凪良ゆうさんのレビュー一覧

薔薇色じゃない 小説

凪良ゆう  奈良千春 

安定の凪良さん

本当に凪良さんの作品は安心して読めます。私は矛盾点や違和感を感じるとすぐに小説に集中出来なくなるのですが、凪良さんの作品はよく練られていてそういうことがありません。
とてもリアリティがあります!
リアルすぎると重たくなってしまうかもしれませんが、綺麗事ばかりじゃないからこそ引き込まれます。

正直、阿久津の行動はBL的萌えにはかなり反していますがリアルです。阿久津は正しくはないけど共感は出…

5

天涯行き 小説

凪良ゆう  高久尚子 

シリアスだけど読みやすい

読後感がとても良くて自分でも驚きました。話の内容はものすごくヘビーで、主人公二人とも重たいものにとらわれています。しかし、凪良さんの文章の書き方もあり丁度いい感情移入が出来ました。

萌えはあまり感じませんでしたが、純粋に先が気になる内容で一気に読んでしまいました。二人の関係は共依存に近いかもしれませんし、正しく生きてきた二人ではありません。しかし、正しくない二人だからこそ唯一無二の存在なんだ…

1

美しい彼 小説

凪良ゆう  葛西リカコ 

攻の気持ち悪さ(笑)と、そんな変態を好きになっちゃう受がたまらない

BLは気分転換であり息抜き! だからあんまり、現実的な苦悩を一緒になって抱えさせられるような、そんな重たいBLは苦手……派です。
この「美しい彼」は、表紙絵のどストライクさ(!)にやられて思わず購入してしまった作品なのですが、買ってから友人にひとこと。「珍しいね、その作者さんの話ってけっこうシリアスだよね」と言われてしまいました……。
えええええ……先に言ってよ……(涙)と。

しかし読ん…

6

ニアリーイコール 小説

凪良ゆう  二宮悦巳 

しみじみと、いいお話でした。

凪良先生の小説は10冊以上読んでますが、今のところ、これがトップ3には入るくらい好きです。

最初、高校時代の初めての恋で心に傷を負った受けを抱擁系の優しい攻めがゆっくり癒していってくれる、みたいな話かなと思って読んでいたのですが、最初のお話「川べり暮らし」のラスト、豪雨の中、携帯電話で攻めの国立くんが受けの仁居さんに、これまでの恋人との関係がうまくいかなかった原因を告白するところで、ちょっと…

8

愛しのニコール 小説

凪良ゆう  yoco 

恋は賞味期限切れでも食べられる、、、かもしれない

メインカップル攻めの顔がなかなか出てきませんでした。
カバーはニコールだけだし、表紙を開いた扉絵は口元は辛うじて見えてあとは水に映ったぼんやりした顔だし挿絵も小さい。
むしろ当て馬役のエンドの方がはっきりしてるくらい。
そんなせいかニコの王子さまはどんな方なの?と想像しつつ、でも鈍感な榮が憎たらしきてぶちのめしたくなったし、あざといエンドをぶん殴りたくなったら、ステキな王子様がイメージできず…

7

ここで待ってる 小説

凪良ゆう  草間さかえ 

飴屋くんよかったです

飴屋くん好きですね。
ビッチな所も…
でもとっても男前で、実にしっかりしているところ。
家族想いなところ。

正直、BLに家族円満なところはいらないと思っているのですが、この話ではのばらとの関係も論も必要ですね。
最後はふたりが一緒に暮らすことに落ち着いたので、ここは良いとしましょう。

最初のゲイバーからの話しでここまでまったりなお爺ちゃんなど家族を含めての話しになると思わず、ち…

1

初恋の嵐 小説

凪良ゆう  木下けい子 

ちょっとイライラしつつ

読んでいて、まだくっつかない?とちょっとイライラさせられましたが、とても良いお話でした。
いつもは受けに心を奪われるのですが、このお話は攻めの入江の気持ちになってしまいましたね。
好きだと自覚したところはとても良かったです。

本文とイラストの違いがあり、やっぱりイラストも楽しみのひとつなので、イラストを見てあれ?ともう一度本文読み返し、いや違うだろと…
そのあたりはきちんと訂正してから…

1

ここで待ってる 小説

凪良ゆう  草間さかえ 

極真空手師範 ビッチ好きのM × 身持ちの悪い子持ちのビッチ

話としては面白かった。
文章も軽快で笑えたししんみりしたりほろっとしたり。
でもこのビッチがタチ悪すぎて好きになれる要素が一つもなくて、どこがいいんだか共感できず読んでいてイライラが募り残念ながらBLとしては萌えどころがみつけられなかった。
いくら過去に深い事情があったとしても、じゃあしょうがないよとは言えないし、寂しさ紛らわすために誰とでも寝るのも許せるっていうのも心広すぎてついていけませ…

1

全ての恋は病から 小説

凪良ゆう  車折まゆ 

実は最初に読んだ凪良作品

コミカルで最後まで飽きさせず、軽く読めた作品。凪良さんの書かれたものでは初めて読んだので、感動ヒューマン系のイメージから入る前に、コミカルテイストでうまい作家さんだなあと思っていました。

ボクトツ黒髪長身青年がくまのぬいぐるみ萌えっていうのが一番のポイントかな。正直、イケメンが実は残念で乙女っていうありがち設定は、逆をつくセオリー通りですが、文章のうまさで最後まで読ませたなあ、と思います。

2

美しい彼 小説

凪良ゆう  葛西リカコ 

前半で読むのが辛い

凪良さんの作品でしゅみじゃないをつけたくありませんでした。
作品としてはとても素晴らしいと思います。みなさんが神評価をつけるのもわかります。ただ、これはあまりにも私の中学生時代を思い出してしまって・・(苦笑)読むのが辛かったです。
また、受けがたびたび攻めをバカにしたような?キモというセリフ。いくら最終的にはくっつくとはいえ、これを連呼されるのは気分がいいものではなかったです。
そんな感じで…

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