奈良千春さんのレビュー一覧

薔薇の誕生 小説

夜光花  奈良千春 

ダークファンタジーの名作

先日急に読みたくなり、全巻を3日かけて再読。
何度読み直しても大好きな作品で、最終巻のこちらでまとめてレビューさせて頂きます。

アダムとの決着をどうつけるのか、レヴィンをどうするのか…とハラハラな今巻。
倒し方は「そうきたかー!」となりました。

で、最後のレヴィンの処遇についての啓の決断ですが、あのまま啓の命令どおりにならなくて本当に良かった…!
サンダーありがとう…!!
あの…

7

千分の一の確率 小説

遠野春日  奈良千春 

表題作もいいけれど……!

このお話、デビュー前に同人誌で出していたと聞くと、凄いなと。
二十年近い昔の作品なのに、今読んでも(背景や小物には多少古臭さは感じますが)
小説としては全く遜色なく読めてしまう。

表題作もスピンオフも、攻視点でストーリーが進むのですが、
不思議と受の心情がよく分かる!

そしてなにより、「グリーン・グラス」の宗一が、
私の攻のツボすぎる‼︎vvv
ああいう包容力の塊みたいな攻が…

2

個人秘書 小説

高岡ミズミ  奈良千春 

どっちが攻めでもいけると思わせる二人が恋に落ちていく

攻め×攻め対決 といった人物設定が好みという人にオススメしたい作品です。

前作が気に入ってスピンオフのこの作品も引き続き読みたくなりました。
背景に何かありそうな謎の人物だった久世が今度の主人公です。

『~ワイルド』の方とは違って事件や謎解きに重きを置いていない印象です。
カバー絵の鍵穴からのぞくような不思議な構図がこの作品のポイントなのかなと思ったからかもしれませんが、むしろ事件…

1

少年は神と愛を誓う 小説

夜光花  奈良千春 

倒れているアーサーを抱きしめる樹里のカバー絵が心配で…

続きが気になるシリーズの6作目です。

ますます混迷を極める魔女モルガンとの対決。
モルガンの策略で瀕死の重傷を負い妖精王の元で復活が待たれるランスロットが不在の間に、新たな敵の急襲と休む暇なく戦いに巻き込まれていきます。

本当に子供ができたのか、できたとしたらいつどうやって生まれてくるのか悩みは尽きない樹里です。
猪突猛進型の樹里は、北の種族との戦に向かうアーサーの命の危険を感じこ…

2

秘書の嗜み 小説

鳩村衣杏  奈良千春 

清く正しく美しく

関連作の「好きだなんて聞いてない」の方を先に読んでおりまして、そちらにチラリと登場した年若い社長が主人公。
「好きだなんて〜」の乾利臣と同期の若さなのに何故社長になったのか、の経緯がわかりました。

「氷の秘書」の異名を持つクールでスクエアな男、厳原誉。
秘書たるもの、の意識が強く、社長がいつ家に立ち寄ってもいいように一戸建てを買って、いつも綺麗に掃除し、料理も習うようなやりすぎのカッチカ…

0

少年は神と愛を誓う 小説

夜光花  奈良千春 

脳内にスクリーンが広がる

あら、評価は高いのに思ったよりレビューが少ない。もう安定のシリーズだからなのでしょうか?

お二人から丁寧な作品紹介がありますので感想のみを。
毎回のように戦闘シーンがあるわけですけれども、今巻の戦闘シーンは素晴らしゅうございました。描写のリズムがとても良いので、脳内スクリーンにくっきりとした絵が躍動感を持って描けます。「なんだこれ、制作費○○億円のハリウッド映画か?」と思うような華々しさ!…

2

エス 小説

英田サキ  奈良千春 

本当かっこいい作品!!

かっこよくないシーンが全くない隙のない作品です。
だからおもしろくないんじゃないかと思われるかもしれませんが、おもしろいです!!
吹き出したり、笑うようなおもしろさじゃないですが。
かっこよくてテンションが上がるし、エキサイティングでおもしろいみたいな。

英田先生の作品は世界観が本当にきちんと作られてます。
この作品は特に丁寧です。
文章の表現の仕方は、難しすぎず易しくしすぎてかえ…

4

愛していいとは云ってない 小説

中原一也  奈良千春 

ビターチョコの魅力!

なんかもう言いたいことは先のsnowblackさんが全て書いて下さって、
その通り!というところです。

とにかく心情的にもがいている湯月が、
かわいいやら、かわいそうやら……
友情と(自覚してない)恋情に迷い、親情に癒されて
また一皮むけていく湯月。
強い執着で追いかける斑目は、鬼畜っぷりが増していますが、
端々にちらりちらりと、湯月に対する「執着」ではない「愛情」が垣間見え、

3

新宿退屈男 秘匿の恋情 小説

愁堂れな  奈良千春 

一応完結なのかな?

「新宿退屈男」も、これで完結なのでしょうか? (続けようと思えば続けることもできるでしょうが)

今回は、"退屈男と愉快な仲間たち"というか"早乙女ファミリー"のヤクザの組長・碑文谷さんがメインとなる家族絡みの人情モノ的なお話です。この碑文谷さん、普段はふざけてばかりいるけど、実はカリスマ性のある男という設定ですが、どうにもイマイチ「すごいヤクザ」感が漂…

0

新宿退屈男 色欲の楽園 小説

愁堂れな  奈良千春 

本編だけど番外編的な一冊

早乙女さんにお見合い話が持ち上がり、世間知らずで破天荒なご令嬢も登場しての沖縄回。なんだかんだ無理やり展開だらけのお話でしたが、エンターテインメントってことで。

大筋は行方不明になった従者の美人さんを救出に向かうというもの。

そんな中で早乙女さんが家族の前で友紀を恋人として紹介したり、早乙女さんと美人の間の主従の絆を見せつけられた友紀が無自覚に嫉妬の感情を抱いたり…と早乙女さんと友紀の…

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