二宮悦巳さんのレビュー一覧

ニアリーイコール 小説

凪良ゆう  二宮悦巳 

傷ついた二人の優しいお話

『美しい彼』がとても良かったので、作家読み。
川がたゆたうように、穏やかに穏やかに進んでいくお話。
エロも少なめだし、ガッツリした話が好きな私には物足りないかな?と思いながら読んでいたのに、なぜか後半、仁居が子ども時代の幸せな記憶を思い出すあたりで、ポロポロ泣けてしまった。

今回めずらしく、電子書籍でなく紙の本で読んだのだけど、表紙といい、文字組みといい、もちろん内容といい、なんとなく上…

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聖夜の理由 小説

クリッシー・マンダー  二宮悦巳 

大雪の景色が眼に浮かぶ

クリッシー・マンダーさん初読み。
2014年のディアプラス掲載だったM/Mで、電子書籍になっております。
イラストは二宮悦巳さん(好き)。挿絵有りです。

舞台はミシガン。
クリスマス休暇で大学の寮から姉の家へと帰る受けのアダムは、同乗させてくれるよう頼んでいた友人のドタキャンにあい途方にくれていました。
見知らぬ他人の車に乗ることを躊躇しながらも他に手がなく、大学のドライブシェアの張…

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未熟な誘惑 小説

渡海奈穂  二宮悦巳 

誘惑したのは

表題作と短め続編の2本が収録されています。
どちらも小川(受け)の目線で進んでいきます。

表題作「未熟な誘惑」では、小川は大型量販店の販売員。義兄に無理矢理に10年も奉仕させられたり、遊び相手にしかされなかったりで、恋愛方面では諦めていたところ、本社から来た専務・志木(攻め)と恋人同士になります。

続編「曖昧な誘惑」では、志木の補佐に異動し、義兄の脅されるもはねのけ、過去と決別して、…

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Chara Collection EXTRA 2014 グッズ

バラエティーに富んでいて楽しい一冊

「ヴァンパイアは食わず嫌い」シリーズと「砂楼の花嫁」シリーズ目的で全プレ応募しました。
他の作品はシリーズを読んではいないものの、この冊子きっかけで興味を持った作品もあり、それらは今度本編を読んでみようと思っています。

・・・という訳で、本編が分かる「ヴァンパイア~」と「砂楼~」のみのレビューとなります。

「ヴァンパイアは食わず嫌い」は、「ヴァンパイアの意外な弱点」というお話になって…

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ニアリーイコール 小説

凪良ゆう  二宮悦巳 

一文に心をつかまれる

凪良ゆうさんの作品は、いつも尻込みしてしまってよほど自分に余裕がある時でないと読めない。それは決して悪い意味ではなくて、きっと抜け出せなくなるから・・・という意味で。
夏に発売されたこれを年末に読んだ私を褒めてやりたいと思うくらい、いいタイミングで読んだと思います。
今回は序盤こそ孤独な青年の日常とトラウマなどのツラい感情を描いているのですが、私は結局全体的には甘い日常を描いてくださっていたよ…

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Chara Collection EXTRA 2012 グッズ

満足~~~!

これは手に入れて良かった!
「美女の憂慮」(法医学者と刑事の相性 番外編)愁堂れな
こちらはちょっとした推理モノのお話から、冬城がちょっと嫉妬的なラブ的濡れ場有り。

「エゴマのゴマはゴマじゃない」(毎日晴天! 番外編)菅野彰
あーかわいい。世の主婦の方は感じるであろう金銭感覚の相違のお話。
秀が怒って、明信は秀の気持ちが心底わかる。
でも大河と龍はまったくわからない。
龍はしかし…

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花屋の二階で 新装版 コミック

菅野彰  二宮悦巳 

やっぱり好きだ!

新装版です。毎日晴天!はこの二人だけ順調にラブラブなので、二人が出来あがるこのお話は大好きです。(死んでも本望なほど出来てないにしても一番進んでるのがこの二人だと思う・・・)
相変わらず新装版は厚いので読んでて指が疲れますが(笑)でも買ってしまいます。
書き下ろしに龍×明信の小説が11P。(3段組み)
龍の苦悩もわかるなぁ・・・。

過去を引きずってるイケメンノンケ(花屋経営30才) ×…

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災厄は僕を好きすぎる(1) コミック

二宮悦巳  神奈木智 

期間限定の運命共同体

前から気になっていた作品。
とうとう1巻を読みました。
何気に2人ともイチャイチャしてますね(*´Δ`*)
いや薄いんですよ、ラブ要素は。
でもなんか仲いいねーって言いたくなるw
バイト先の皆さんみたいに側でニヤニヤドキドキしながら見守りたい!

和兄が今後どう影響してくるのかがとても楽しみです。
過保護だけど普通に良いお兄ちゃんって感じだけど、イライラやモヤッとしているときはちょ…

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ニアリーイコール 小説

凪良ゆう  二宮悦巳 

トラウマ

攻じゃぁないが、
窓辺に座って自分がくるのを待ってるとか
かっ・・・・((ノェ`*)っ))タシタシ

今回もちょっと病み系ですね。
大丈夫。慣れてる
とはいえ、しょっぱなから豪快にトラウマごーごーなわけですが
挿絵の雰囲気も相まってすごく良い作品でした。
初めて好きになった相手に「重すぎる」と言われたのがトラウマとなり
母親の言葉も重なって恋に臆病になってしまっている受。
そん…

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ニアリーイコール 小説

凪良ゆう  二宮悦巳 

愛しすぎないように

過去のトラウマを抱えた二人の教師のお話。
とにかく仁居の過去がせつなくて読んでいて胸が苦しくなります。
「愛されたいなら愛しすぎないように」
人を好きになるたびにその言葉を心で繰り返し、相手との間に薄い膜をはってしまう仁居。
一方で国立もトラウマを抱えていますが、仁居に対してはストレートにぶつかっていきます。

決して強引ではなく優しく踏み込んでいく国立、そして嬉しいけど愛しすぎないよ…

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