朝南かつみさんのレビュー一覧

描くのは愛 小説

剛しいら  朝南かつみ 

ベストパートナー

「見てきたように嘘を書くのが小説家ですが、まさにそんな話」とあとがきに書かれていますが、まさにそんなお話で架空の話とわかっていてもリアリティを感じさせるたいへん面白い小説でした。

また若くして亡くなられた朝南かつみさんのイラストがとても素敵で小説にたいへんマッチしています。
このこともあとがきで読みそう言えば夜光花先生の「忘れないでいてくれ」のイラストもそうで「サクラ咲ク」では追悼でイラス…

6

つる草の封淫 小説

沙野風結子  朝南かつみ 

おもしろかった!

最初は単なる時代・忍者ものかと思っていたら、とんでもなかった!
さらにSFファンタジーやらエログロっぽい雰囲気まで取り込んだ、娯楽大作でした。
この詰め込み方、漫画黎明期の「カムイ伝」やら「どろろ」やらの時代に通じる荒唐無稽のエンタテイメント性があって、思わずBLということを忘れそうになるほど懐かしい気持ちになりました。(いや、私もリアルタイムで知ってる年代ではないですけども。)
忍者のもつ…

3

若獅子と氷艶の花 小説

あさひ木葉  朝南かつみ 

スピンオフ作品

口絵には紗一(今作の攻め)いません(* ̄m ̄)ぷっ
帝王が両手に花状態ですwww

“女”の役割を期待されて麗峰に献上された永華は、自分が“女”として扱われることに対して猛烈なコンプレックスを抱いています。
ってか麗峰…前作でも思ったけど本当にデキた男ですね。
「どうぞ好きに召し上がれ」って差し出されたのに、本人の意志確認して別の道を歩む機会を与えるなんて…。
そんな永華のお相手・紗一…

1

帝王と淫虐の花 小説

あさひ木葉  朝南かつみ 

結構ハードな人生ですね

朝南さんの絵がとーっても美麗です(*´Д`*)

弄ばれるだけの“人形”から、相手を踏み台にして生きていく強さを得た雪緒。
いやもうアノ過去は…うん。
あそこから這い上がるって相当だよねー…(´・ω・`)

何だかんだ雪緒ラブな麗峰なので今後は心配いらないな。
デキる男だもん、安心だわ。

個人的に、雪緒への恋心が暴走しまくった木佐さんがお気に入りです(*´∀`)

ただ…黒…

0

忘れないでいてくれ 小説

夜光花  朝南かつみ 

どんな記憶も自分の一部…

幼いころのトラウマを抱えているゲイの刑事秦野と人の記憶を探り消すことの出来る能力を持つ清涼のお話。
二人はそれぞれ少年時代に自分の身に起きたことがトラウマになっていてその後の人生に大きな影を落としています。
この二人の出会いはその呪縛から解かれる為の「運命」…

清涼は人の記憶を消す商売をしており、その依頼者がきっかけで刑事の秦野と出会います。
いけ好かない刑事だと秦野の記憶を探って煽っ…

6

花蝕の淫―狂おしく夜は満ちて― 小説

華藤えれな  朝南かつみ 

京都弁×僧侶姿のエロいこと…

話としては、
竜一郎はひどいことを平気でするわりに、
実は色々迷って逃がしたり、連れ戻したり、
やってる事は一貫性がなかった。

が、タイトル通りの感想で、
清祥の全編はんなりした京都弁、
艶めかしくていいんですねー。
抵抗するときに「いやや」「堪忍して」とか、
男女の区別があまりない感じ、そそられます。
渉はばりばりなにわの下品な大阪弁て感じw
方言のはなし好きなんです!

2

秘蜜 小説

いとう由貴  朝南かつみ 

調教ものではあるけれど

私はSMも調教ものも3Pも、苦手な部類に入るのですが…
この作品は良かったです!

SMといっても羞恥だけで痛いものはない。
3Pといっても、攻め2人が自然なんですよね。
どうしても3人でいつもプレイをしなければとこだわっているわけでもないし、受けをめぐってのライバル関係ということもなく仲が良い。
読んでいて辛くありません。

そして最後がなんとも良いです!
途中で「身体だけの関…

8

凍える月影 小説

いとう由貴  朝南かつみ 

美坊主の儚い復讐譚

朝南かつみさん画の坊主が美しい、
戦国時代を舞台とした義兄弟モノ。

いとう由貴さんの作品と言えば
昼ドラのようにドロドロしたイメージが強く、
ラブより当て馬とのバトルの方が
印象に残ってしまうことが多いのですが
本書はそのドロドロがプラスに作用していたように思います。


時の領主が、美しい侍女を戯れに
強姦したことで生まれた月永(受け)。
侍女は、正室に手酷く折檻された…

5

くるおしく君を想う 小説

沙野風結子  朝南かつみ 

評価が高かった分、期待が大きかった

タイトル通り期待が大きかったため、読後の感想は、えっ!?て感じでした。

狂おしいほど攻めに恋焦がれる受けが正直ちょっとおバカちゃんなのかなって感じで、どうしても感情移入できず、さらに言えばキーキャラであるはずの兄はモブ感たっぷりでどうしてそんなに攻めが恋焦がれるのかわかりませんでした。
一応ちゃんとした根拠はあるのですが、それだけで?人を殺したくなるほど?って感じで。
とても評価が高かっ…

8

くるおしく君を想う 小説

沙野風結子  朝南かつみ 

どちらの立場で読むかによって印象がガラリと変わります

この作品は莉一視点で読みたかったです。航希視点なので少し?かなり?イラつきました。莉一の言動は全てOKだと思う私にとって航希は、つい苛めたくなるタイプでした。読了後には、莉一と一緒になって色々と苛めてみたいと思いました。

ただ、初読時は航希の立場で読んでしまったので、しんどかったです。悲しく辛くなってしまい、莉一は冷酷非道な鬼畜だ!と思いました。航希は従順というか、純粋というか…「バカだろ、…

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