南田チュンさんのレビュー一覧

いとし、いとしという心(2) 小説

かわい有美子  南田チュン 

衝撃的なほどの余韻

いや、本当に神作。「神」評価って、こういう作品のためにあるんよね、と思うほど、恐ろしく余韻の残る片恋物語の完結編でした。

こんなにも切ない攻めの一途片想い、なかなかないよー……
特に序盤の、二人の高校生編。
もう美しすぎて素晴らしすぎて、息つく暇がなかった。。

いつかきっと兄ではなく自分を見てくれるんじゃないか、と淡く甘い期待を込めて手を出し続けるも、笑顔が失われ体も痩せていき、離…

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いとし、いとしという心 小説

かわい有美子  南田チュン 

攻めの片想いが最高に切なくてグッときた。。

新刊を読んでから、どっぷりかわい有美子先生の世界観に浸りたくなり、こちらも購入して読んでみました。

もう、もう、”受け君をひたすら追いかける攻め(=執着)”大好きな自分の癖に突き刺さるお話だった…

亡くなった兄に長年片想いしているユキ。そのユキにずっと恋焦がれ、強引な手段で体から奪った千秋。二人それぞれの想いが最高に切なくて、胸が締め付けられた…

全編、京言葉で語られる二人の会話…

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いとし、いとしという心 小説

かわい有美子  南田チュン 

京都っぽい

のっけから葬儀で始まります。
千秋…次男の苦悩を受けて育ったんで、同情しちゃいました。
実際に、そういうのはありますものね。兄弟で盛り立てるパターンと、外へってパターンがあると思いますが、やっぱり長男が継いで次男以下は専務なんかの役員待遇。それか自立して外で…
私自身が田舎というかそういうのが身近だったので、めっちゃわかります。
ユキの親が言ってた「女の子やったら大事大事やったのに」ってい…

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いとし、いとしという心(2) 小説

かわい有美子  南田チュン 

前半と後半のギャップ

前半の高校時代のすれ違いが苦しい、にがい、しんどい…
千秋の思惑とは裏腹にどんどん頑なになるユキ。
拗れに拗れたことを自覚して、千秋が「もう逃がしたるわ」と去っていくのが切なかったです。こんな別れ方をしたのに…って思うと、1巻での要求や千秋の想いも深まります。

そして、1巻の続き、現代に戻るわけですが、
前半がヘビーすぎたので、あれ?こんな仲良かった?と戸惑い、1巻に戻る羽目に…
少…

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いとし、いとしという心 小説

かわい有美子  南田チュン 

ずるくて切ない

京都のしっとりとした趣たっぷり。
京言葉がとっても効いてる。
柔らかいのにもどかしくて苦しい。

千秋は幼なじみのユキを一途に想い続けているのにユキは兄・荘一を一途に想い続けていて一方通行。切ない!
老舗旅館の次男坊で、家では長男優遇、寂しい想いをしてたのにユキまでも兄に心奪われて、でもユキだけは譲れないって気持ちが切なくて執念がすごい!!!!

荘一に声色が似てるからって、話し方ま…

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いとし、いとしという心(2) 小説

かわい有美子  南田チュン 

成仏できました

京都BLの名作の呼び声高い作品ということでずっと気になっていたのですが、やっと読めた達成感と余韻にしばし浸ってしまいました。京都弁って、もだもだしてる2人の関係性を伝えるための最高の言語ですね。いい歳した大人の男の同士の”ちゃん”呼びにも萌えポイントが高いです。

前作読み終えたときに、”え~、受の気持ちが決まってないやん!”と攻が不憫な気がしてならなかったんですけど、やっと成仏できました。こ…

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いとし、いとしという心(2) 小説

かわい有美子  南田チュン 

しっとり、しっぽり。

2巻まとめての感想です。
電子なのであとがきはなし。

・京言葉素敵。
・作品に満ち満ちている京都の風情が、関東のマンション住まいの私からするともはや異世界。
・侑央の未亡人感ときたら……!!

・気持ちの一方通行感がすごくて「ままならなさ」を強く感じた。
大好きな侑央が、兄に想いを募らせていく様子を傍らで見続けなくてはいけなかった千秋の苦しみ。ツラァ……。
そして想い人が死んじ…

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いとし、いとしという心(2) 小説

かわい有美子  南田チュン 

学生時代と、新店舗開店までの物語

感想
侑央がもし女性だったら、長男の壮一の嫁にすんなり納まっていたかもしれない。
侑央が男性であったから、この物語のようなおもしろい展開になったんだけど、本当に長男の壮一は、侑央の気持ちに気づいて居なかったんだろうか、と疑問。
薄々気づいて居たんじゃないかと思う所がありました。

二巻は、学生時代の思い出に頁を多く割り割かれていて、読みたかった新店舗開設とこれからの事についての物語が、頁…

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いとし、いとしという心 小説

かわい有美子  南田チュン 

京言葉のはんなり

京都の三大老舗旅館が舞台の物語。
京都が好きな人なら、惹かれる物語で、京都の商人の風習がもり込まれていて、京都弁の新旧の商人言葉が会話に綴られています。
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▶「大和湖(奈良湖)=奈良盆地」
★京都と奈良は、大和湖(奈良湖)を干拓して造った盆地で、施工にあたったのは渡来人達。諍いを嫌う渡来人が衝突を避ける為に、はんなり文化が生まれたと聞いています。

---あらすじ
死んだ兄の後…

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白雪姫の目覚め 小説

鳩村衣杏  南田チュン 

上下についての攻防が良かった

自分が入れる入れないで揉める所が良かった。自分がリードするのが当然と思ってたら、攻めの方がもっと攻めだったんですね。

受けの人がぐいぐい押しすぎで、受けが攻めにアピールしている所を読むのが苦痛でした。押せ押せな受けは嫌いではないのですが、少し傲慢すぎる印象でした。特に、同じマンションに越して来たのには驚きました。そこまで、する…かな?と。勿論、お話ですから何でもアリだと思いますが、これが実際…

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