朝南かつみさんのレビュー一覧

ワイルド&セクシー 小説

高岡ミズミ  朝南かつみ 

人間味あふれる攻め

非常に面白かった。淡々と、変にひねらない文章が心地よい。

組織の人間で謎だが”ワイルド&セクシー”な男と、恋愛に臆病になってはいるが不幸な境遇にもめげず自分の店を大切に仕事に打ち込む美麗な一宮。
お互いが、自分の仕事に対して真摯に向き合っているのがよい。その上で事件と2人の仲が密接に絡むという、私的にものすごく好みな展開で、しかもストーリーに無駄・無理がなく、満足した1冊でした。

最…

5

神に弄ばれた恋 ~Andalucia~ 小説

華藤えれな  朝南かつみ 

生と死と情念の世界

華藤さんの闘牛シリーズ、記念すべき第1作目。
故・朝南かつみさんが挿絵を手掛けられた貴重な一冊でもあります(続刊の挿絵は葛西リカコさんが担当)。

「魔王」と呼ばれるヒターノ出身の闘牛士・サタナス(年上攻め)と、彼のパトロンで元貴族のアベル(受け)の主従・下克上モノ。

物語は、ある事件で刑務所に入っていたサタナスが出所したところから始まり、その後アベルとサタナスの子供時代へと遡ります。…

6

つる草の封淫 小説

沙野風結子  朝南かつみ 

めくるめくエロスの世界

もの凄く熱い感想書いたのに、全部消えてしまい心が折れたので色々省いてお送りします。

表紙買いです。
正直そんなに期待していなかったというか、タイトルからしてただのエロエロ中身無し系かなと思ってたんですが土下座して謝りたい気分でした。
エロじゃなくてエロスでした。
好き嫌いは激しく分かれると思いますが、私は大好きです。

江戸時代に忍者だとか特殊能力だとか、なんちゃって戦国風になんち…

5

忘れないでいてくれ 小説

夜光花  朝南かつみ 

塚本スピンオフ読みたい!

本作品と、スピンオフの『サクラ咲ク』あわせての感想です。
受けの清涼の分析系ツンデレキャラ、攻めの秦野の武闘派系直情型不器用キャラの両方ツボりました。
結構、好きな感じかも。
サイコメトラーというトンデモ設定も違和感なく、自然に溶け込んでて気になりませんでした。

脇キャラも、いい感じ。
サスペンス要素は、今回、それほどでもないかな。
もちろん、ちゃんと、最後まで引っ張ってくれます…

1

天女の眠る庭 小説

鳩村衣杏  朝南かつみ 

乗り越えることの勇気

切なくて凛とした印象の小説。

開業医の受は過去の恋愛で悲しい思いをしていて、後悔もあって忘れられず、恋愛に臆病になっている。
そこへ日本画家である攻と出会い、苦しく切ない想いを抱えながら、乗り越えて大切な人を得る。

そんな受なので、攻は強引じゃなきゃ成り立たないのですが、BLって攻が強引って多いいなぁとしみじみ。
いや、私がそう言うのが好みなのか(^^ゞ

最初はそんな攻に受と…

4

捜査官は愛を語らない 小説

義月粧子  朝南かつみ 

この気持ちをどうすれば…

残念感いっぱいです(>_<)
職業設定も人物も好みではあったのに…

受も攻も好きになれずぜんぜん萌えられませんでした。
ストーリー的にも、後半急にいろいと展開し過ぎな感じで、面白みが半減してしまいました。

架空の捜査機関やサイキックという設定はすごく良かったんだけどなぁ。
受の攻に惹かれていく過程がなんかしっくりこなくて、攻のビッチ感にもやもやしてしまっいました。

1

積木の恋 小説

凪良ゆう  朝南かつみ 

何度読んでもCHRISTMAS BOOKで泣いてしまう・・・

作中、蓮の心情で
「加賀谷との恋人関係が長続きするとは思えない。加賀谷が信用出来ないわけじゃなく、幸せという形の無いものが信用できない」というところ、
悲しいですよね・・・自分を愛してくれている人は信じてるけど、自分に愛してもらうだけの価値がないから、この幸せは続かないって思ってるんです。
だから、加賀谷が自分に興味が無くなった時のダメージが大きくならないように、蓮は自分の中の意地を捨てられ…

5

秘蜜 小説

いとう由貴  朝南かつみ 

特殊な愛?

羞恥奴隷→羞恥心を忘れない、可愛い奴隷が受の佳樹です。
攻の2人にターゲットにされて、電車で恥ずかしい事をされてしまって、嫌なのに感じてしまう。佳樹の気持ちが丁寧に書かれていて、プレイ中は読んでるこっちが恥ずかしくなりました……
奴隷とはいいますが、攻めの一人の英一さんは佳樹を大切にしていますし、季之も可愛がっているのが分かるので、そんなに痛々しいものではありません。ちょっと特殊な形で愛されて…

2

積木の恋 小説

凪良ゆう  朝南かつみ 

恋とは、脆く崩れやすく1つ1つ積み上げていくもの…

人への甘え方
人への心の開き方
喧嘩をした後の仲直りの仕方

こういうこって自然に自分達の身についているものだと思っていましたけど、これらは子供の頃からの経験で身につくものだということに改めて気づかされました。

親の愛も家族愛も知らずに生きてきた蓮。
まるでカタキのように男を騙し、金を騙し取り、でもお金が貯まったら手に入れたいのは家だという。
そんな蓮にカモにされたのは医師の加賀…

3

花蝕の淫―狂おしく夜は満ちて― 小説

華藤えれな  朝南かつみ 

ひどいひどいひどい

容赦ないよ。京都弁の清祥が美しいなと思ったら、竜二郎が現れて他の僧達の前で清祥の背中にある刺青を晒し、犯そうなんて。
この、清祥の実父の命令だそうで。
二度と仏門に戻れないように後輩の僧達の前で辱しめるのが……冒頭からなんて残忍な……。

本当にひどい父親です。
愛人にするために強姦し、生まれた子が清祥。
清祥が長男だから六代目に?
そして、竜二郎に父親の命令で犯される。
読んでて…

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