凪良ゆうさんのレビュー一覧

美しい彼 小説

凪良ゆう  葛西リカコ 

一途すぎる攻め

作家買いです。あらすじを拝見した時に少し痛い話なのかなあ、と思ったのですが読んでみました。

内容をざっくりと。スミマセン、ネタバレしてます。



幼少期から吃音という病気を持っていた平良くん。その障害のためクラスメイトに馴染めず、いじめというほどではないにせよクラスから浮く存在で、平良くん自身周りに溶け込むことをなるべく避けて生活しています。

でも高校2年生になった時に生活が…

40

美しい彼 小説

凪良ゆう  葛西リカコ 

良い意味で裏切られた。

一話目はあらすじ通りのスクールカーストラブ。コンプレックスだらけの主人公の見目麗しい受けへの妄信的な羨望と狂愛で話は進んでいくけれど、期待を裏切られたのは三話目から。
読んでいくうちに受けも攻めの事が好きなんだろうなとは思っていたけれど、こんなにべた惚れだったとは…。
神のように崇め自分になかなか手を出さない攻めに焦れていく受けの様子は、美しいと言うよりは可愛い印象を受ける。また、一話目ではあ…

10

それはおまえが童貞だからです 小説

凪良ゆう  イシノアヤ 

30歳のまま童貞を迎えた末路は…?

トンでもなラブコメ、すごく肩の力抜いて楽しめました。
30才童貞が魔法使いになる話、ほんとに決別や悲哀があるわけでもなく、パイパンとか媚薬とかが飛び込みつつの再会ラブ。
ただ最後の方で童貞喪失をかけてもだもだしてる話より、回想で初々しい高校生二人の関係性が一番萌えました。小指をこっそり握り合ったり、「おやすみんチュ」っていうよく分からないやりとりしたり。
あと今回の童貞の定義は処女喪失も兼ね…

1

全ての恋は病から 小説

凪良ゆう  車折まゆ 

「疲れた頭を癒すエロコメディ」

初めて読んだ凪良先生のホワイトサイドの作品です。
ナチュラルに尽くし尽くされの関係になってる二人に癒されました。
ひと肌に触れていないと暴走してしまうビョーキに悩む攻めと、昔の厳しいしつけのせいで部屋を掃除できないビョーキになった受け。汚部屋…壮絶でした…Gが徘徊する段階までいくなんて、それでいてイケメンで外面がいいんだからギャップがまた楽しいです。
夏市の変態ぷりも椎名先輩のどこまでもピュ…

1

初恋姫 小説

凪良ゆう  街子マドカ 

こんなに可愛いけど男です!

タイトルと表紙からもお分かり頂けると思いますが、この受けちゃんとっても男とは思えない、少女漫画みたいですよね。ピンクだし花舞ってます。
そしてその通り、花時雨は華やかで美人。だけど、それだけじゃないんです。世間知らずな箱入り娘でどこまでも感覚がズレてるんです。
同時に非常に真っ直ぐで素直だから面白いしとても好感が持てました。あの「いつの時代の姫様だよ!」って言葉遣いにも萌えた。
ヤーさんみた…

2

まばたきを三回 小説

凪良ゆう  円陣闇丸 

驚きの連続

「あ~幽霊ものか~ちょっと読んでみるかな~」と
評価もいいことだし読んでみるか~と気軽な感じで手を出した作品でしたが!
すごいどんでん返しのビックリ設定で
驚きもありましたが感動も満載で、記憶に残る作品でした

だいたい自分が予想付ける範囲内には、最初の出だしだったのですが
後半の追い上げがすごくて「はっは~~」と感心するばかりでした
切なくて悲しい感じではありますが、キャラのおかげ…

3

愛しのいばら姫 小説

凪良ゆう  湖水きよ 

まさに「いばら姫」

作家買いです。

凪良さん作品の「365+1」の紺と綾野の二人を引っ掻き回すだけ引っ掻き回した、あの美山くんのお話です。「365+1」では「性格悪ッ!」と思った美山くんですが、すごく可愛くてちょっとびっくりしました。

父親はすでにおらず、母親も育児放棄していたためまともな幼少期を過ごすことなく大きくなった美山くん。母親からの愛情を受けることがなかった為、自分に価値を見いだせず、また人から…

22

愛しのいばら姫 小説

凪良ゆう  湖水きよ 

いばら姫、というより

 ダックワーズを口に入れた時のような感触、なのでしょうか。「ほろりほろりと心の一部が甘く崩れていく音がきこえる」というのは。噛むともなしに頼りなく溶けて形をなくしてゆく甘い甘いお菓子。ずっと味わっていたいけれどあまりにはかなくて。

 美山はトップモデル。ロシア人の母譲りの完璧な美貌。でも口を開けば酷い毒を吐き、豪奢なタワーマンションに住みながらそこは強烈な汚部屋。誰にも何も期待しない。夢もな…

12

おやすみなさい、また明日 小説

凪良ゆう  小山田あみ 

BLの中でも珠玉の一作

凪良先生の作品はもともと大好きでしたが、その中でもトップレベルではまってしまった小説です。
凪良先生は比喩が毎回とても綺麗で、そこが好きな理由のひとつなのですが、そういう凪良節?が満載の作品のようにも感じます。いったいどういう脳みそしてたらこんな綺麗な文章が浮かぶのかな?って感じです。

朔太郎が恋に臆病になる理由、それに答えようと「友達だ」というつぐみ。もともと両思いなのに、簡単にくっつか…

9

あいのはなし 小説

凪良ゆう  小椋ムク 

色々なあいのかたち

レビューを拝見して、少し痛い話なのかなと読むのをためらっていましたが、読んでみました。

内容は皆さま書いてくださっているので感想を。

出てくるキャラ全員が、お互いの大切な人をその人なりのかたちで愛している話だなと思いました。

裕也は不器用ながらも一人息子の椢の子育てをし、年下の友人である波瑠に恋心を抱いてはいけないと自戒しつつ大切にしている。
波瑠は孤独だった子ども時代に寄り添…

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