凪良ゆうさんのレビュー一覧

雨降りvega 小説

凪良ゆう  麻々原絵里依 

綺麗なのにどこか寂しい…

爽やかで でもどこか物悲しいような雰囲気の漂う作品でした。
切なかったです。

主人公は自身のセクシャリティに対する悩みを、1人で抱え込んでいます。

家族と話していても、友達と話していても、明かせない部分、
皆の”普通”に当てはまらない部分がある。
友達が何気なくネタにする話題も、家族が何気なくふる話題にも
その悩みを持つ主人公にとっては棘だったりする。
それは当人たちに悪意が…

4

雨降りvega 小説

凪良ゆう  麻々原絵里依 

凪良さんは大好きな作家さんですけど

基本バイの攻めはあまり好きじゃありません。それはやはり生粋のゲイなら仕方ないが、せっかくバイなら女性と結婚して普通に家庭を持った方がいいと思うだろうし、現実社会ではほとんどがそうだろうと思うからです。
それから実の姉と関係があった男性と、というのもちょっと引きますね。結婚を前提に真剣に付き合いだしたけれど、自分の性癖もあって肉体関係までは中々踏み込めなくて……という時に受けと出会った、のならいい…

5

積木の恋 小説

凪良ゆう  朝南かつみ 

タイトルの意味がいい

何もかもすべてうまくいって終わるというわけでなく、あ、主人公とその相手との関係はうまくいくんだけど。
周りの環境が。
バイト先の嫁さんのお母さんがあのおばあちゃんだったと出てきた時はもしかして、警戒心がとけて仲良くなれるのかと思いきや、余計に警戒心を増幅させてしまってバイトも解雇されちゃうとか。
甘くないんだなって。

後書きやレビューにもあった、タイトルの積木、ひとつひとつ積み上げてい…

2

夜明けには優しいキスを 小説

凪良ゆう  高階佑 

読後感がわりとすっきり

どこかで「お菓子の家」のレビューを見て気になってたらこちらが先のようなのでこちらから読み始めた。
重い、重すぎる。
だけど読了感はわりとすっきり。
DV男なのに加瀬に心惹かれた。

要を信じて庇ったご両親に泣きそうだった。
凪良さんの本はこれが初めてなんだけど、この本はBLだけに収まりきらないようなものもあってすごく好き。

3

お菓子の家~un petit nid~ 小説

凪良ゆう  葛西リカコ 

スピンオフ作品

「夜明けには優しいキスを」の暴力男加瀬が主人公の話。
普段なら絶対に好きにならないような暴力を振るう男なんだけど、なんでだろう、加瀬にはすごく惹かれるものがあった。そのせいか前作の要と公平が霞んでしまいそうなほど。
加瀬の欲しいと願っているものが人によってはとてもささやかなものなんだけど、わかるような気がして(´;ω;`)
短編の甘猫の阿木視点からの話も良かったwww

「夜明けには優し…

3

全ての恋は病から 小説

凪良ゆう  車折まゆ 

エロいい!

エロくてお馬鹿で読んでいて楽しくってなのにキュンキュンさせるのは忘れない…
凪良先生、本当に神でしょうか…

表題に「すべての恋は病から」と書いてあるからどんな病かと読み進めていくと
ただの変態と怠惰っていう。
ただ言葉で紹介するとこんなに簡単に表せてしまえるのに
攻めの変態も、受けの怠惰も病気だと思わせるくらい重度なものとして書かれていて
表現の豊かさに感服しました。
なのに軽快…

2

恋愛前夜(2) 求愛前夜 小説

凪良ゆう  穂波ゆきね 

キ○ィちゃん×デ○ルマン?

前作は、ヤコ先生の恋のライバル・ツグミが主人公で、ヤコ先生と攻めが出逢う前からカプが固く出来上がっていたから、ヤコ先生は最初からフラレ役でした。
主を喰う強いキャラの良い人がフラレ役なので、ヤコ先生に割いた分、主カプの感情説明が一部不足気味に思えて、自分の中の凪良作品ランクはそう高くなかったです。

本作は、そのヤコ先生がしっかり主人公です。
合わせた貢藤もしっかり強い個性で、ホッと安心。…

8

おやすみなさい、また明日 小説

凪良ゆう  小山田あみ 

泣けました

最後の最後に、もう涙ぽろぽろ・・・

みぐみが10年間付き合っていたという伸仁に、まずめちゃくちゃ腹立ちました。
「子供が欲しい」??何言ってんの?
そんな始まりでしたが、途中からもう話に吸い込まれて行って・・・

事故から記憶をなくすという病と闘いながら
好きだからこそ、つぐみの幸せを願い離れようとする朔太郎。
つぐみに対する気持ちが半端なものではないことが、とてもよくわかりまし…

9

雨降りvega 小説

凪良ゆう  麻々原絵里依 

とてもとても好き

凪良さんは個人的に外れのない作家さまなのですが、中でもこれはとても好きです。

内容は皆さま書いてくださっているので感想を。

とにかく主要キャラの二人にとても心惹かれました。

高校生で、自分の性癖に悩む文人くん。色々なことを経験してきた大人なら大丈夫と思えることも、まだ高校生の彼には明けない夜のように感じて。心に大きな悩みを抱えながら、それでもまっすぐで素直なとても清潔感のあるキャ…

24

恋愛前夜(2) 求愛前夜 小説

凪良ゆう  穂波ゆきね 

乙女で男前、男前で乙女

『恋愛前夜』で個性的な脇役だったヤコ先生が主役。
さらには『おやすみなさい、また明日』のつぐみさんも登場という、
スピンオフ作品。

可愛い!
全力で乙女な萌えを追求するヤコ先生も可愛いけれど、
ヤクザな見栄えで、心は(身体もw)処女の貢藤も可愛い。
二人ともそれぞれ変だけれど、仕事に関しては芯があり、
人生に対しての真摯さと、ちゃんと人への思いやりがあって
それが可愛さを引き立…

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