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99/100(合計:999件)
雁須磨子 中村明日美子
葡萄瓜
特集「彼氏腐男子」と言う事で。 特集に惹かれて手に取った一冊でございますが… 腐女子が千差万別である様に、一応腐男子にも 個体差異と言うものはございまして。 何が悲しゅうて腐男子のアレコレ展開のステレオ タイプを繰り返し目にするのかな、と。 この特集は、少々時期尚早でしたでしょうか。
中村明日美子
ぎが
ネタバレ
1巻よりも描線が緻密で繊細になったこの巻の中村氏の絵は、ひさうちみちお氏の絵にも似た無機質さをまといつつも官能性を増すことに成功している。 また、現在の彼女の絵の特徴の一つである瞳の描き方もこの巻の後半で完成したと見てよさそうであり、この表現で人物の表情がより豊かになっている。 1巻後半からのあらすじは以下の通りである。 オオナギに引き取られタケオと名を変えたトリノスは、自分の「弟」…
むつこ
『Jの総て』に登場した、モーガンとポールの中等時代の話です。 『Jの総て』も面白かったんですが、この作品は更に面白かったです。 切なくて切なくて、死にそうになった。モーガンの長くて報われることない片思いが、ここから始まってたんだなァと感慨深かったです。 作品の傾向がぜんぜん違うので、『Jの総て』が苦手だった方にもオススメしたいです。 どちらかというと、中村明日美子さんのあの名作『同級生』みたいな、…
マリリン・モンローの死を合図にするようにして、Jの周囲が大きく変わりはじめる最終巻。当然1巻の主要人物も再登場する。 法律事務所に勤めるポールのもとに、リタとかつてJにインタビューした雑誌記者が訪れる。Jは刑務所におり、所内でモーガンと再会していた。Jに面会したポールがリタから知らされた事実を伝えると、Jは精神的に不安定になる。やけになり問題行動を起こしたJに再度面会したポールは、心からJを…
もと
絵柄がどうにも苦手で、ずっと手を出してなかったんですけど、なんかレビュ系見てると全て「絵柄が苦手だったけど、読んだらメチャ面白かった(要約)」って書いてあるから、勇気出して読んでみたら、ホント、レビュ通りだった! いい意味で裏切られてホント嬉しいです。 やっぱ食わず嫌いはよくないね! 何度も思うんですけど、最初の一歩は勇気がいるものなんですよ。 この独特の絵柄も、「マンガ」となると一枚絵と違…
高坂ミキ
そう、気になっていたんです中村さんのこの作品は。 ボーイズラブ作品をBLレーベル以外で描いたもの…読む前の認識はそんな感じだったのですが読んでみると微妙にそのニュアンスが違うモノだという事がわかりました。 性別を変えてはいないので同性愛ではあるのでしょうが、主人公のJは先の方も書いてあるように「性同一性障害」なんですよね。 見た目は男の子でも、心は女の子。男の人を好きになる時はきっとJの…
英田サキ 中村明日美子
英田さん初の作品とは言えなじみの薄いレーベル、しかも初ファンタジーってことで正直言ってあんまり期待していなかったのです、英田さんときどき暴走されることがあるので(笑)なんでもあり的なファンタジーならではのとんでも設定が出てきたらどうしようかな・・・なんてくだらないことを懸念していたのですが、読んでみると意外にも硬すぎず緩すぎずの文章に内容が嵌っていて思っていた以上に楽しめました。 この話を読…
「同級生」にハマり、中村明日美子の他の作品も読んでみたいなと思って買ったのがこの作品です。 絵が好きじゃないし、同級生とは色合いの大分違う作品だと聞いてたから、迷いつつも買いました。 買って良かった! 確かに色合いは大分違います。 「同級生」が爽やかなレモンのサイダーなら、こっちは血でできたドロドロのワインって感じ。 でも確かに同じ作者によるものだと思った。 作品の行間に流れる、痛いような切ないよ…
読み終えてため息。 傑作です。 構成が素晴らしい。現代と過去を行き来しながら、JとJを巡る人々の事件が明らかになってくるんだけど、中村明日美子さんは見せ方が上手いなァ、と。 あらすじだけを読んでストーリーを理解したつもりでいると、勿体無いです。あの構成と絵があってこその、「Jの総て」なのだ。 ストーリーも登場人物も、本当に魅力的。 結末で胸があたたかくなり、心からホッとしました。
二巻目はリアっていう女性を中心に語られる話です。 色々ボーイズラブを読むようになってから感じるようになったのが、「女性を重要人物として登場させると、つまんなくなる。要らないよもう」って気持ちと「でも登場させないと不自然、不自然もヤダ」という気持ち。 ジレンマ。 でもこの漫画ではまったくそれを感じなかった。これはなにげにスゴイことだと思う。