鳩村衣杏さんのレビュー一覧

汝の隣人を恋せよ 小説

鳩村衣杏  和鐵屋匠 

期待値が高すぎました…。

表紙に惹かれ、あらすじでおぉっ!と思い手に取りました。
でももうちょっとコミカルな感じなのかな?とかミスターニードルというくらいだからもうちょっと生真面目な感じで葛藤とかすれ違いとかくっつくまでのわたわた感があるのかな?っとか勝手に妄想を膨らませて過ぎました(笑)
受けがちょっとおバカな感じなのでそこがコメディ色出てますけど、基本サクサク、きゅんっと進みます。
読みやすいです。
わりとあっ…

1

いまさら愛など語れない 小説

鳩村衣杏  高城たくみ 

長い付き合い故の葛藤!

鳩村さんのお仕事BLって安定していますねぇ…。
今迄何作品か読ませていただいてますが、
決して浅くないのです。どの職業でも。

今作のあらすじを読んで、なんでベンチャー企業の社長が
遊園地で着ぐるみかぶって人生相談してんだ!?っていう興味もあり
今やゆるキャラは日本全国に溢れていて
私も入ってみたいなと思わなくもなかったのですw
(実際は相当キツイお仕事だと思います;;)

2…

2

好きだなんて聞いてない 小説

鳩村衣杏  大和名瀬 

いくら策を練っても…

仕事も出来て、人徳もあり完璧だと思えるような、
会社の後輩で幼馴染(弟の友人)の夏貴から
誰にも言えない話だと切り出されたのが“片想いの相手が男”だという事。
仕事はバリバリ厳しいけれど意外と世話好きで兄貴分な気質全開の利臣は
驚き戸惑いながらも自らを練習台にしろと切り出します!
いくら自分の辞書に“後悔”の文字はなくても、
飛び過ぎてないか!?って確かに思ってしまいましたが
「だが…

3

共同戦線は甘くない! 小説

鳩村衣杏  桜城やや 

ベタなライバルモノ。

 浅羽佑は、稼業でやっているパティスリーを継ぎ、まあまあの営業成績をやってきた。
 そんな浅羽がやっているパティスリーは有名になったものの、デパート等の出店は一切せず、コラボ商品もまったく出さないことで有名だった。
 けれど今回、かなりいい条件でコラボ商品を出させてほしい、とパンを作っている会社から依頼が来、その条件ならば……とコラボ商品を作ることを了承することになった。
 その打ち合わせの…

0

いまさら愛など語れない 小説

鳩村衣杏  高城たくみ 

相談相手のクマは恋しい人?

大学時代からの付き合いで共同経営で仕事のパートナーである二人が、
10年過ぎて仕事のパートナーから恋のパートナーになっていく様を描いた作品。

見た目も性格も正反対の二人、生真面目でコツコツ実務型の弘務と対外担当で
一見すると世渡り上手に見えるベンチャー企業社長の迅は大学時代からの同級生で
正反対故に迅は会社を立ち上げる時に弘務を誘ったと言ってもいいくらいなのですが、
同じ男としてはあ…

4

「ある執事の話」王様と二人の料理人の話 初回特典書き下ろしペーパー グッズ

いつ何時も、主と共に


執事の五十嵐視点の、主の匂坂との回想。

住み込みの使用人として
両親とともに匂坂家で働く、青年時代の五十嵐。
当時、中学生の匂坂は
祖父や父のような官僚になるべきか、進路に悩んでいた。
そんな匂坂に、
五十嵐は「人のため」に働くこの仕事に自分は誇りを持っていると、
「どんな仕事であろうとも、そこから得られる喜びは平等」とさりげなく背中を押す。
五十嵐のこの言葉で、匂坂の心は…

3

王様と二人の料理人の話 小説

鳩村衣杏  エンゾウ 

人は誰もが王であり料理人である

はじめに断っておくと、
本書は一般的に言う「BL」とは少し毛色の違うお話です。

主人公は同性愛者で、元恋人や想い人もいるが
男性との具体的な絡みは登場しない。
あとがきにあったように、
「ホモセクシャルとホモソーシャルの狭間」の物語であり
主人公が、肉体的欲望を越えたところで
目の前の人々をどう愛し、どのように関わっていくかという
精神的なテーマを、ミステリに絡めて描いた作品で…

6

「ある執事の話」王様と二人の料理人の話 初回特典書き下ろしペーパー グッズ

主従の固いきずな

匂坂サイドのお話があるといいな~とおもっていたのですが、書き下ろしペーパーは執事である五十嵐サイドのお話でした。

男爵家に住み込みで働く両親の姿を見て育った五十嵐は自然な流れで高等小学校を卒業後、同じように使用人として働き、成人してからは当主の男爵の書生として忙しい日々を過ごしている。
まだ匂坂が中学生だった時の五十嵐とのやり取り。
ケンカして帰ってきた志重に注意する五十嵐と反発する志重…

3

王様と二人の料理人の話 小説

鳩村衣杏  エンゾウ 

彼の声が聞きたい

鳩村衣杏さん初Hollyノベルスは、今までの作品とがらっと趣向の変わった実に奥深く味わい深い作品でした。
この話の意図するところ、帯の言葉「性愛を超えたい、超えた場所に辿り付きたい」は、男同志独特の友情以上恋人未満の、我々がそこから萌えと妄想を見出す根源の関係なのかもしれないと、それを描いた作品になっていたと思います。
なので、通常の恋愛モノを期待してしまうと肩すかしをくらう部分があるかもしれ…

5

I got prince 会社は踊る 初回限定特典書き下ろしペーパー グッズ

恋は終わらない

『虎脳祭』での、利光と渡会の社交ダンスが終わってからのお話です。

控室に戻り、ほうけたような利光の様子に気づき
さっと鰐淵に席を外してもらうあたり、さすが渡会!w

例え出し物のダンスだとしても妥協はしたくない、手は抜きたくない、と
仕事の合間を縫って一生懸命練習を重ね
その成果を存分に出した後の、喪失感に似た感情の利光。
「もっと踊っていたかったんです!」って可愛いなぁ!!

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