凪良ゆうさんのレビュー一覧

あいのはなし 小説

凪良ゆう  小椋ムク 

一途な思いが重なり合う

恋人という明確な関係はないけれど、ずっと一緒に暮らしていた波瑠と裕也そして裕也の子供である椢。
家族ではないけれど家族のようにいつもそばにいて、それでいて家族以上の存在。
そんな幸せな生活を裂くように、裕也が突然亡くなってしまいます。

大事な人を失った波瑠と、大事な父親を亡くした椢。
そしてその悲しみから大事な波瑠まで失ってしまうのではないかと幼いながら波瑠を守ろうと必死にふるまう椢。…

7

美しい彼 小説

凪良ゆう  葛西リカコ 

受けのきも!発言に何故だか萌えてしまう。。

文句なしに神作品です!!
実は今まで凪良先生の作品が個人的にハマらなかったので手に取るのが遅くなってしまったのですが、久しぶりのドストライクでした!!
卑屈で自分に全く自信のない攻めが、孤高の受けに強烈に惹かれていく様子が鮮やかで眩しかったです。
受けと攻めが恋愛からほど遠いところから始まって、最終的に思い合えるという展開が大好きなので、受けの攻めへのきも!発言には萌えました!!!
攻めか…

16

積木の恋 小説

凪良ゆう  朝南かつみ 

まず表紙が美しい

凪良ゆうさんの作品には毎回泣かされています。また、タイトルも秀逸で読んだ後に“あぁ、これはそういう意味なんだ”と納得させられます。
ただ重ねただけの積木は、ほんの少しの衝撃で崩れてしまう。幸せをひとつひとつ積み上げていっても明日になれば、崩れてしまうかもしれない。そんな不安を抱えながら、これから先も透は生きていくのかなぁ。
透が出所した後に勤めてた定食屋の夫婦、いずれは透のことを受け入れてくれ…

2

美しい彼 小説

凪良ゆう  葛西リカコ 

電車で読むのはオススメしません!笑

葛西リカコさんの美しい表紙とチルチルでの高評価。
これは買いですね!と本屋さんで見つけた時に迷わず手に取りました
他の方のレビューにあるように、
・美しい彼
・ビタースイート・ループ
・あまくて、にがい
・月齢14
の四部構成になっていて『あまくて、にがい』のみスクールカーストの頂点に君臨する清居の視点、残りの三編は清居とは正反対、スクールカーストの最底辺にいる平良の視点で描かれてい…

4

まばたきを三回 小説

凪良ゆう  円陣闇丸 

泣き過ぎて目ぇ腫れたわ。

神というか、むしろ神々です。
「いま、会いにゆきます」や「世界の中心で愛を叫ぶ」を彷彿とさせる純愛物語です。
二人が生きててくれたこと、それから二人を認めてくれた令の両親、二人に正しい道を示してくれた一佳の両親と祖父母、二人が家族となるきっかけを作ってくれた山背に「ありがとうございます」と言いたいです。
最初から最後までとにかく優しい物語です。

子供から大人になるまで、ずっと一人の人を…

1

美しい彼 小説

凪良ゆう  葛西リカコ 

実は、羞恥プレイあり!?

もう何度読み返したことか。
超名作だけあって、ちるちるさんでも評価が高いし、レビューもたくさんあるし、私なんぞがレビューするのも、おこがましい気がして、なかなか書けませんでした。

だってねえ、完璧なんですもん。

人が人を一途に想う気持ち。
イジメとスクールカーストの問題。
美しい、寂しい人間が、モデル業界や芸能界に身をおく思い。
踏みつけられてきた人間の卑屈さと共にあるピュアさ…

14

それはおまえが童貞だからです 小説

凪良ゆう  イシノアヤ 

童貞・30歳

たまーに見かける「30歳で童貞だと妖精(魔法使い?)になる説」ってこういうことかー!と得心いたしました。

軽く読めるコメディーで面白かったですが、凪良ゆう作品のイメージとはちょっと違ったかな。本編中盤、二人の高校生時代の回想まではぐいぐい引き込まれて読んだのですが、後半はちょっとワチャワチャしてしまった印象です。あとイラストがあまりマッチしていないように感じました。全体の雰囲気には合っている…

2

ニアリーイコール 小説

凪良ゆう  二宮悦巳 

過去に囚われ人を愛することに臆病になっている二人の出会い

久しぶりに電子書籍を購入しました。
切ないお話をじっくり読みたいな、と思った時見つけたのは本作品です。
読みたい時にすぐ読めるというよさを実感しました。
書店に飛んでいかなくてもネットで購入して翌日くらいには手に入ることもありますが、今すぐっというのは自分の書棚にはじめからあったみたいな贅沢を味わいました。
挿絵なしのものもあるようですが挿絵は必需だと思うので購入したものが、挿絵入りでうれ…

2

美しい彼 小説

凪良ゆう  葛西リカコ 

俺は神さまじゃねえよ。

4つのお話で構成されており「あまくて、にがい」のみ清居(受け)視点、他は平良(攻め)視点で物語は すすんでいく。

この作品は、何小説に分類されるのだろう?シリアスとも違うし、ラブコメではない。でもサスペンス以外の全ての要素が詰まっている気がする。
だから私の中では、エンターテイメント小説だ。

かと言って、(受け)か(攻め)のどちらかに もの凄く感情移入できたか?と聞かれれば、素直に「…

15

おやすみなさい、また明日 小説

凪良ゆう  小山田あみ 

初めての恋でもなく、劇的な愛でもないが

子供が欲しいという理由で同性の恋人に振られたつぐみと、事故で健忘症と診断された朔太郎の穏やかなラブストーリーです。
世間の人から同情はされても、理解はされないだろう二人の境遇に、途中読むのが少し辛かったです。
身体を重ねても恋人にはなれない、お互い好きなのに離れる選択をした二年間はどれだけ心細く、切なかっただろうと思います。作者の凪良ゆうさんもあとがきで書かれていましたが、この物語の集大成はラ…

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