奈良千春さんのレビュー一覧

獅子と冷獣 小説

ふゆの仁子  奈良千春 

タトゥー満載

ウェルネスシリーズ上海組、カップリングはレオンx梶谷。獅子編の第4弾です。
内容は、前作「虎に翼」の続編という形で、中盤までは「虎に翼」と同じ時間軸で、それを梶谷側から捉えた視点の描写になっています。
つまり舞台はシンガポール〜マレーシアで、両国での大規模な都市開発計画におけるウェルネスと黄グループの提携、それを表とすれば、アジア圏の表も裏も握る黄グループの裏の顔を巡るレオン、梶谷、ハリーの暗…

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虎に翼 小説

ふゆの仁子  奈良千春 

まだまだ新顔も出るよ、のウェルネスシリーズ

ウェルネスシリーズ、新編のスタートです。
カップリングは、全く新しい登場人物、ハリー(黄顕揚・ホアンシェンヤン)x浅海翼。
ただ、獅子編のレオンと梶谷が絡んでいるので、この1作だけなら獅子編のスピンオフ的な要素もありますね。
舞台はシンガポール〜マレーシア。
浅海翼は、元ウェルネス社員で現在NYの弁護士・梶谷の従兄弟と中学時代の同級生という縁で、商社を退職してウェルネスに転職したばかり。

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3シェイク 小説

秀香穂里  奈良千春 

ひたすらエロエロ

ひたすらファンタジーなポルノBLですね。登場人物は「タイプの違ういい男を3人集めましたよ」という感じ。これはこれでアリなのではないでしょうか?

途中で劇中映画として語られるストーリーは、もう少しヒットしそうな感じだったら良かったのになぁと思いました。悪くはないのですが、単館系か自主映画にありそう……という感じで「超有名な監督の大作映画」という風には思えなくて(主観ですが)。

最終的には…

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跪いて、永遠の愛を誓う。 小説

夜光花  奈良千春 

し…芝浜!?

どうしようもない状況に陥った主人公を、サドの男がエロ調教する……といった系統のハードでダークな話なのかと最初は思いました。表紙がアレだし、序盤の主人公は金はあるけどクズみたいだし。

実際、途中まではそういう趣でした。「助けてやる代わりに奴隷になれ」というパターンですね。

しかしだんだん様子が変わってきて……。救いようのないクズかと思われた主人公の雄太くん、意外にさほどクズでもないという…

1

薔薇の誕生 小説

夜光花  奈良千春 

ダークファンタジーの名作

先日急に読みたくなり、全巻を3日かけて再読。
何度読み直しても大好きな作品で、最終巻のこちらでまとめてレビューさせて頂きます。

アダムとの決着をどうつけるのか、レヴィンをどうするのか…とハラハラな今巻。
倒し方は「そうきたかー!」となりました。

で、最後のレヴィンの処遇についての啓の決断ですが、あのまま啓の命令どおりにならなくて本当に良かった…!
サンダーありがとう…!!
あの…

7

千分の一の確率 小説

遠野春日  奈良千春 

表題作もいいけれど……!

このお話、デビュー前に同人誌で出していたと聞くと、凄いなと。
二十年近い昔の作品なのに、今読んでも(背景や小物には多少古臭さは感じますが)
小説としては全く遜色なく読めてしまう。

表題作もスピンオフも、攻視点でストーリーが進むのですが、
不思議と受の心情がよく分かる!

そしてなにより、「グリーン・グラス」の宗一が、
私の攻のツボすぎる‼︎vvv
ああいう包容力の塊みたいな攻が…

2

個人秘書 小説

高岡ミズミ  奈良千春 

どっちが攻めでもいけると思わせる二人が恋に落ちていく

攻め×攻め対決 といった人物設定が好みという人にオススメしたい作品です。

前作が気に入ってスピンオフのこの作品も引き続き読みたくなりました。
背景に何かありそうな謎の人物だった久世が今度の主人公です。

『~ワイルド』の方とは違って事件や謎解きに重きを置いていない印象です。
カバー絵の鍵穴からのぞくような不思議な構図がこの作品のポイントなのかなと思ったからかもしれませんが、むしろ事件…

1

少年は神と愛を誓う 小説

夜光花  奈良千春 

倒れているアーサーを抱きしめる樹里のカバー絵が心配で…

続きが気になるシリーズの6作目です。

ますます混迷を極める魔女モルガンとの対決。
モルガンの策略で瀕死の重傷を負い妖精王の元で復活が待たれるランスロットが不在の間に、新たな敵の急襲と休む暇なく戦いに巻き込まれていきます。

本当に子供ができたのか、できたとしたらいつどうやって生まれてくるのか悩みは尽きない樹里です。
猪突猛進型の樹里は、北の種族との戦に向かうアーサーの命の危険を感じこ…

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秘書の嗜み 小説

鳩村衣杏  奈良千春 

清く正しく美しく

関連作の「好きだなんて聞いてない」の方を先に読んでおりまして、そちらにチラリと登場した年若い社長が主人公。
「好きだなんて〜」の乾利臣と同期の若さなのに何故社長になったのか、の経緯がわかりました。

「氷の秘書」の異名を持つクールでスクエアな男、厳原誉。
秘書たるもの、の意識が強く、社長がいつ家に立ち寄ってもいいように一戸建てを買って、いつも綺麗に掃除し、料理も習うようなやりすぎのカッチカ…

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少年は神と愛を誓う 小説

夜光花  奈良千春 

脳内にスクリーンが広がる

あら、評価は高いのに思ったよりレビューが少ない。もう安定のシリーズだからなのでしょうか?

お二人から丁寧な作品紹介がありますので感想のみを。
毎回のように戦闘シーンがあるわけですけれども、今巻の戦闘シーンは素晴らしゅうございました。描写のリズムがとても良いので、脳内スクリーンにくっきりとした絵が躍動感を持って描けます。「なんだこれ、制作費○○億円のハリウッド映画か?」と思うような華々しさ!…

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