想いしている相手とおぼしき可愛い男を社内で見て
モヤモヤするとか…夏貴の思うツボだっつの!
二回目の触れ合いも、自ら機会を作り出してしまうとか
やっぱりバカですね…w
「新宿二丁目へ行って、修行してきます」って言われたら
いくら理解があっても普通は「おお、そうか!頑張れよ!」ぐらいなのに
「二丁目には行くな、今から場数踏ませてやる!」
…思い切りがいいにも程があるよね…w
でも二度目も最後まではしないのでした…じれったい!!ww

弟の孝介の結婚報告を直に聞きながら久しぶりに飲んで
夏貴の過去話も気になっていた利臣は、
孝介から夏貴が10年以上想い続けている
“好きになっちゃいけない相手”の存在を明かされます。
更に、高校で夏貴が副会長だったのは
“生徒会長なんてお飾りみたいなもんだ。
表立って何かするより裏から手を回して、トップを動かした方が早い”という
腹黒さからなんだとか!
こういう裏があるギャップって結構好きでしてw
完璧すぎるタイプより人間味があるような気がするのです。

夏貴と携帯で話している時、片想いの相手らしき気配を感じて
夏貴の真意を掴めないまま
取引先の娘さんとの見合い話を漏らします。

焦った夏貴は全てを打ち明けますが
騙されていた利臣が憤るのも無理はありません。
でも、計画していた流れが水の泡になってしまっても
どうしても利臣を他の誰かに奪われたくない夏貴の純情。
なんか…ずるいわー…w

誰かの代わりじゃないという解放感と喜びから
前よりもっと敏感になって感じやすくなる利臣、
普段気が強いのに乱れる姿は美味しいです!!!
夏貴も甘い言葉を連発してくれて…。

結局、クリスマスパーティと称された利臣のお見合いは
夏貴の用意周到な技で難なくクリアw
策士でもいいじゃないですか。
それくらい、利臣に惚れてるんだからね!w


『嫌いだなんて言ってない』
無事恋人同士になった夏貴と利臣は
社員旅行の下見と名うって温泉へ泊りに行く…予定だったのですが
なかなか思うように進まず、すれ違い、やきもきする利臣なのです。
それは半分本当のアクシデントですが
残り半分は、焦らして「お前が欲しい」と利臣に言わせたい夏貴の企みでした☆
やっぱり策士!!w
…元はと言えば、利臣が素直にならないからですよ!自業自得だ!!
恋人から求められたいって、誰だって思うはずだし。
今回は夏貴に同情しましたよw

落ち着きのある年下男が、欲してくれている様子って御馳走!!!
装うつもりでも結局ボロが出るなんて可愛いし。


こちらは『秘書の嗜み』のスピンオフですが
未読でも全く問題ないと思います。
…でも、出来れば奈良千春さんの挿絵で読みたかったなぁ…(泣)
ある意味、別モノとしては楽しめるかもしれませんが。

3

裏俺様

俺様な営業課のホープ利臣と、年下の幼なじみ夏貴の年下攻め・リーマンものです。
「男を好きになってしまったけど、抱けるかどうか自信が無い」と夏貴に相談された利臣は、「自分の身体を使って練習しろ」と申し出ます。

こういう恋人じゃないけどレッスンしようみたいなお話は実際は無理がありそうなんですが、ベッドシーンの夏貴の変貌振りが楽しくてやられました。
年下攻めが大好きなのですが、わんこ系よりどちらかというと俺様系が好きです。けれどこの夏貴は要領の良い可愛げのあるタイプでどう見ても俺様年下攻めには見えないタイプ。
しかし、ベッドでいきなりSっぽくなり、敬語もなくなり言葉でどんどん利臣を攻めます。
このSぷりがよかった。

偉そうな口調にたまにむっとなる利臣ですが、「好きな人としているところをシミュレーションしているんだろう」と気にしないようにします。
しかしその後、周りの情報で実は夏貴は隠れ俺様・裏から物事を牛耳るSタイプだと知らされ・・・。

わんこに見えたのに計算高い腹黒系というのが面白かったです。利臣も俺様なので俺様×俺様になっちゃうのでは・・という感じですが、結局年下の夏貴のほうが最終的には下手に出る関係です。
夏貴をヘタレにしないように、と思って書かれたそうですが、どうみても最後はヘタレているような・・・。
年下攻めだと、俺様でも健気でもわんこでも、最終的には年上に対して少しはへたれてしまうものなのかもしれないですね。

お話は雑誌に掲載された作品なので1話は短く、思ったよりあっさりくっついちゃったな、と思わないでもないですが、年下言葉攻めがツボにはいったので、ベッドシーンをもっと読みたかったです。

1

策士×後悔をしない男

1冊丸ごと表題作です。利臣の目線で進んでいきます。
「秘書の嗜み」の主役二人(及川社長と厳原秘書)が登場しますが、その作品は読んでいなくても全く問題はありません。

ある夜、利臣(受け)は弟の友達である夏貴(攻め)から、男への恋愛相談を持ちかけられます。5歳年下の片思いの相手のために、他の男を抱いて練習したいと言う夏貴に、俺の身体を使えと言ってしまい…。

利臣は、「俺の辞書に『後悔』の文字はない」という直情径行な人物で、仕事は有能で気遣いもできる良い男で好感が持てます。情に厚い分、流されやすい部分もあって、夏貴にほだされて受け入れてしまう感じです。

一方、夏貴は好青年を装っていますが、内面は目的のためには手段を選ばない策略家であり、長い付き合いの利臣にも見抜けないレベルです。利臣を手に入れるために、策略の嵐です。結局、嘘を突き通せず、自ら利臣にバラしたり謝りはするのですが、それも計算なんでは…?と疑ってしまいました。

コミカルという程ではありませんが、テンポが良くさくさくと読み進められます。表裏のある年下攻めがお好きな方にお勧めです。

0

ネジのずれた腹黒だから憎めない

リーマン同士のお話ですが、本作はそれほど「お仕事BL」の側面は感じられず。
それよりも、兄貴肌すぎて少々そそっかしい?男前すぎる受けと、普段は従順な後輩、いざHとなると言葉責め、焦らし、強引な攻め、のお互いのギャップを覗き見する、という気分になりました。
乾利臣(受け)は、天性の営業マン。出る杭のように思われながら結果をしっかり出して周囲からも一目置かれるチームリーダー。
そんな利臣が10年来の幼馴染的後輩(弟の同級生)、寺嶋夏貴(攻め)のベッドで目覚めるところから物語は始まります。
2人はBまでいってしまったのですが、何故そんなことになったのか。そこに利臣の兄貴すぎる太っ腹さが出ていて、まともに考えるとソレやりすぎです、おかしいです、って感じなんです。
逆に、パーフェクト後輩夏貴の一種無自覚な腹黒さ!
夏貴のネジのずれた策略と、それに疑いもせずノってしまった単純な利臣の恋の顛末は、まあ終わりよければ、という感じではありますが、少々強引かも…。
「好きだなんて〜」と、同時収録の「嫌いだなんて言ってない」の両作とも、Hシーンは甘エロで、夏貴の意地悪が炸裂しています。挿絵の大和名瀬さんも、まっすぐな利臣と少し強引な年下攻めの夏貴のイメージぴったりです。

0

ヘタレ攻めは好きだけど

「男を抱けるか試したい」という夏貴に「俺の体を使え」と申し出る利臣。
どこかで読んだことのある設定だったので、読み始めたときから少々萎えモードに。
ノンケの男を落としたい夏貴だから、策を弄するのはわかるんだけど、そんな簡単に『俺の体を……』などと言うものなんだろうか?

この二人は、夏貴が利臣の弟の同級生と言うことで、高校生の頃からお互い知っていて、兄弟同様に過ごしてきたんです。
もうお気づきだと思いますが、初めて出会ったときに夏貴の一目惚れから始まっていて、ジリジリと距離を詰めていくんですが、利臣は全く気が付いてない。
この天然入っている利臣がいい男なだけに、夏貴の繰り出す策に底の浅さを感じてしまうんですよねぇ。

利臣が真っ直ぐな性格なんだから、夏貴ももっと正面からぶつかった方がいい男に思えたんだけどなぁ。ヘタレている場合じゃないよと。
たしかに夏貴も見た目もいいし、仕事も出来るという設定がもったいなく感じました。

『秘書の嗜み』のあの社長の会社の社員という設定なので、及川や厳原もチラッと登場します。

2

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