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8/26(合計:253件)
一穂ミチ 藤たまき
ぴんか
気持ちいい恋愛小説を読んだなという感想。 男女の話でも成り立つのかなとも思ったのですが、 これはやはり同性間の話でないと書けなかったなと。 それは、ただ血の繋がりのトリックだけではなく。 このお話は普通の同性間の恋愛小説といってもいいかも…… と、思っていたら、最後に濃厚なBL的展開が待っていました! 泉の心情が丁寧に丁寧に描かれていて、でも泣かされたのは宗清の方でした。 …
凪良ゆう 藤たまき
てるてるせぶん
ネタバレ
12年前に書かれた作品だそうで、凪良先生の作品に共通している『一途な恋』の原点かと思うと2作とも感慨深いお話でした。 1作目は、妻と上手く心を通わすことができずに独り身となった桃農家の亨が、天から落ちてきた桃の精のモモと出会い、その純粋さに頑なな心を次第に溶かされていくお話です。愚直に一途に誰かを想う気持ちは神様にも止められない。二人が起こした奇跡に最後は涙しました。 2作目はモモ達の…
みちみち
凪良先生大好きで、この作品もドキドキ、わくわくしながら読み進めて、途中うるうるしながらやっぱりいいなぁ~好きだわ~と改めて感じていたのですが、終わりが近づくにつれなんだか別の作家の作品を読んでいるような違和感がありもやもや…しました。 なので、この作品が大好きな方には後味のよくないレビューになると思いますので、ごめんなさい、スルーして下さい。 まずは神評価の部分から、というかほぼ神評価なん…
はるぽん
天界に生った桃の実であるモモは、不慮の事故で天から落ち、桃農家の亨に拾われる。亨の元で桃の世話を手伝ううち、モモはだんだん天に帰りたくない気持ちでいっぱいになり、亨もまたモモに対し恋情を覚えはじめ…。 『うすくれないのお伽話』という電子書籍作品の改稿と続編、そのスピンオフを加えた1冊になります。 電子書籍なので読めていなかった身としては、今回の文庫化はとても嬉しいです。続編やスピンオフ…
甘M甘
正直買う前に人外だと知ったときけっこう不安だった。しかし作家買いしてる作家さんなのでとりあえず買いました。読みながら、「これこそわたしが求めている切なさ!」とでも叫びたい。とても凪良先生らしい「泣ける救済話」の1冊なので、凪良先生の作品をまだ読んでいない方にはおすすめです。 かわいらしく、天真爛漫なモモが健気すぎて…読んでいて胸が締めつけられているように痛んだ(泣)。それと不器用で優…
香子
2カップルのお話が収録されています。 前半部分の亨とモモのストーリーは“神”だったのですが、すみません・・・後半の白虎とコモモのストーリーは中立寄りの“萌”です。 亨とモモ 桃農家の亨は、妻と離婚して以来一人きりで畑の世話をしていた。ある時金色に光る美しい桃をみつけ、新種かもしれないと家に持ち帰ったところ、目を離したすきに桃は消え、そこには全裸の美しい少年が。(序盤はかぐや姫+桃太郎っぽ…
ポッチ
作家買いです。 凪良さんがデビュー前に書いた作品で、小説花丸2008年4月号に掲載されその後電子書籍で配信されていた『うすくれないのお伽話』に加筆・修正した作品だそう。 加筆したとのことですが、これだけの作品をデビュー前に書いていたとは驚きです。ちなみに電子書籍版の『うすくれないのお伽話』は未読なので、加筆・修正した部分については分かりません。残念。電子書籍ってあまり好きじゃないので手が出…
藤たまき
雪りんご
画像が表示されないなんて哀しい(涙)ですが、古いから仕方ないですね。『桜並木袋小路』と併せた方に出てる画像と同じです! 初期の作品で、『ホライズン』系統のテーマが中心に据えられています。「愛」とは何か、当時の女性が持っていだのであろう疑問を、美青年に仮託して、美しくも儚く描き出した初期の傑作の内の一つです。この流れが『ホライズン』へ流れていったのかと思い、感慨深かったです。 舞台も現代の…
古本屋でもなかなか見かけない、かなり昔の物。藤たまきさんの作品は、『ミスター・シーナの精霊日記』から入ったので、こんなのもあったんだ!と嬉しい発見でした。藤たまきさんの描き出す、繊細で感傷的、ロマンチックな世界観は、『アナトミア』上記の『ミスター・シーナ』これの関連作の『ホライズン』に集約されるのではいかと思いますが、初期の短編集、春風のような寂しさが胸に染み入ります。かといって不幸ではなく、し…
フランク
裕福な家庭で何不自由なく育った龍一となんだか訳あり家庭で育った円 龍一は10年に渡って、交差点で擦れ違う円に片想いをしていたけど、ある出来事がきっかけで急接近します。 初めて言葉を交わした後のとどまる事を知らない高揚感が、体の隅々まで染み渡る水道水やオレンジの芳しさなどを伴ってどこまでも立ち昇っていくように感じられました。 だんだんお互いの距離が縮まっていく過程もその高揚感が続いていて、読ん…