中原一也さんのレビュー一覧

はだれ恋 ~拾われ男の妄想~ 小説

中原一也  小山田あみ 

了くん、昭和の漢だねぇ……

電子書籍で読了。挿絵有り。いつも思うのですが、小山田画伯のイラストは電子でもとても美麗。

自動車整備工(それもこだわりのクラシックカーだっ!)で愛妻家の八尾、被虐待児(と言っても内にこもるタイプではなく『昭和の不良』の香り)で家出中に八尾に拾われる了、この二人に無償の愛を注ぐ、病弱な八尾の妻芙美。こんな登場人物で構成されるお話を中原さんが書いたら、面白くないわけがないじゃないですか!

3

淫雨 小説

中原一也  國沢智 

中途半端な印象で

BLにどんな形でもあれ、相手への想いを求める私にとって、このお話は、手下にやらせる(しかも途中抜け。やらせといて、好きなら最後まで見たら)から始まり、ちゃっかり、最後は自分も凌辱し、受け様も、あっさり、金庫の番号を吐くなど、なんだかな…の思いに、読み続けることが苦痛になりました。
理不尽な扱いを受けても、何故そこまでっていう受け様の攻め様に対するポジティブシンキングに、共感できず、変に直也を気遣…

1

ふしだら者ですが 小説

中原一也  小山田あみ 

幼馴染がビッチだったら

エンタメ上手な中原一也先生。
本作も突拍子もない設定ながら、テンポよく笑いながら読み進める事ができます。
何しろ、冴えない・仕事に熱意無い・貞操観念無い、の38才・皆川が、子供の頃に「妖精に同性に言い寄られる魔法をかけられた」と信じきっており、チ○ポが付いてれば誰でも来るもの拒まず、名前も覚えずカラダだけの関係を持っている、という設定。
いつも男との別れ話の尻拭いをしてくれる幼馴染の高森とだ…

1

淫獣~媚薬を宿す人魚~ 小説

中原一也  小山田あみ 

一番面白かったのが・・・

赤尾の店に、ある晩ずぶ濡れの男・久白がやってきます。
無銭飲食をした久白を店で働かせることにした赤尾でしたが、時々いい匂いがする久白のことが気にかかるようになり・・・

生まれ持った特異な体質のせいで追われる久白と、そんな彼を理解して丸ごと全て受け止めて愛してくれる赤尾。
久白の”狩られる者”という運命から逃れるため、二人にどんな試練が?!困難が?!と設定に惹かれたのですが、そういう話では…

2

闇を喰らう獣 小説

中原一也  石原理 

2度美味しい!①兄編②弟編

中編2編収録。この2編は本編+スピンオフで、二つで一つの作品ワールドという感じです。

「闇を喰らう獣」
中原一也さんの2006年の作品。
そしてお得意の、ヤクザ攻め。
中原さんの「ヤクザ攻め」って、とことん極道で、大人で、標的にされたら絶対に逃れられないヤクザ幹部としての権力と男の魅力を持っているんですよね。
この物語の攻め・綾瀬貴範も正にそんな危険な男。
綾瀬にロックオンされたバ…

4

悪辣色男 小説

中原一也  奈良千春 

タイトルに偽りなし

一言で言うと攻めの異常なほどの執着物で、そうした作品は大好物なのですが、一筋縄ではいかないです。
前半は受けがとにかく不憫で可哀想。。
攻めも好きな相手なら、何もそこまでしなくても。。というほど受けを貶めて惨めさを増長させます。
特に最初の頃は全く愛を感じられなかったので、受けもここまで惨めにされて好きになるという心情って何なんだろう。。という素朴な疑問。
吊り橋効果で好きになる的な??

1

極道の淫らな挑発 小説

中原一也  桜城やや 

色気 vs 根性

長身でスーツを美しく堂々と着こなし、危険な匂いを振りまく男。
対して今は亡き姉の一人息子を引き取って日々奮闘している平凡なサラリーマン。
極道x堅気の、中原作品のどこかで見たような2人ですが、2人の運命の出会いは甥・一翔(かずと)が実はヤクザの組長の息子だったから。
そんな事実は初耳だった羽村優は、断固として甥・一翔がヤクザの元に奪われるのを拒否します。
この何ものにも、カネにも陵辱にも自…

3

悪辣色男 小説

中原一也  奈良千春 

実はしつこい執着愛。

真面目に生きてきた平凡な男が、自分の押し殺していた性的嗜好を目覚めさせられていくというストーリー。こういうエロ描写重視のBLというのも、もうだいぶパターン出尽くしてて新鮮なネタやシチュエーション探すのも大変なんだろうなぁ……などと思いながら読みました。

皆様も言及している腸内洗浄のシーンは、ス○トロの領域に踏み込まないよう気を遣ったのでしょうねという感じ。個人的にはもっと直接的な表現でも全然…

1

淫雨 小説

中原一也  國沢智 

受けが強い…!

愛がないもの・陵辱系は苦手なんですが、今作思いっきりソッチ系でした(;´д`)
初っ端から陵辱なんです。
「いや、きっと挿入前に攻め(望月)に止められる」と思ってた私があまかった(笑)
3人からやられまくった後に望月から快感を伴うH、そして想いが通じたかと思ったら望月が消えるという。
そこまではまだ良かったんですが、その後の直也との絡みが長いわ痛いわで萎えました…。

結末はハッピーエ…

1

極道はスーツを愛玩する 小説

中原一也  小山田あみ 

猛り立ったり、もどかしかったり

極道物の古典とも言えるシリーズの初期作品。
多分、第1作はドラマCDを先に聞いて、その頃まとめ買いして積んだままになっていた原作シリーズ本を発掘。

BLに登場する極道たるもの、こうでなくっちゃいけない!って程のスーパー絶倫な攻めっぷり。
傲慢な振る舞いも、自分の愛する者は徹底的守り抜く、愛ゆえの独占欲。
対する受けの方も、極道の愛人たるもの、やっぱりこうじゃなくっちゃ!って思える、平凡…

2
PAGE TOP