凪良ゆうさんのレビュー一覧

美しい彼 小説

凪良ゆう  葛西リカコ 

若干ネタバレあり

このBLがやばいにランクインしていたので気になって買いました!
初めて凪良ゆうさん手に取ってみたのですが読みやすくて非常によかったです。

キャラクターが今でに見たことがない独特さがあります
ストーカーと美人と一言で言ってしまえばそうなんですが、恋愛と崇拝の狭間の攻めの感情が緻密に描写されていてとてもよかったです。
スクールカーストラブとあらすじには書いてありましたが、私的には完全に受け…

13

ニアリーイコール 小説

凪良ゆう  二宮悦巳 

一文に心をつかまれる

凪良ゆうさんの作品は、いつも尻込みしてしまってよほど自分に余裕がある時でないと読めない。それは決して悪い意味ではなくて、きっと抜け出せなくなるから・・・という意味で。
夏に発売されたこれを年末に読んだ私を褒めてやりたいと思うくらい、いいタイミングで読んだと思います。
今回は序盤こそ孤独な青年の日常とトラウマなどのツラい感情を描いているのですが、私は結局全体的には甘い日常を描いてくださっていたよ…

2

夜明けには優しいキスを 小説

凪良ゆう  高階佑 

攻めが・・・

お菓子の家は未読です。
充分読み応えはあったし、トラウマの背景もきちんとしていて、凪良さんお得意の絶望→更生のわかりやすい話の運びだったのに、どうにも話に入り込めませんでした。恐らくキャラの影響です。

公平の、まっすぐ正しいことをまくし立てる感じがどうにも説教くさくて受け入れられなかったし、こんなに努力をしているのに何故フリーターなのか?と疑問に思いました。
デモなどのワードが受け入れ難…

6

真夜中クロニクル 小説

凪良ゆう  小山田あみ 

構成とキャラが素晴らしい、つまり全部素晴らしい

文句なしの神でした。

ニーナと陽光の2人の描写が、小学校時代から語られているのが良かったです。ニーナは初めはそこまで口も悪く無い素直な子だったけれど、学校でのことがトラウマになり、捻くれてしまう、と、ただ口の悪い受けというわけではなく、きちんとした過程が描かれているからこそ、愛着もひとしおでした。
そして攻めの陽光がとにかく素敵な彼氏ぶり。幼いころからの真っ直ぐさは変わらないまま、不遇な境…

3

夜明けには優しいキスを 小説

凪良ゆう  高階佑 

一人と二人、それぞれの夜明け

読み終えて、タイトルと表紙絵が秀逸だなぁと改めて思いました。この本を読んだ頃、「男→←男」ではなく1/3ずつの重みで「男→←男→←男」(not 3P)という構図のお話がちょうどマイブームだったので、この作品はピッタリでした。愛情あふれる甘々な展開はほぼありません。主人公・要とその恋人・加瀬の愛憎とも言える描写や要の過去にまつわる部分はきっちりと重いのですが、そのぶん切なさがあり、一方で公平はまさに…

2

初恋の嵐 小説

凪良ゆう  木下けい子 

初恋、同級生、こじらせ・・・

初恋、同級生、こじらせ・・・その上受け様も攻め様も互いが初めて同士、そしておそらくこの先最初で最後の相手同士・・・と、私的にはたまらない萌えが満載の作品でした。
作品に引き込まれ、先も気になり一気に読んでしまった・・・そんな作品でした。

全体的にコメディータッチながらも、途中で攻め様の父親が急逝するお話は正直読んでいてとても悲しくて辛かったです。(私は動物や人の亡くなるお話がとても辛くて苦…

4

天涯行き 小説

凪良ゆう  高久尚子 

苦しみ悲しみを乗り越えた先には

あてもなく知らない町にやってきた高知は、その町に住む遠召の家に住まわせてもらうことになった。
お互いに秘密をもった二人は、互いのことを詮索することもないまま同居生活が始まります。
自分のことを語ることもなく最低限の日常会話と何かを忘れるように体を重ね合わせる行為だけの二人だけど、何故か心地よく。

だけどそんな何気ない月日もずっとは続かず、二人とも隠していた秘密に向き合わなければいけない時…

2

累る-kasaneru- 小説

凪良ゆう  笠井あゆみ 

「黒」凪良ゆう作品最高

本編とその後の「Harmony」が収録されています。
すごく気になっていて読みたかったのが、ようやく電子書籍になったので購入。
かなり好みだった。
凪良ゆう作品、相性が悪くて、実はあんまり好きではなかったのです。
物足りないというか、きれいすぎるというか……
今回は、「黒」凪良ゆう作品。
さすがです。
途中、心臓バクバクで、思わず本を投げ出しそうになるほどのエグさ。
それでいて、全…

10

初恋の嵐 小説

凪良ゆう  木下けい子 

これぞ初恋

高校で出会って、大学生時代、そして社会人になってからと、その時期それぞれの苦しみや葛藤をちゃんとしっかり描いた上での、こじらせまくった永い永い両片想いのラブコメディ。
凪良先生の作品には、永い両片想いをこじらせるお話や、自分の恋愛感情にだけは疎くて遠回りする残念キャラのお話など、シリアスからコメディまで色々あるけれど、この作品はその集大成とも言える感じ。
この本の直前に出た「累る-kasane…

2

ショートケーキの苺にはさわらないで 小説

凪良ゆう  草間さかえ 

タイトルの意味を知った時切なさを感じます。

これほんとヤバいです
今まで数々のBL小説を読んでしましたし凪良さんの作品も多々読んでいましたがダントツ1番です

快楽専用のアンドロイドなんて…と最初は思いましたが全くそんな要素はなく南里君の思いやりとシンちゃんの純粋さに前半はキュンキュンしっぱなしでした

そしてちらちらと見せている戦争の風景
背景までしっかり表現するのが素晴らしいと思いました。BL小説を読んでるというより1本の映…

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