朝丘戻さんのレビュー一覧

とのこい 小説

朝丘戻  丹地陽子 

新しいBLのかたち

BLは主人公がはっきりしている場合が圧倒的に多いと思いますが、こちらこ作品はお相手が誰だかわかりません。
この人かな、と想像しながら読み進めるのがラブコメというのもあり楽しいです
お相手がわかってからの仲良しな様子もしっかりと描かれており読み応えもあります。
嫌な人も出てこないので楽しい幸せ!な気分で読めます

7

とのこい 小説

朝丘戻  丹地陽子 

たくさんの愛があふれてる作品

恋愛要素だけではなくて、主人公の世さんとともに一夜を共にした相手を推理していく楽しさがありました。

割と序盤で目星はつきますが、その理由を推測していくのがすごくわくわくして、明かされた正解もさすが朝丘先生、ずっとちらちら散りばめられていた伏線が見事に回収されていて!
再読した時にあーー!ってなります(笑)

一回目は柳瀬さんの包容力にめろめろになり、二回目は真人くんの深い愛情に自分まで…

7

とのこい 小説

朝丘戻  丹地陽子 

ふたりで作り上げる関係が愛しい

「ふたりでごめんをしよう」

このセリフを見た時に、あぁ絶対今回の物語も素敵なものなんだろう、と確信していました。

朝丘先生の本はどれも心理描写がとても細かくて、人の弱さ、足りなささえも丁寧に描いてくださいます。かっこいいところだけじゃない、万人受けするようなかっこよさ、優しさだけじゃない。足りない部分があるからからこそ人間味があり、弱さゆえの行動に深く共感ができ、登場人物たちを愛おしく…

7

とのこい 小説

朝丘戻  丹地陽子 

前半の萌え・中盤以降の盛り下がり…

とても評価の難しい作品…というのが正直な感想です。
(と言いつつ、評価を下げてしまい申し訳ないのですが、、)

序盤はドキドキワクワク感マックスで、ページを捲る手が止まりませんでした。
おおお!ここからどうやって受けは一夜の相手を突き止めていくのか…!?と。

が。

前半部分で既に犯人の目星がついてしまうため、その後延々と続く世の一人語りが
個人的に耐えきれず。

犯人探し…

11

とのこい 小説

朝丘戻  丹地陽子 

主人公を許容できるかどうか

仕事が出来てかっこいいけど酒に飲まれて酔うと言動が駄々っ子になる、28歳の城島世。
アパートの隣に住む大学院生の真人とは3年にわたって朝夕食を作ってもらう、隣人づきあいを超えた仲。
胃袋を掴まれている上に、真人の前ではかっこわるいところも見せられてわがままも本音も言える。
気が付けば真人の存在は世の生活になくてはならないものになっていて、彼に対する感情をどういうカテゴリで整理すればよいのか分…

10

とのこい 小説

朝丘戻  丹地陽子 

不思議な作品でした!是非、一読を。

BL小説なんだけど、BLぽくないと、言うか。

あらすじは、もう書かないので。感想だけ。

まず。長いんです。ボリュームがすごい。
だけど、気づくと読み耽ってしまう。 

例の犯人探しは、結構最初から薄っすらわかるし、何なら共犯者もわかる。

じゃあ、何が書かれているかと言うと。
世と、世を取り巻く真人と柳瀬と戸川との会話、気持ちのやり取りがひたすら。
それをひたすら読んでい…

6

とのこい 小説

朝丘戻  丹地陽子 

「俺はこうやってあなたの隣に絶対にいるから」

「あなたとふたりでごめんをしたい―。」
会社の飲み会の翌日に明らかに事後なのに記憶がない状況で目が覚めて。
隣人でご飯を作ってくれる仲の真人からは「必ず犯人を探してこい」と言われてしまい、そこから色んな人の想いが交錯していきます。
思い当たる人物を辿っていくうちに世は後輩の戸川と上司の柳瀬に行き着きそれぞれの世への想いを語るパートもよかったです。
犯人の真相もね、読んでいくと世が明らかにこ…

8

COMI COMI OF THE YEAR 2022 フェア小冊子 文庫・ノベルズ編 グッズ

番外編好きには嬉しい

COMI COMI OF THE YEAR のフェアで作成された小冊子。
墨と雪の番外編あると知り、ゲットしました。
以下9編で、1,3,4が好きで5が超好きだったので萌2にしました。

1.泣けない竜
超王道だけど好き。猫耳が大好きなんです。黒猫のコスプレ衣装を
ルードヴィヒに着させてしまい、あまりの可愛さに、衣装チェンジすると言い出すお話。
楽しい。

2.この手(左)

0

とのこい 小説

朝丘戻  丹地陽子 

城島世には「彼」しかいない

丹地陽子さんの表紙がとても魅力的で、Twitterで見かけてからずっと気になっていました。
ほぼジャケ買い状態です。
ある意味「世くんに一目惚れ」ですね!

あらすじ以上の内容はほぼ知らないまま読み出したので「ミステリーとBLって相性悪くないかな…」と思ってましたが、ほぼ謎解きはありません。
わりと早い段階で「犯人」は分かるし、そもそも君以外いないのでは?!という状況。

登場人物が…

5

とのこい 小説

朝丘戻  丹地陽子 

大人の会話のやり取りが気持ちいい1作

私の中で朝丘先生といえば、何かに葛藤をしながらトラウマや生き辛さを抱えている人々が多く登場する、甘みもあるけれど胸が詰まるような切なさが多めだったり、しっとりと泣ける作品を多く書かれている印象がある作家様だったのですが、今作はとにかく優しくて暖かみのあるお話でした。
なんでしょうね…作中になんともいえない不思議な感覚になる独特の空気が流れているんですよ。
心理描写の丁寧さが光る素敵な作品でした…

9
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