朝丘戻さんのレビュー一覧

坂道のソラ 小説

朝丘戻  yoco 

ほどけるような切なさと、泣きたくなるような優しさ。


朝丘戻さんの作品は初めて読みます。

読んでいてまず印象的だったのが、描写の豊かさ。

この物語は主人公である高校生の一吹(いぶき)視点で描かれているのですが、一吹の心情や抱える悩み、ふと振り返る過去の記憶等、それらが一ページ一ページにたっぷりと詰め込まれております。文章の厚みとでもいうのでしょうか。そういったものを感じて「これは読み応えあるかも」と読むのが段々楽しくなっていきました。…

7

春のダリア文庫フェア2014/うるうるBL小冊子 グッズ

ホントうるうるしちゃいました~

ダリアフェアの今度の小冊子は個人的に好きな作品が多かったのでかなり嬉しい。
朝丘 戻さん「坂道のソラ」成瀬かのさん「琥珀色のなみだ〜子狐の恋〜」
名倉和希さん「御曹司は初恋を捧ぐ」の3作品の番外編が入っています。

その中で特にお気に入りなのがもふもふスキーな私のお勧め作品の一つですが
成瀬かのさん「琥珀色のなみだ〜子狐の恋〜」から番外編タイトル琥珀色の日々です。
攻めの鐵と狐神様の子…

5

カラスとの過ごし方 小説

朝丘戻  麻生ミツ晃 

読後の痛みも味わえる人向け

幸せである定義とは、何だろう。
二人がくっつけば、思いが通じれば、相手のことを思いやることが出来たなら。
みんなそれぞれ自分の中のハッピーエンドがあると思います。
私の中でのハッピーエンドは、想いあってずっと傍にいることでした。
しかし、朝丘先生はそんな甘っちょろい価値観をそれをいともたやすく打ち砕いたのです。

正直に言えば、くっついて欲しかった。
二人でなんてことない日常をまった…

6

あめの帰るところ 小説

朝丘戻  テクノサマタ 

・・・すごく良かったです。

私初めて買ったbl本が、「あめの帰るところ」だったんですけど、これ読んだらなんかこう
心がぽかぽかしました。最初は(攻め)キャラクターがなぁ~おしいな。なんて思ってたん
ですけど、このキャラだからよかったのかも!と思えます。記憶喪失のシーンで最後思い出すかな?って思ったのですが、あえて思い出さないのも朝丘さんのいいところなのかなって思います。私と同じく、初めて買う!って人には、おすすめできます…

3

坂道のソラ 小説

朝丘戻  yoco 

キャラが生きてる

非常に朝丘さんらしい作品だと思いました。
本当に「大人」な人物を書くのが上手い作家さんだと思います。攻めである大柴の大人な対応を見て、受けである一吹と一緒に何度ズルイと見悶えたことか(笑)
SNSを使ったネットでのかけあい、時間の流れ、気持ちの変化も上手く書かれていたと思います。

私は終盤にかけての二人の関係を認めてもらえず、母と口論になったシーンで涙しました。自分の感情を上手く表現でき…

5

カラスとの過ごし方 小説

朝丘戻  麻生ミツ晃 

これはやばい・・・

この本は私がBLを好きになったキッカケになった小説です。
表紙が綺麗だなぁーと思い買った本ですが見事に号泣しました。
カラス先輩と幸一が結ばれればいいと小説を読んでいて思いましたが、今考えると結ばれない形が二人にとって一番の幸せなのだろうなと思います。
今までBLの作品はハツピーエンドが当然と思って私ですがそれが見事に壊されました。
でも、ハッピーエンドじゃなくてもいいんだとこの作品を見て…

4

ドラマ 小説

朝丘戻  麻生ミツ晃 

感動・・?

カラスとの過ごし方で、朝丘戻さんを好きになった私です。
今回、偶然書店で本を見つけ買ってみました。
おもしろいとは思いましたが、納得のできないところがありました。。
三か月という短い恋ですがもう少し濃い内容の方がいいと私は思いました。
拓人が裕人を好きになっていく流れが速すぎてイマイチ感情移入できませんでした。
しかし、萌えるところもたくさんあって良かったです。
続編のラジオに期待して…

2

坂道のソラ 小説

朝丘戻  yoco 

リアルな日常の一コマ

 高校生の一吹は、通学のために毎朝バスを利用しています。毎朝の通勤、通学場面と言えば、ほぼ同じ人が乗り合わせるというのが常ではないでしょうか。まず、この設定で私は「あるある」と思いました。一吹は、服装、雰囲気から、どんな人だろうと想像したりする場面がリアルです。(笑)
 
 一吹がバスの中で、痴漢に遭ったとき助けてくれたのが、まさにかっこいいと思ってた賢司だったのですが、賢司は一吹に「アニマル…

1

あめの帰るところ 小説

朝丘戻  テクノサマタ 

一言でいうなら。

辛い、ですね…


以下ネタバレ注意です!

ハッピーエンド、ではあると思うんですがあめちゃんの事を思うとすごく切なくなります。
思い出を共有する人のいなくなった先生も悲しく感じます。
最後の方の呼び方が千歳に変わってる事も切なくて、涙が止まりませんでした。
それから、あとがきにあったタイトルの意味。
「君の中、飴がなく」私は無く、と読んだんですが、あとがきにあった泣く、という言…

3

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変わる愛の形

アキと美里が同棲を始めてもう9年。
美里は執筆なんだろう、夜通し仕事をして朝方寝て、またアキが制作で夜更かしをしたり、多少の生活ペースのすれ違いがあれど、それでも「二人の生活」として順調に行っている様子が伺える。

午後12時過ぎ、前日午前三時まで仕事で切羽詰まっていたアキもまだ寝ていてインターフォンに起こされる。
玄関へ出たのは美里、そして訪れてきたのはアキの先輩で同性愛を嫌悪していたは…

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