渡海奈穂さんのレビュー一覧

魔術師リナルの嘘 小説

渡海奈穂  八千代ハル 

なにもかもが中途半端

「昼行灯の主人公が実は○○(ネタバレになるので伏せます)」という、いわゆる“なろう系”にありがちな設定で、キャラが都合よく動いているだけのような印象を受けました。
攻めと受けが惹かれ合う理由もふんわりとしていて、雰囲気任せ。

主人公は目立つことが嫌いで平穏な暮らしを望んでおり、他者に明確な恋愛感情を抱いたことがないというのも宙ぶらりんというか中途半端というか、作中で本人が自称しているとおり…

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死神と心中屋 小説

渡海奈穂  兼守美行 

ちょっと変わったお話で面白かった

厄介な霊を自分も一緒に逝く気持ちで触れ合って除霊する伏原と現場から遺品を収集する吉岡の物語。ちょっと変わったテーマで面白かった。伏原がなぜそれほど自分も一緒に霊と逝こうとするのか、それには悲しい経験があるんですが…。

吉岡の鈍感力?と伏原に対しての想いとか伏原が生きることに対して抱える気持ちとか…色々色々あるわけですが、最後はああ…良かったなぁ。伏原がそんな気持ちになれて良かったなぁと感じる…

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死神と心中屋 小説

渡海奈穂  兼守美行 

死にたがりの”心中屋”と、現場で必ず死人を出す「死神」の心霊バディラブ

面白かった〜!キャラ文庫さんのフェアに合わせて購入したこちら、大好きなお話でした。

幼い頃の悲惨な事件に囚われ苦しむツンデレ受け・伏原(ふしはら)と、なんでも人以上にできてしまい劣等感?何それ?という無双攻め・吉岡。

なんでも出来るが故にできない人には共感できない、何にも執着しないという攻め(こう書いているとただただ、嫌味な奴〜!笑)が、ただ一人伏原だけには執着し甘やかし手に入れようと…

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死神と心中屋 小説

渡海奈穂  兼守美行 

ホラーとバディ

暑いしホラーっていいかな、、とキャラさんのフェアで購入!
”憑き物ごと愛してよ”を読んだときに、渡海先生ってオカルトうまいんだな〜って設定もなんだか変で面白かったしかなり好きな作品でした。そして今回は、兼守先生のクールでスタイリッシュなイラストが気分をかなり上げてくれました。

というわけで、オカルト事件簿とバディものとしてはとても楽しめましたが、BLはやや薄かったかもな〜というわけで萌的に…

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いばらの王子さま 小説

渡海奈穂  せのおあき 

傑作!

以下、かなりネタバレレビューしてるので
ご注意ください!!



あらすじを読んで、わがまま女王様な従弟とのラブコメだと勘違いしていた私。実際読んでみたらそんな事なく、本作はかなーりシリアス目なお話でした。
受けの里巳が、静かにぶっ壊れています(自覚あり)。その見た目のせいで昔からトラブルに巻き込まれ、ついには高校の先輩からレ⚪︎プされてしまい…。本編で語られた先輩とのエピソードが後半…

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夢じゃないみたい 小説

渡海奈穂  カキネ 

目を離したら消えてしまいそうな受け

私は生にバチバチに執着があり、願うならずっと生きていたいと思っているタイプで、今作の受けとは正反対のタイプなのですが、彼の心情がとても丁寧に描かれていて、かなりのめり込んで読んでしまいました。

受けの千野は希死念慮と言いますか、ふとした瞬間にあ、死にたいなと思うタイプでして、目を離したらいつの間にか消えてしまいそうな危うさがあります。
そして大学時代、恋人だった先輩に刺されたこともあり…と…

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俺のこと好きなくせに 小説

渡海奈穂  金ひかる 

いやほんと、全部ツボすぎる

最初から、これはもう私の好きなやつだと興奮しっぱなしでした。

閉塞的な町で暮らす集と、東京から帰ってきた佑弥。佑弥はなんだか東京に染まり昔とは変わっていて、なんだか態度も冷たくてとモヤモヤ&悲しくなる集が切なくて可哀想で…。
私は攻めに冷たくされる受けが非常に好みでして、なので前半の佑弥にそっけなくされる集の描写だけで神!って感じでした。

観光地としてどう町を活性化させていくのか、閉…

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御曹司は獣の王子に溺れる 小説

渡海奈穂  夏河シオリ 

No Title

最近獣が守備範囲になったので、表紙に惹かれて。
不遇な少年期を過ごすも才覚を買われエリート街道を走っていた主人公がまさかの転生。
新たな世界で本来の自分を取り戻し理想の伴侶を見つけ幸せに過ごすストーリー。

好きポイント。
・転生前のユウトの唯一の趣味が「動物園で生まれた子虎の動画を観ること」誰にも頭を下げない次期社長の癒しがそれ!
・ふたりの距離が縮まる前、バスティアンに触れたくて触…

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魔術師リナルの嘘 小説

渡海奈穂  八千代ハル 

惜しい!

設定も挿絵も好みで楽しみにしていました。でも前回読んだ「恋した王子に義母上と呼ばれています」と同じく、後半がとてももったいない感じで終わってたのが残念でした。

前半は蛮族と蔑まれてるイトゥリの世話を焼きながら、彼に魅力を感じて自国の兵に憤りを感じるリナルがどうやって彼を悪意から守って行くのかが面白くてページを捲る手が止まりませんでした。中盤までは間違いなく神評価だったと思いました。

た…

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魔術師リナルの嘘 小説

渡海奈穂  八千代ハル 

常勝国に潜む闇を見つめて

今回は帝国が滅した国の末の王子と伯爵家三男のお話です。

宮廷魔導士ながら魔力が低い受様が
捕虜となった攻様と心を通わせて幸せを掴むまで。

受様の生家である伯爵家は
名だたる騎士を輩出してきた名家で
父も2人の兄達も勇名を馳せる騎士ですが
受様は宮廷魔術師です。

帝国では穏健派だった先帝が亡くなって10年
現帝は世界の全てを帝国色に染めるかのように
戦いの頻度が上がって…

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