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千地イチ 奈良千春
フランク
ネタバレ
何人たりともハコイチさんを汚したり、損なうことができない不可侵ともいえる無垢さが愛おしかったです。 それに対して、借金まみれで自堕落な生活を送る小菅のダメっぷりときたら……。 そんな小菅の諦めと足掻きと自己嫌悪など鬱屈した気持ちが作品の中にぎゅうぎゅうに詰まってるけど、どこか嫌いになれませんでした。 デザイナーを夢見て美大受験に励んだ小菅は、受験で完全に燃え尽きてしまったんだなぁと。…
岩本薫 奈良千春
M
大人なヤクザもの。 ヤクザの跡目として生まれた檜垣鳴海。 彼はヤクザの抗争に巻き込まれたことで、母親を失い、ヤクザが大嫌いになる。 そして、18になると同時に海外に行き、今は生まれ育った地で、探偵になっていた。 そんな彼の忘れられない男が、幼い自分の面倒を見てくれていて、今は組長代理として組を支える男・甲斐征之だった。 ある日、鳴海の元に持ち込まれた仕事は、裏にヤクザ…
沙野風結子 奈良千春
fandesu
今年、ふたつのシリーズ物が完結した沙野さんですが「新たなシリーズの始まり?」と思います。 あとがきを読む限りにおいては『売れたら』なのでしょうけれども。 でも多分、大丈夫だと思うの。 だって、とても面白かったんですもん。 評価が『神』でないのは、お話の途中で示されている謎(って言うか、予言)がひとつ、明らかになっていないからです。それが気になって尾を引いたものですから、今回は『萌2』で。 …
ポッチ
沙野さん×奈良さん、という神コンビゆえ読む前からテンションMAXで発売を心待ちにしていました。 沙野作品はここ最近ずっと新刊が出ている気がしますが、このペースで刊行されていて、しかもそのどれもが素晴らしい神作品。単純にすごい才能だなと感心します。その神作品を享受できて、私は幸せです☆ 沙野さんはファンタジーものも多く書かれますが、新刊もファンタジーもの。これが、もうたまらん世界観を紡ぎ…
ぴれーね
妖精の取り替え子「チェンジリング」をテーマとした、海洋ファンタジーで壮大な愛の物語です。 ヨーロッパの民話で、ケルト神話の世界です。 ところで、沙野先生と言うと、受けがわりかし酷い目に遭うイメージなんですけど。 今回の受けも、いつもに負けず劣らず酷い目に遭ってます。 精神的にも、肉体的にも、痛い痛い。 攻めと受けの両視点で進む為、彼の真意と言うのは早々に分かるのです。 もう、切ない…
バーバラ片桐 奈良千春
しろたん9610
「33歳、代議士先生に抱かれたい秘書」のスピンオフ元。33歳~を読んで再読したら、田口と白鹿のやり取りにニヤニヤした。 若返りの薬で20代の肉体を手に入れたおじいちゃんがひそかに想いを寄せていた若者と…というのは夢があるし、所々で信濃が龍之介の「おじいちゃんぽさ」を見抜いているのがなんだか可笑しい。シリアスなシーンでも時々クスリとできる部分があり、最後まで楽しい作品。 元々信濃が72歳の姿…
あーちゃん2016
奈良先生なので無条件購入。後で表紙みて「げ、なんじゃこのトロ顔は・・」と思っていたのですが。 濡れ場シーンはこんなに要らないと思いますが、攻め受けとも人間味が好きだったので、萌にしました!さすがバーバラ先生、ぶっとび設定なんのその!なお話「本編180P超+あとがき」。「72歳のバリスタ」のスピンオフで、未読でも当作を読めますが、読んでる方が絶対楽しいと思います。(72歳のバリスタのカプは出てきま…
長男シキのお話、三男ナギのお話、それぞれでヒールキャラだった次男キリイのお話。ずっと気になる人物だったので、何を考えてどういう目的で動いていたのかがわかってスッキリ。これは三冊とも全部読むべき。 ユアハやハヤテなど、落とし所の難しそうなキャラにも救いが感じられてよかったし、シキにもナギにもちゃんと役割があって、完結編としては申し分なかった。 ファンタジーものは普段あまり読まないのだけど、この世…
安曇ひかる 奈良千春
kurinn
とても良かった! 雅人の浮世離れした感じがなんとも可愛いので悶絶しました。ラーメンの食べ方が最高でした。 森住と甥の満天と一緒に過ごすうちに、弟へのわだかまりが無くなって行く過程が読んでいて自然で、安曇先生ならではだと思いました。 徐々に明かされる森住の家の事で雅人が悩んだり、森住の強烈なお姉さんが登場します。 でも、読者には森住の心が誰に向いてるなんかは一目瞭然なんですけど…
『72歳のバリスタ』で私を大いに笑わせてくれた代議士秘書、白鹿が今作の主人公。 この人の振れ幅が大きすぎたので笑えたんですよ。あまりにも変人にしか見えなかったのですもの。 彼がとんでもない変人にしか見えなかったのは、桜庭代議士への執着があまりにも度を越しているからなのですが、このお話で書かれるのは、その執着の理由なんです。 これが結構、壮絶な理由でございまして…… ごめんね、白鹿さん。…