凪良ゆうさんのレビュー一覧

憎らしい彼 美しい彼 2 小説

凪良ゆう  葛西リカコ 

帝国に君臨しているのは

これはある意味、究極のオレ様攻め。
清居がいくらツンデレたくても、全くデレさせてもらえない。
全てのデレを全否定されて、ツンだけを強要されるそのストレスたるや、本当に気の毒。
でも、それでも、好きだから離れられない。
清居は離れたくないのに、平良は自己完結してむしろ喜々として離れていってしまう。
このすれ違いも、清居の方が一生懸命埋める努力をして、なんて健気なんだ!と、清居に同情しながら…

10

憎らしい彼 美しい彼 2 小説

凪良ゆう  葛西リカコ 

新たなキングの誕生を祝して

一定の関係に辿り着いた二人のその後を書く。
人気作の続編というのは本当に難しいと思います。

ただでさえ「キングと彼を崇める男」という特殊な設定の二人。
恋人になるまでなら読む側も新鮮で刺激的な気持ちになれましたが、そんな二人だからこそ「ただのベタベタ甘々の数多のカップルと同じその後なら読みたくない」という複雑な腐女子心。

そんな読みたい気持ちと読むのが怖い気持ちとで複雑な高揚感を…

25

憎らしい彼 美しい彼 2 小説

凪良ゆう  葛西リカコ 

終始頬が緩みました

相思相愛なのに、なぜかすれ違ってしまうカップルなんですよね。
清居視点のお話には本当にやきもきしました。
平良はあまり歩みよらないし。
神のようにあがめたてまつらなくっても普通に愛されたいって時には思ってしまう清居。
平良は相変わらず、思考がななめ上をいっているけれど、そういう崇拝めいたところも清居は気持ちいいと思っているし。
そして、肝心のところで平良は大活躍ですよ!
バランスがいい…

5

憎らしい彼 美しい彼 2 小説

凪良ゆう  葛西リカコ 

笑いも、甘さも、事件性も感動も。

楽しみに待っていた「美しい彼」続編。
高校時代、スクールカーストの上位と下位だった二人。
若手俳優の清居と、彼を神と崇めるストーカーのような平良の 元同級生二人が
大学生となり、何故だかカップルになって半同棲中。

吃音があって超ネガティブ、妄想が明後日の方に暴走する、きもうざ平良と
強気で努力家、メンタル鬼と言われるけれど、
本当は普通に愛を求めている清居の
噛み合わない会話に爆…

19

憎らしい彼 美しい彼 2 小説

凪良ゆう  葛西リカコ 

恋から愛に

続編でると噂を聞きかじってからずっと楽しみでそわそわしてた大好きな『美しい彼』の続編。初めて読んだBL小説だったし、人気がある作品への先入観で良く感じてるだけなんじゃないかって思ったりもしてたのだけれど、発売前に前作を読み返してやっぱり面白くて、続けて続編を読んでこれまた面白くて、そういうの関係なしに私にとって大好きな作品だなあと再確認させられた。

今回は前作と比べてシリアスさはなくなり甘み…

16

憎らしい彼 美しい彼 2 小説

凪良ゆう  葛西リカコ 

俺様×オレ・サマにニヤニヤしてしまいました…。

前作の「美しい彼」の続編ということで急いで購入しました。
相変わらず美しい表紙と、透明感のある挿絵に期待度はマックス。読んでいくうちに受けの可愛らしさと攻めの盲信ぶりに笑っていました。

前作では攻めのオレサマぶりばかりに注目し、受けのツッコミに頷くばかりだったのですが…。今作の受けの葛藤にニヤニヤが止まりませんでした。
今作は、とにかく受けが可愛い。
俺様でキングで鬼メンタルと呼ばれる…

24

美しい彼 小説

凪良ゆう  葛西リカコ 

どっちがどっちを振り回しているのか分からない関係

ふ…とうとうこの作品のレビューを書く日がきました。どう書いてもこの作品を好きという気持ちをうまいこと書けない気がしていた(今もしている)のですが…続編を読む前に書こう。

凪良ゆうさんの作品読んだのは「散る散る、満ちる」に次いで二冊目でした。当時はスクールカーストという言葉も知らなかったのですがなんとなく不穏な…もっと陰湿な展開のある作品だと思い込んでいて、刊行から一年ほど経って読みました。

15

おやすみなさい、また明日 小説

凪良ゆう  小山田あみ 

優しいおはなし

売れない作家の告美と事故で記憶障害のある朔太郎。
切ないけど読んだ後に心が暖かくなる優しいお話しでした。

記憶をなくすことを恐れて告美を避ける朔太郎も
朔太郎の重荷になるまいと離れた場所から思い続ける告美も切なすぎます。
紆余曲折あったけど、二人にとっての幸せが見つかって安心しました。
(離れた時間も意味があったんですね)
最後の短編も幸せだった二人が目に浮かぶお話しで良かったです…

8

愛しのニコール 小説

凪良ゆう  yoco 

不可解に見えてしまった。

あとがきで「普通に揺れ動く2人の恋」とありましが、
受けにも攻めにも、良い面もあればいたらない面もあるという意味で「人間らしさ」も書かれていたように思います。

ただ私はそこに共感することができす、片恋の切なさを味わうこともできませんでした。
というより根本的に合わなかった気がします。
なので、若さ故のいたらなさや暴走が不可解な行動に見えたし、
相手に遠慮する所と自分の気持ちを押し通す…

10

おやすみなさい、また明日 小説

凪良ゆう  小山田あみ 

最高の幸せの形

軽率と言われようとも「神」評価です。命を、人生をかけた愛を描いた作品に弱いのです、主に私の涙腺が。

読み終えて色々考えました。二人の物語がもっと幸せな――笑顔と喜びだけに満ちた、悩みなどない、別のものであったなら、と一瞬だけ思わなくもなかったです。

でも、そんな人生ないですよね。

最初から分かっていた凸凹道を穏やかに、確実に、一緒に歩いた二人の最高の幸せの形がこれなんだとストンと…

12
PAGE TOP