朝南かつみさんのレビュー一覧

心理療法家の愛罪 遠い恋花火、めばえる渇恋 小説

柊平ハルモ  朝南かつみ 

解離性同一性障害

かなり、あらすじからは想像出来ないようなシリアスで切ない物語に引き込まれました。

あらすじには書いてなかったですが、攻の大斗が解離性同一性障害で長いこと心療内科に通ってます。

父の仕事を継いで大斗の事も引き継ぎ、人格を統合するために作られた大斗の中の『彼』にカウンセラーで受の朔哉が恋をしてしまいました。
でも、『彼』は消えてしまった。

朔哉に悲しみだけが残り、また大斗に対してわ…

1

積木の恋 小説

凪良ゆう  朝南かつみ 

タイトルも秀逸

愛によく似たものが降ってくる灰色の空を見上げた―

本編の最後に二人が結ばれる場面で、それでもなお、「愛」を溶けてなくなる雪に例える蓮(受)が非常に切なく、愛しく感じました。

加賀谷(攻)のような、馬鹿がつくほど誠実な人間に惹かれる反面、どうしようもなく劣等感を掻き立てられる蓮の心境がよく分かり、私は終始、蓮に肩入れしながら読みました。

加賀谷が蓮に惹かれた切っ掛けが、長年の片思い…

3

闇の底で千の祈りを捧げ 小説

バーバラ片桐  朝南かつみ 

静のイメージを感じる正統派吸血鬼もの

第一次世界大戦後の東欧を舞台とした正統派の吸血鬼もの。
他作品の吸血鬼攻めって、基本にプラスアルファでオリジナル設定を付け加える事でそれぞれ差を出しているが、この作品のトランシルヴァニアの領主・フィレンツはそういった飾ったところのないまんま正統派で渋い。

バチカンから派遣された祓魔師・瑠架の出会いからを、お互いの心情を織り交ぜて静かに進行していく。

この話の目玉としてよく触手プレイが…

1

背徳のコンシェルジュ 小説

妃川螢  朝南かつみ 

すれ違い

VIP客とコンシェルジュのすれ違いものです。

啓(受け)がホテルのお客様からお金を押しつけられているのを目撃したマクシミリアンに体を金で売るやつだと誤解されて無理やり…
だけど、無理やりだったのに終わった後引くに引けなくてお金のために抱かれたと啓が強調して、
マクシミリアンもやっていて初めてなのに気づいたのに啓の態度に引けなくなってすれ違って行く話でした。

マクシミリアンは無表情だ…

6

忘れないでいてくれ 小説

夜光花  朝南かつみ 

自分で決める強さ

ファンタジーは苦手なくせに、
“あながちあり得無いとも言えない能力”というものに弱い私なので
触れるだけで人の記憶が映像として脳に映るという清涼に
とても興味を持ちました。

しかも、共感してしまったのが、
犯罪まで犯したにも関わらず法で裁かれない人間がいるのなら
痛い目見せてやろうという気持ち。
勿論法律に詳しいわけではないのですが(所詮私ですもの…)
あまりにも理不尽すぎる事…

6

秘書が花嫁 小説

榊花月  朝南かつみ 

全体的に合わなかった

あぁー…( ̄  ̄;)
好きじゃないです…特に2人の会話が←根本的な部分がダメやんorz

地の文では「未来は…」って感じなのに千住から『ゆうちゃん』って呼ばれてて…一瞬誰だとか思ったりー。
「慌てる→周章てる」「強い→勁い」とかの表記で読みづらいし…。

話の展開もねー…色々あり得ない。
特に企業買収のあたり。
いきなり40%もの株を買い占められちゃう企業ってどんな会社よ?!

0

描くのは愛番外ペーパー「愛を描く男」 グッズ

未来永劫ラブラブです

本編終了後のお話。
文庫化で追加された書下ろし『描くのは愛欲』で書かれた京都旅行でのことなので、番外ぺーパー付きで購入してよかったと思いました。

何をしているというんじゃないんですけどね。
次の仕事の参考のため訪れた京都の美術館で見た絵からのインスピレーションとてもいうんでしょうか、きっと作者はこんな風に身悶えていたのかもしれない、などと言いお仕事のためなのか欲望の発露なのかあるいはその…

1

描くのは愛 小説

剛しいら  朝南かつみ 

寂しがりやで甘えたな大型犬と気が強い血統書付き猫カップル誕生

剛しいらさんの良さを知ったのは近年なので、気が向くと少しずつ古い作品を読んでいます。
今回は、文庫化され話題になっていたので早速購入しました。
レビューしていなかったので遅ればせながら…

カバー絵がすごいですね。
少なくとも本屋さんで購入するには勇気がいるようです。
つくづくネット購入できる時代で幸せです。
大好な朝南さんでとても美しい絵です。
この絵でどんなにエロ重視のすごい内…

7

月夜の子守唄 小説

清白ミユキ  朝南かつみ 

「アジト」はないよね

サクサク読めたけど、時代物で盗賊の「アジト」という言葉の選び方はないと思った。受は男前だったが、攻が男前なのに隠れへたれで、ギャップ萌えをしない自分には物足りなかった。シリアスを貫いてくれたら、もっと萌えたと思う。

0

秘蜜 小説

いとう由貴  朝南かつみ 

これも一つの愛の形

読み終わった後の感想は。
これ、めっちゃ純愛やないの~!でした。
読む人によって感じかたは色々でしょうが、私には純愛。
とても面白かったです♪


簡単あらすじは
佳樹は、特に男前なわけでもないし、スタイルが良いわけでも仕事ができるわけでもない、普通のサラリーマン。
ある朝、いつもより数本遅い電車に乗るはめになり、そこで痴漢(英一)にあう。
後日、いつもの時間の電車で、今度は二人…

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