凪良ゆうさんのレビュー一覧

おやすみなさい、また明日 小説

凪良ゆう  小山田あみ 

タイトルが秀逸ですね

読み終わって、こんなにしみじみとした気分になるのは久しぶりです。最後のSSで泣きすぎてしんどいです。
この話は、BL的萌えというよりか、愛することについて深く感動させられる類のものでした。 記憶障害に関するお話は、BLに限らず涙を誘うものが多いですね。このお話では、おじいさんになっても全く全ての記憶が無くなっているわけではなかったので救いがありました。何せ、愛するつぐみのことは一時も忘れなかった…

7

ショートケーキの苺にはさわらないで 小説

凪良ゆう  草間さかえ 

間違いなく純愛です

主人公南里は、セックス用アンドロイド、通称裏ドールをいつか手にいれて愛ある幸せな生活をしたいと、せっせとバイトしながら、大学のドール研究会に属しています。
バイト先で売られてきたドールを250万円即金で購入してしまいます。
本当は、クールで美しすぎる彼よりは可愛い系が好きだったのですが
ちゃんと恋愛して、結ばれたいと努力します。
ドールをシンと名付けて、
はじめて会った記念にイチゴのショ…

1

愛しのニコール 小説

凪良ゆう  yoco 

凪良さんの作品にハズレなし!

yocoさんのイラストすっごく合ってた!

泣けてしょうがないお話も好きだけど、読むと幸せな気持ちになるこういうお話もいいですなー。

鈍感すぎる榮にいらいらしながら、いいことなんかなんもないニコの幸せを願うあまり、もうマスターにしとけ!とまで思ったけど、榮視点になってからは俄然榮を応援したくなってしまった。

人口が少なそうな街なのに、ゲイの男の子が5人はいたけど、20人に1人はLG…

7

累る-kasaneru- 小説

凪良ゆう  笠井あゆみ 

執着は時空を超えて

いや~怖かった。本作はホラーではなくスリラー(+サスペンス)だと思いつつ、怖いのが苦手な自分は「…うひょッ」となる場面もありましたが、のめり込んで一気読みしてしまうほど面白かったです。

頼りにならない父親を当てにせず、お互いを思いやり支え合って生きてきた兄の七緒と弟の奏人。異母兄弟である二人はある時期から不思議な夢にうなされるようになります。何かを知っている奏人と、何も知らないがゆえに奏人を…

3

ニアリーイコール 小説

凪良ゆう  二宮悦巳 

言葉の振り子

凪良ゆう先生の本が読みたくなり、手に取りました。
読み終わってみて。
凪良先生の書く言葉や比喩は、どれも美しいなぁ、という感想でした。
読んでいて、とても心地よかったです。
今回自分に合いそうな、癒されそうなものを選んでみました。

癒される…というものとは違いましたが。
優しい気持ちになりました。
長いトンネルからやっと脱け出たような、ちょっぴりホッとするような読後感。
トンネ…

2

美しい彼 小説

凪良ゆう  葛西リカコ 

視点変換の何という鮮やかさよ…

葛西リカコ様の美麗画が素晴らしく、平良が全くブサキモに見えない!
この大人気作をやっと読めましたが、さすがに物凄く面白いです。
吃音で、子供の頃から学校の底辺にくすぶっている平良が、燦然と輝くスターのような清居を崇拝するさまはすんなりと納得できる。
驚きは清居視点の「あまくて、にがい」。
ここで綴られる清居の心境、また揺れ動いて傾いていく様子に「それありか!」と驚きました。
清居も恋して…

15

お菓子の家~un petit nid~ 小説

凪良ゆう  葛西リカコ 

夜明けのその後

偶然にも前作「夜明けには優しいキスを」を読んだのが半年ほど前。スピンオフに当たる今作をやっと読むことが出来ました。

前作では主人公を苦しめるDV男という当て馬ポジションだった加瀬が本作の主人公です。攻→受への華麗なる転身にびっくりしましたが、最後まで読むと、加瀬がどれだけ殴っても暴れても拗ねてもビクともしない阿木みたいな男に愛されて甘やかされる方が合っているんだろうなと素直に思えました。

6

愛しのニコール 小説

凪良ゆう  yoco 

榮の鈍感…

恋する子たちの気持ちはどれも「あるある」。片想いしてた相手に好きな子ができて付き合い始めた。告白さえできず自分の気持ちはしまって友達付き合い(でもまだ好き)。恋愛相談してる相手を好きになる。自分の恋人が友達(恋人に気がある、あったのを知ってる)と会ってるのを咎める。恋してると自分の事しか見えてこない。と、あげだしたらきりがないけど、みんなそれぞれ恋愛してるんだよね。エンドのことも最初は嫌なキャラだ…

3

あの夏の人魚姫 愛しのニコール番外編 グッズ

14歳の夏の出会い

本品は『愛しのニコール』の
文庫発売記念サイン会土産の書き下ろし小冊子です。

栄視点で
ニコとの出会いを回想するお話になります。

14歳の夏。

親の離婚という子供には
とてつもなく重大なのになにひとつ
子供の意見はさしはさめない
大人な事情で憂鬱と不安が高まった夜

栄は漬物石で自殺しようとしている
ニコと出会いました。

あの夜、
栄は母親が父親と電話…

6

まばたきを三回 小説

凪良ゆう  円陣闇丸 

いい意味で予想を裏切られた作品

幽霊ものと知っていて読んだのですが、想像していた幽霊ものと全然違いました。

突然令が交通事故で無くなったと聞かされ、そこから一人亡き令の面影に寄り添って生きる一佳がとても切なかったです。
そんな一佳の前に幽霊となって令が現れ、楽しい二人だけの時間が始まったと微笑ましく読んでいました。

なのに、まさかの一佳も幽霊??
そして、二人で成仏するために力を尽くしてよかったね~と思っていたら…

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