椎崎夕さんのレビュー一覧

仮初の恋人 小説

椎崎夕  高星麻子 

曲者感は強いけど甘~い!

表紙が素敵ですね…!一目惚れでした。

序盤は特にですが、駆け引きめいた遠回しなやり取りが多く
時々「そんなセリフあったっけ?」と戻って確認する箇所がいくつかありました。
直接的な言葉でなく言葉の裏側を読んで会話が交わされる形になります。
個人的にはちょこっと読みづらかった…かな。
でも駆け引きを楽しむならそれが醍醐味なのかも(^///^;)


受けは長年親友に片思いしていまし…

1

近すぎて、遠い 小説

椎崎夕  花小蒔朔衣 

辛過ぎる過去を吹き飛ばして

以前交通事故で両親と、右足の自由を失い、また姉夫婦との間にわだかまりが出来てしまった和は、又従兄弟・理史と三年間同居をしている。和は自分の気持ちを押し込め、いずれ離れなければと思いながらも、大学卒業まではと一緒に暮らしていたが。。。

今までの和の人生が辛すぎて、それでも大学で普通に過ごしていたり、自分に出来ることはしなきゃと思うの姿に、もっと甘えればいいのにと思えてしまいます。
姉の旦那に…

0

恋愛未満 小説

椎崎夕  雨澄ノカ 

静かに寄り添い合う大人の恋愛

「恋愛以上」スピンオフ作品ですが単体でも読めると思います。

スピン元を【動】とするなら、こちらは【静】。
攻めも受けも理性的な大人の男性で、
身を刻むような別れを知っている者同士が静かに寄り添い合い。
淡々としているようで距離感がひどく優しいです。

あらすじを読んだ時に"要はセフレ関係ってこと?"と思ったんですが違いますね!
この関係はセフレなんて俗物的な言…

3

恋愛以上 小説

椎崎夕  雨澄ノカ 

切っても繋がる

高校時代の片想いを10年間拗らせ逃げる続ける受けと、
無自覚な感情を抱きつつ逃がさず追い求める攻めと。
臆病ゆえに逃げて逃げて追われて振り切って。
根比べのような拗れ方をしているノンケ×ゲイの再会ラブです。

終始、受け視点なんですが、攻めが可哀想で同調してしまいます。
受けのあまりに身勝手な言動が目について少しイライラしました。

でもそんなトコが萌えたのですよ~(;///;)

3

好きでなきゃいけない 小説

椎崎夕  榊空也 

病み?

椎崎先生買い。情報に2カプ登録ありますが、1つはカプじゃないと言いたいほど強烈野郎だったので、スパダリなはずの攻めの印象が弱まってしまいました。そのため中立。こんな方、いて欲しくないですが、昨今のニュース見てると「いるのかも」とちょっとビビる本編230Pほど+後日談14Pほど+あとがき。

自転車便やコンビニバイトで生計をたてている一陽(いちはる)。中学時代に両親を亡くし、父親同士が親友だった…

3

好きでなきゃいけない 小説

椎崎夕  榊空也 

好きでいたいんですけど…

前作にも感じていたんですが、時代とともにシリアスなイメージが払拭されてきましたよね。椎崎作品特有の静謐な緊張感が薄まって、とっつきやすくなってきているというか。

タイトルに「好き」があしらわれた作品群の代表的な挿絵といえば葛西リカコさんだったのが、同じく繊細さを備えた榊空也さんのイラストに代わったのも、作家さんのアップグレード感を意識させる大きな要素の一つかと思います。

今作は親友との…

2

好きでなきゃいけない 小説

椎崎夕  榊空也 

主人公がひたすら流されてくと(他力で)幸せになるお話です

とある事情から、周囲に誤解されて完全に孤立している不憫な主人公。
そんな彼が、攻めと出会って幸せになるー。
と、個人的に大好きなパターンの作品になります。

が、何だろうな・・・。
こう、ストーリーとしてはドンピシャで好みなんですけど。
実際、誤解が解けて受けが報われるシーンなんか、めちゃくちゃ滾っちゃうんですけど。

が、これは完全に個人的な好みの問題なのですが、主人公にイラつい…

11

はじめてのひと 小説

椎崎夕  穂波ゆきね 

主人公の気持ちに寄り添ってしまう

9年前の作品……確かにそういう香りはします。
お話に『完全に没入!』となりきれない部分も感じるんです。
でも、それを凌駕してしまうのは、真巳の心情に寄り添ってしまわざるを得ない文章の所為。
少女の頃に戻ったごとく、素直に泣けました。
名作っていつになっても名作なんだなぁ……

交通事故で父と義母、義兄を亡くした真巳のたった1人の肉親である祖父は病院で不治の病に冒されています。父が亡くな…

3

明日になっても傍にいる 小説

椎崎夕  カワイチハル 

親友 > 恋人

先の姐様も仰ってますが、話は面白かったです。
ただ、萌えとしては微妙だったので中立にしました。


<あらすじ>
仕事が忙しく久しぶりの逢瀬で振られてしまった晃太郎(受け)。
いつも、相手が別の人を好きなって振られてしまうのです。
カフェ「沙耶」の店長で親友・仁哉(攻め)とやけ酒を飲んでいると、「恋人に立候補する」といって、いきなり抱かれてしまいます。
今まで親友としてしか考えたこ…

2

恋愛未満 小説

椎崎夕  雨澄ノカ 

年上の落ち着き

『恋愛以上』のスピンオフ作品。
前作品の主役河埜くんの先輩である瀬川渉が主役です。
恋人同士だった南と別れた渉が、2年たったところから話が始まります。
河埜には、さっぱりと「別れた」と言っていたのですが、やはりダメージがあり。
以前南繋がりで知り合っていた支倉が、渉を気にかけてくれ、それに甘える形で渉から身体の関係に。
でも、それは友人という枠からはお互い抜けられず。渉は未だに南が忘れら…

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