total review:300972today:2
ようこそ!ゲストさん
無料会員登録
ログイン
ログイン 無料会員登録
85/185(合計:1843件)
凪良ゆう 草間さかえ
ポッチ
ネタバレ
作家買いです。 凪良作品の『ショートケーキの苺にはさわらないで』のスピンオフ。『ショートケーキ~』の南里の良きドールオタク仲間だった阿部ちんが主人公のお話。『ショートケーキ~』は未読でも理解はできると思いますが、こちらの作品でも『ショートケーキ~』の話が絡んできているので、できれば読んでいた方がより良いかなと思います。 ネタバレ含んでいます。ご注意を。 主人公…
凪良ゆう 葛西リカコ
maruchan
スピンオフ作品だけど、個人的には本編よりも印象深い一冊。本編で主人公にひどい振る舞いをするろくでもないひねくれ暴力男として描かれる加瀬くんが主人公。 生い立ちがBL初期……というかJUNE時代の小説にでもありそうなディープなものということもあって、相当に捻れた人物なので、そうかんたんには更生しないし、幸福にもならないのですが、自らも重い過去を背負った元ヤクザである阿木と周囲の人々のふれあいの…
凪良ゆう 高階佑
過去に読んだのだけど、今はもう手元に無いものとか、家のどこかにはあるのだろうけど……という本を電子版で買い直して読むことがちょくちょくありますが、これもそういった本のひとつ。…と言っても過去に読んだのは旧版の方ですが。めちゃくちゃ好きな話というわけではないのですが、ふと「読み返してみよう」と思うものではあったということですね。心がザワッとします。 前半は、重い過去と歪みを抱えた人たちが引き寄…
凪良ゆう 小椋ムク
夏の海を核にした愛の物語……なのに、はじけるような明るさと太陽の匂いではなく、夕暮れより後の暗くなりかけた浜辺の少し滞った磯の匂いと、テトラポットの太陽の当たらない面の気配に満ちた作品でした。 ファンタジーかもしれない、でも現実かもしれない……という少しあやふやなところを残した空気感に、描かれている事実(ストーリー上の、ですけどね)の厳しさ、切なさ、痛さもぼんやりと曖昧になってきます。 …
「こう来たか! やられた……」と呟かずいられなかった一冊(しっかり目尻を涙で汚しながらね)。 ジャンルで言うとSF。BLとしての条件も押さえてはいるのですが、読んでいるうちにジャンルとかはどうでもよくなりはします。 設定は今より未来で、それなのにあまりにも普通な現代との地続き感のある風景から物語は始まり、途中ディストピア物のような展開も見せます。だけど根っこは壮大な理念とかなんとかよりも個…
凪良ゆう 小山田あみ
関連作を読んだ流れで久々に再読したのですが、やはり良い……。 後書きで「編集さんにはBL的にはこのエピソード入れない方が良いのでは?という助言ももらったけど、実はこれが一番書きたかった」とあった巻末SS。これは私もここが一番キモだな、と思う派です。 それぞれに色々なものを抱える二人が、遠回りを重ねて結ばれる涙腺決壊間違いなしの切ないストーリー……だけでも十分に素敵なのですけれど、人生の…
凪良ゆう 穂波ゆきね
「恋愛前夜」でちょっとアレな憎まれ役だった少女マンガ家のヤコ先生(本名・貞行)が主人公のスピンオフ作品。切なさ満載の本編とは違い、コミカルなタッチで描写されているのに、世界観・キャラ造形に齟齬がないのがさすがだと思いました。 あちらでも、お邪魔虫の憎まれ役でありつつもイヤなだけの人ではないぞ……という感じの片鱗を見せておりましたが(恋のライバルなんだよな…と認識しつつナツメの面倒を見てしまう…
読んでみてコミックなのでちょっと驚いた「恋愛前夜」の番外編……というかその数年後。 本編の方を電子書籍で読んでいると、イラストは表紙だけですので登場人物のビジュアルは脳内イメージがメインになるのですが、コミックの方の絵もイメージが大きく外れることはなくしっくり来るものでした。 二人が適切な距離感でうまくいっている様子がうかがえるほっとするショートエピソードでした。キリキリとつらい思いをして…
ふわりとした穏やかなトーンなのに、実際に描かれていることはかなりディープ。 大きな事件や事故とか血塗れになるような派手な展開があるわけじゃないのに、ドキドキしてツラくてしょうがない。 ……そんな感じの作品でした。 登場人物たちには、それぞれ優れたところも欠けたところもあって、みんなやるせない思いや自分自身でも制御できないカラダを持っている。……要するにすごく人間らしい。 凪良さんは…
てるてるせぶん
『恋愛前夜』『おやすみなさい、また明日』にも登場していたヤコ先生が主人公ですが、こちらは打って変わってコメディ色の強い作品でした。 おネエだけど男気のあるヤコ先生が攻め、強面だけど実は少女漫画好きなオトメン編集者が受け。そこにギャップ萌えできるかどうかがこの作品を楽しめるかどうかの鍵になるかと思います。残念ながら、私はどちらのキャラにも萌えませんでした。 お話としては、終始笑えて、…