朝南かつみさんのレビュー一覧

描くのは愛 小説

剛しいら  朝南かつみ 

美術品ミステリー

若くして非業の死を遂げた寡作の画家・ポイズンの絵とともに、14年前に姿を消した父親。28歳になる主人公・幸洋は、父の汚名を雪ぐため、そして自分と病床にある母を苦しめる呪縛から逃れるため、鑑定士としてあるまじき賭けに出ます。それは――ポイズンの絵画の贋作を制作して、真実を突き止めること。そのために天才贋作師・脩平の協力を請うた幸洋は、父親とふたりで孤立して生きる脩平と惹かれ合っていきます。ポイズンの…

3

甘くなくても 小説

火崎勇  朝南かつみ 

終盤までしんどかった

シナリオとしては、萌える前に萎えるタイプの作品でした。攻のやったことは普通に強姦(男性同士なので暴行?)だし、被害者である受の一人称で書かれているものだから、終盤のタネ明かしまでずーっと傷ついてモヤモヤ苛々しているような雰囲気で、正直しんどかったです。

受(主人公)の外川は、内心ではそれなりに傲慢なところがあるものの仕事には真摯に取り組んでいる真面目な男で、営業マンとしての実力もあります。実…

1

軍服の劣情に堕ちて 小説

バーバラ片桐  朝南かつみ 

拷問と純愛

故朝南かつみ様のイラスト推しと、軍服ものの名作ということでお勧めをいただきました。
バーバラ片桐さん作品は、初読みです。

冒頭から、高貴な美貌を持つ花房大尉が無実のスパイ疑惑で拷問を受けるシーン。
そして過去の忠実かつ一種特別な部下であった牧野が現れるが、牧野は花房を助けるどころか他の憲兵の見ている前で、性的に嬲る!
これが冒頭から50ページ以上延々続きます。
花房は性的には淡白とい…

4

よくある話。特製小冊子 グッズ

池田の妄想

収録されているのは、描き下ろしショートショートの『割れ鍋に綴じ蓋』とドラマCDのキャストインタビューが収録されています。
ショートショートは12Pなんですが、池田君の妄想が一杯で、本編の妄想シーンよりエスカレートしていて笑いました。
もう池田君、完全に変な人になっちゃってます(笑)。
ほんともったいないなぁ~イケメンで出来る男なのに(笑)。
池田君の海外出張中のシーンから始まっているのです…

1

よくある話。 小説

中原一也  朝南かつみ 

キャラの設定が面白い

中原さんの作品は好きなのですが、今回は朝南さんの挿絵とドラマCDで主演されている声優さんがお2人とも大好きなので読んでみた作品です。
読み始めて暫くは36歳の袴田の性格が無頓着すぎるというか、天然というのか、普通とはズレているのが面白くてそちらばかり注目していたのですが、大型ワンコ一途な年下攻め様もかなり変わってますね。
会社の部内で一番モテている程の男前なのですが、かなりマニアックな趣味をお…

0

積木の恋 小説

凪良ゆう  朝南かつみ 

家って大事

ふふ、「神」101個よ、このぽちで。
心に残りすぎている当作品。本棚整理中に出てきたもんだから
さあ大変。読み途中の本をやっぱり放り出し、夢中になって再読。

何が心に残ってるって、
受けさんが自分の感情を自覚するシーン。
未来想像図として構築している「自分の家」に攻めさんがいる と認識するシーン。
自分の家 に 誰がいるか、帰ると誰がいるか、誰が待っているか
そして、待っていても…

8

天女の眠る庭 小説

鳩村衣杏  朝南かつみ 

天女に恋をした画家のお話

天女の羽衣のお話って子供の頃に読んだな~と思いながらページを捲りました。陣ノ内(攻)曰く「天女のように」美しい医師・嶺一郎と、彼に惹かれ、彼の裡に秘めた悲しみや悔恨、そしてさらにその奥の優しさや深い愛情をすべて受け止めようと向き合う画家・陣ノ内のお話です。

陣ノ内が画家であるせいもありますが、なんというか…美しい作品でした。色がある(感じる)というのか艶っぽいというのか。また、あらすじの印象…

3

忘れないでいてくれ 小説

夜光花  朝南かつみ 

プチオカルト+サスペンス+エロ+恋愛

夜光花さんといえば、オカルト風味やサスペンス調とエロとの融合という作風で定評があると思うのですが、今作も、中学生の時に両親を殺されたという究極の体験をした後、人や物に触れるとその記憶が視える、という特殊能力が芽生えた男が主人公です。
主人公の清涼はその能力を使って、違法スレスレの記憶操作(というか催眠術)のクリニックをやっていて、そこで婦女暴行事件を追っている刑事の秦野(ゲイ)と出会います。

3

軍服の劣情に堕ちて 小説

バーバラ片桐  朝南かつみ 

受けの忍耐力に脱帽!最後に意外な展開が

ちるちるさんの記事を見て購入しました。
しょっぱなから受けがカナリ痛めつけられていて、イタタタでした。
みんなから羨望を浴びてる美貌で孤高の陸軍大尉って響きだけでも萌えますね。
対する攻めは冒頭からドS全開でなかなか鬼でした。
後々それは色々な理由があったからだと分かりますが、それにしてもそれ元々持ってた本性では?というほど鬼気迫るものがありました。
そして後半にかけてあっと驚く展開が。…

2

執事は危険な愛を好む 小説

水月真兎  朝南かつみ 

バイオレンスな記憶喪失もの

1冊すべて表題作です。

記憶喪失の霧人(受け)が主人公です。大富豪である祖父の財産を受け継ぐため、親戚たちに命を狙われています。ボディガードのジャック(攻め)と相手の攻撃をかわしながら、記憶を取り戻そうとするストーリーです。

銃の使い方が上手かったり、部屋の様子を覚えていたりと自分は本当に孫の霧人なのか疑わしい展開になり読み応えがありました。さらにミステリ好きな自分は、ジャックが本当に…

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