鳩村衣杏さんのレビュー一覧

いまさら愛など語れない 小説

鳩村衣杏  高城たくみ 

深〜いお話

あらすじがとても魅力的で「これは読まねば!」となった御本。

失礼ながら割とライトな感じを想像していたので、冒頭から主人公の仕事に対する姿勢やら何やらが丁寧に語られていて驚きました。
とても素敵でした。
そして勉強にもなりました。
その後も登場人物の内面が中心に据えられた描写が印象的です。

主人公の拗らせ具合もよかったです。
あらすじの通り、休日にボランティアでやっていた着ぐるみ…

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絶対に負けない恋愛 小説

鳩村衣杏  金ひかる 

バブリー!

他の方が書かれているように、攻めのカリスマプランナーの加納さん、バブル臭がすごいんです。キザでナルシストで、蘊蓄も長い々。
 加納さんは色恋の手練手管を尽くして、貴之を落としにかかります。さすがは伝説のプランナー、どうやったら貴之が落ちるか、良くわかってらっしゃる。芝居がかった甘いセリフ、さりげないスキンシップなど、とにかくムード作りが上手くて、相手を”酔わされて、ほだされて、拒めない”モード…

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友人と寝てはいけない 小説

鳩村衣杏  小山田あみ 

ドライな友人関係

ドライな友人関係を続けてきた二人が、いざ近付いてみたらめちゃくちゃ好みだった、と言うような話でした(雑)。

肉体関係を持つようになる過程がイマイチで、そうはならんやろ〜! と思った。
あらすじだと鮫島(金髪)の方から持ちかけていますが、実際にグイグイ迫ったのは美馬(黒髪)の方です。
軽いノリで肉体関係になるかと思ったら、お互いに全く乗り気ではありませんでした。

二人ともバイでタチ専…

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やんごとなき執事の条件 小説

鳩村衣杏  沖銀ジョウ 

庭園について勉強になった

鳩村先生のいつもの作風で、
歴史や文化を良く調べて参考にしていることと、
文章に誤りがなく、構成がしっかりしていて読みやすい。

何時、ジョウジとギルの想いはつながるのか、焦れ焦れの展開。
作庭師のジョウジ視点で綴られるので、ギルの気持ちが伏せられて分からない。

ハピエン。

★イングリッシュガーデンと日本庭園:似ていて違う。相違が興味深い。
日本庭園や枯れ山水に憧れる英国人…

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リフレイン~君の心を眠らせないで~ 小説

鳩村衣杏  小椋ムク 

王道じゃない記憶喪失

ひょんなこと(宅配便の取り違え)から友人として仲良くなった司と諒一。

ある日、実は司はゲイだと諒一にバレてしまう。しかし、諒一は偏見することもなく、仲のいい友人として接していたが、、、諒一は司に惹かれていってたのだ。そして二人の想いは通じるのですが。

このお話の素晴らしいところは、よくある記憶喪失モノではなく、結局記憶が戻らないというところ。
普通は何かをきっかけに思い出し、めでたし…

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半化粧の恋 小説

鳩村衣杏  高座朗 

文章が上手 

当たり前というか、さすがというか、
創作講座を開催しているだけあって、構成も文章も上手で模範的。
上手な表現と構成の効果で、読みながら登場人物たちの事情や情景が迫ってくる。

大正時代。
財閥と関連する貿易商の堂島家。

景は、15才、堂島家の使用人に就く。
館の火災で負った火傷の跡の為、景はやくざしか就けなかった。
体の半分を覆う赤い火傷跡を隠そうとしない景は、「半化粧の景」と…

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いまさら愛など語れない 小説

鳩村衣杏  高城たくみ 

悩む受け。

ヘタレ×男前が読みたくて探したのがこちら。

秘めた思いを一切出さず、何気ない顔して受けの隣にいる攻めっていいですよねぇ。
この攻めはまーったくそんなそぶりも見せずにいたお人。

で、受けはひょんなことから、その攻めの本当の気持ちを知ってしまう。
(正直、この受けが、クマの着ぐるみで人生相談をすることになる理由とか、着ぐるみに心の安寧を見出す様子とか、いまいちなにそれ??って感じではあ…

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八木沼酒店にロマンスは売っているか? 小説

鳩村衣杏  伊東七つ生 

メガネ受けには日本酒!

久しぶりの鳩村先生、楽しかったな〜。大好きです。同じく大好きな伊東七つ生先生のイラストだったので、そちらもテンション上がりました。

仕事に重きを置き真剣に取り組むことで、気づきや内省を得てそれが人生の軸になっていくような、そんな生き方ができる男性はカッコいい(女性も)。本作では、主人公が仕事で悩み、成長していく様子を追いながら、読み手の自分にも刺さる名セリフとたくさん出会えました。

商…

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友人と寝てはいけない 小説

鳩村衣杏  小山田あみ 

煮え切らない美馬

父親の会社の経営危機を乗り越える助力を友人の鮫島に依頼する美馬。
条件は、2か月間、鮫島の恋人になること。

美馬郁は、自分から提案を持ちかけて居ながら、煮え切らない。
最初から最後まで、どこまでが友人で、どこからが恋人か、一旦恋人になったら友人に戻れるか・・と、うじうじ うじうじ煮え切らない。
鮫島が、サジェスチョンしているのに、読み切っていない。
鮫島が大人思考でよかった。そうでな…

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両手に美男 小説

鳩村衣杏  乃一ミクロ 

いったいどちらを選ぶのか。

両手の美男。
差し出された手のどちらをとるのか、とてもドキドキしながら読ませて頂きました。


受け様は、ゲイでありパンメーカー勤務の後藤。

1人目の攻め様は、後藤が片思いを経て告白して失恋した相手の榊原。
恋心は友情に昇華して、今では得難い親友となった。

2人目の攻め様は、榊原の後輩として紹介されたフリーライターの弓削。
フィーリングが合う好みの男で。

2人共ノンケ…

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