凪良ゆうさんのレビュー一覧

美しい彼 小説

凪良ゆう  葛西リカコ 

落差

小説に挑戦したのは初めてでしたので、ちるちるさんで最も評価の高い作品の中から選んでみました。

結果的には当たりだったと思います。

読み始めは思ったよりも文学的な味がしました。おそらくは大抵の人よりも極端に暗いところで生きる主人公に、共感できたりできなかったりと、掴みきれない感じが魅力的でした。

しかし後半、〈絶対王者〉であるはずの清居視点で、彼は本当に普通の、少し態度がでかいだけ…

4

累る-kasaneru- 小説

凪良ゆう  笠井あゆみ 

読み始めたら先が気になってしょうがない。

思わずぐいぐいと引き込まれていくお話しでした。

凪良さんの作品は大好きなんですが、良い意味で『ほんとに凪良さん?』
と何度も名前欄を見直してしまいました。

3

ニアリーイコール 小説

凪良ゆう  二宮悦巳 

時間の流れが心地よい

ゆったりと流れていく時間の流れに、自然に入り込んでいきたくなるような、最初はじんわりと涙が、最後はポカポカと心あたたかくなるお話です。

1

愛しのニコール 小説

凪良ゆう  yoco 

報われない長く苦しい恋の結末

「救われない片想いは、こんなにも苦しい」ということが、
存分に描かれた作品でした。
主人公である受けを見ているのが、辛く、悲しく、
でも、一縷の望みをかけて前を読み進めて……。
しかし、読み進めても読み進めても、
どんどん苦しさは深みにはまるばかりでした。
報われない長く苦しい恋。
表紙の受けの表情は、まさしく苦しさの叫びだと思いました。

◆◆◆

≪CP≫
明るく一直線…

13

雨降りvega 小説

凪良ゆう  麻々原絵里依 

'7'がロマンティックな数字に感じる。

文人は自分の性癖を誰にも言えずにいたけれど、新開と高校一年に出会い系サイトで知り合い、趣味を通じて仲良くなり、自分の悩みを打ち明けていました。このときはまだお互いの顔も名前も一切知りませんでしたが、文人の高校の卒業を機に二人の関係が大きく変わり始めます。

高校卒業から大学入学までは二人の間で、大学入学から卒業までは文人の友人や家族もからんできて、二人の関係はどんどん複雑になっていきます。出会…

10

おやすみなさい、また明日 小説

凪良ゆう  小山田あみ 

読んでよかった。

涙は、出ませんでした。
でも少しほっとしました。なぜなら、泣くのがいやで、この作品を読むのをずっとずっとためらっていたからです。
自分が年齢を重ねてきたせいか、今日と同じ明日が来るとは限らないこと、ままならなかった沢山の想いや、選ばなかった方の人生の選択肢を考えても詮のないこと、そんな事をよく実感するようになりました。
だから、越えることの難しい困難を抱えているような、いわゆる「泣ける物語」…

6

愛しのニコール 小説

凪良ゆう  yoco 

ニコール

結果だけ見ればよかった・・・良かったんだけども。
なんだろうな、この攻に乗り切れなかったといいますか
むしろニコ視点で最後まで読んでいたならば
間違ないく「神」評価だったんだがな・・といいますか。

ド田舎での村、閉鎖的な環境下ではセクシャルマイノリティーなんてものはなく・・・ゲイだと知られてしまえば針の筵。
こんなの耐えられない。ばあちゃんの漬物石を抱いて学校のプールへ
入水自殺未…

6

恋愛前夜 小説

凪良ゆう  穂波ゆきね 

じれったさが醍醐味かも!?

すれ違いがとにかく切なくて、じれったいお話です。
せっかく両思いになれると思い、幼なじみを追って上京したら、すでに恋人がいたって展開。2年か。2年たってしまったら仕方ないのか。
追ってきたナツメに、トキオの『俺は一生おまえを想い続けてなきゃいけないのか』っていう台詞はグサっときましたね。ひ、ひどい!ナツメがかわいそすぎるよ。(涙)

ナツメが女子なら、ここで泣いて自分の気持ちをぶつけて、話…

3

愛しのニコール 小説

凪良ゆう  yoco 

ニコが可愛すぎる

作家買いです。凪良さんの新刊ということで楽しみに待っていました。内容はすでに皆さま書いてくださっているので感想を。

さすが凪良さんというべきかストーリー展開がお上手で、そして「ニコ」に心を鷲掴みにされ、初っ端から一気に感情がピークまで持っていかれました。

いじめを苦に、自殺まで考えたまだ中学生だったニコ。
そんな彼が、精神的に榮に助けられ、そして『ニコール』という鎧を身にまとい切り抜…

14

愛しのニコール 小説

凪良ゆう  yoco 

苦くて甘い

大好きな凪良さんの最新刊ということで、楽しみにしてました!

こちらのレビューを読んだ後、本を読んだので大まかな内容は把握していたもののやっぱり切なかったです。
ニコが片思いの苦しみや、田舎暮らしならではの周囲の目、様々な苦難を笑いながら過ごした少年時代を思うと、こっちまで辛い。
榮のことなんか、さっさと諦めてしまえば楽になれたのに。上京した後も忘れられず、田舎から持ち出して来てしまったス…

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