日高ショーコさんのレビュー一覧

美しいこと 下 小説

木原音瀬  日高ショーコ 

傲慢で身勝手で繊細

人を強く思う事で、松岡は自分の心の底の弱い部分を露呈されていくのが分かります。
そして、思われる事で、寛末は勝手でご都合主義で人の気持ちをぞんざいに扱う自分が湧き出ます。

読み進めていくと、本当に本当に、葉子であった松岡と寛末の関係性が、見事に逆転していくのが分かる。
確かに寛末は、葉子を抜きにして松岡自身と向き合える――そう思ったから葉山とも別れたのだし、その気持ちに松岡の心は震えた。…

7

美しいこと 上 小説

木原音瀬  日高ショーコ 

ジリジリと痛む胸の内

江藤葉子の気持ちとしても、男・松岡の気持ちとしても、かなり早い段階から切なさが込み上げて涙を零してしまいました。

自分を「葉子」として見て入れ込む寛末に罪悪感が生まれても、自分を欲して止まない男の姿に優越感をひたすら感じる松岡は、性別を超えて共感するものがありました。
あれだけ自分だけを求めているんだろう、と分かれば、自身の熱だって上がるんじゃないかと思うから。

それが徐々に、自ら葉…

2

憂鬱な朝 4 コミック

日高ショーコ 

まさに神

絵がきれいだなー、くらいの気持ちで書店で見て四巻しか売っていなかったため電子書籍で読みました。
切ないストーリー、絵の美しさ、キャラの人物像や成長していく姿、すべてが好きで、こんなに感動した作品に出会えたのは初めてでした。
主人公二人はなかなか結ばれず、読んでいて胸を締め付けられるような切ない気持ちになります。でも二人が互いを思い続けて一瞬でも通じ合えたときには感動で涙がポロポロでてしまいます…

4

花は咲くか (3) コミック

日高ショーコ 

変わることの怖さ

私のように動きのある展開好きさんであれば、
この作品は2、3巻まとめて読んだほうがいいと思うし、テンション上がってる時よりも心が落ち着いた時がいいと思います。
そう思うくらい丁寧な展開です。

日高さんは一貫して "恋することにより自身が変わること" を描かれていると思いますが、その集大成的作品だと思います。
また長編だから書ける、今まで敢えて出さなかったであろう &…

2
二次創作

無花果 コミック

日高ショーコ 

いや~萌えました!!

日高ショーコさんの市川×アカギ本です。

アカギとの勝負に負けて、すっかり隠居生活をしている市川の元に
アカギが訪れるという話でした。

で、しばらく市川の家で居候することになり、自分に負けてから
腑抜けてると市川にいい、市川はそれに対し忌々しいガキだ
といい、アカギを押し倒します。←!?

なんというか・・・個人的にアカギが痛がってるのが非常に萌えましたw
やっぱり初めては痛…

0
二次創作

1958S33 コミック

日高ショーコ 

やっぱりお美しいイラストです!

日高ショーコさんのアカギ本です。
ちなみにこれはBLではないと思います(ノ∀`;)
オールキャラと南郷→←アカギみたいな感じではないかと・・・。
まだまだ私は腐女子としては、まだまだ未熟者と思っているので、
これはどうくくればいいのかがわかりませんww
しかもオールキャラと言えば、キャラクターたちがワイワイ
言ってる感じですが、この本ではシリアスぽかったです。

各々のキャラの後日…

0

シグナル コミック

日高ショーコ 

再読して魅力発見しました。

日高さん作品はほぼ制覇したものの、何故かこの話しだけはあまりハマれなかった。。のですが、改めて読んだらこれがなかなか。やはり日高さんはいいなぁ。

芦原が思いっきり猫的な性格なんですよ。思ってることをそのまま口にするし、周りに合わせない。わがままだけど、裏を返せば正直で自分の意思に忠実。そんな芦原に振り回されてる村上君ですが、実は芦原のほうが振り回されてるというところがよかった。芦原が榊に慌て…

3

足りない時間 コミック

日高ショーコ 

デビュー作からしていい!

何故に昔これを読まずにスルーしてしまったのか、、本当に悔やまれます。この表紙、見覚えあるのに!(涙)

このあとに続く作品よりかは見劣りはするけど、これが初めての単行本とは信じがたいです。キャラ設定がありきたりなものではなく話の作りもしっかりしてるし、絵もこの頃から充分綺麗。また見せ方が上手いからひきこまれます。

『感情サイン』が一番好き!これがデビュー作とは恐れ入ります。
この渋谷と…

6

憂鬱な朝 2 初回限定版 コミック

日高ショーコ 

桂木に魅力されます

暁人の桂木への想いの深さは1巻で語られてもいるのですが、桂木の気持ちはちっともわからない。でも、この2巻では桂木が主といっていいんじゃないかってくらい彼の動揺や想いを見ることができます。
物語としてすっごく面白くなってきたし、ストーリー展開が素晴らしいのです。そしてなんといっても麗しい桂木が満載です!

最初は満ち足りた暁人の寝顔にイラついてたのに(なんか気持ちわかる、笑)、最後には暁人の寝…

2

憂鬱な朝 1 コミック

日高ショーコ 

大河ロマンの序章

4巻まで読んでのレビューです。

個人的なことですが、実は一番最初に読んだ日高さん作品はこちらで、まさかこの作品が異色なものとは思いませんでした。重厚な大河ロマンです。絵柄そのものも明治中期~後期(で、いいのかな?)にかけての雰囲気にぴったりです。切なく美しい物語です。

主従ものですが、桂木は後見人として全実権にぎっているので、家のなかでの立場はかなり対等。いや、逆転ぎみ。有能で魅力的な…

3
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