中原一也さんのレビュー一覧

熱砂の黒鷹と約束のつがい コミコミスタジオ限定特典小冊子 傷痕 グッズ

ほの暗さと、どろどろと

こちらの小冊子は、ヴィルベルトとナダのお話ではなく、本編に登場したサブキャラクターのアルヴィンとその番、ラフィーフのお話となります。
時系列的には、本編でヴィルベルトが牢屋から出る少し前あたりでしょうか。
上下段組で読み応えがあります。

このお話を読んだ後に本編終盤のシーンを読むと、アルヴィンとラフィーフの関係性がまた違ったものに見えるかも。
そんな風に思えるほど、結構複雑な関係が描か…

3

熱砂の黒鷹と約束のつがい 小説

中原一也  奈良千春 

なんてたまらない設定なのか

こういう、唯一無二感のある関係がたまらなく好き。

宝石のように美しく大きな翼と、膝から下は鋭い鉤爪がついた三前趾足を持ち、その圧倒的な力で国のために戦う鷹族。いわゆる鳥人というやつです。
そして、鷹族と血の契約を交わし、猛禽類のような彼らを鳥笛を用いて使役し、時には抑え、時には身体と体液で癒す鷹匠なる人々がいる。
人と鷹族が共存する世界で、鷹と鷹匠の関係性を"つがい"…

8

熱砂の黒鷹と約束のつがい 小説

中原一也  奈良千春 

圧巻の壮大なドラマです

こちら、鳥人BLであり、主人公成長ものであり、アラブを舞台とした壮大なドラマになります。

これね、国の為に戦う戦士である鷹族と、そんな彼等と契約し自分の血肉でもって癒す鷹匠と、めちゃくちゃ腐心を刺激してくれる設定なんですよね。
発売を大変楽しみにしてまして、いそいそと読ませていただいたのですが、死ぬほど面白かったんですよね!

いや、鷹匠として懸命に前に進む主人公の姿に共感しちゃうなら…

13

熱砂の黒鷹と約束のつがい 小説

中原一也  奈良千春 

アラビアン鷹匠もの…萌える♡

中原先生と奈良先生のタッグとあれば、こりゃ買うでしょ!
しかもアラブの鷹匠とか、萌えしかない♡
というわけで、大変素晴らしかったです。

『空の魔王』との異名を持ち、鷹匠食いとして幽閉されていた鷹族・ヴィルベルト×フェロモン多めのチビっこ鷹匠・ナダによる人外バトルファンタジー。
鳥人の鷹族がめちゃカッコいいです!

自国のオアシスを守るために命を賭けて戦う鷹族。
その鷹族と番関係を…

16

負け犬の領分 小説

中原一也  新藤まゆり 

もふもふの癒し力v

素直に一言『面白かったv』

導入部からなんだこの主人公⁉︎と思ったら、
酒癖の悪さとは裏腹に
実に『かーいく(可愛く)』出来るサラリーマンでした!

ストレスだらけの彼を癒すのが
もふもふの野良猫達というのがまたいいv

今回は神木さんサイドだけでなく苫澤さんのターンもあるので、
どちらにも素直に感情移入できて気持ちよく読破。

苫澤さんの後輩が『犬山』くんというのもいい…

1

悪癖でもしかたない 小説

中原一也  高緒拾 

ビターBL

Kindle Unlimitedにあったので(もしかしたら期間限定かもですが)高緒先生の表紙からして甘くなさそうだと思って読んだら期待通りでした。
中原先生の作品は全て読んだわけではないのですが、893モノということもあり男臭いキャラ構成とストーリーが他作品よりも濃いと思いました。アングラな世界の男が持つ独特の色気やメンツがぶつかり合うシーン、非情に振る舞いたいのに情に流されてしまうところは胸熱…

1

親友とその息子 小説

中原一也  兼守美行 

一途だけど揺れる気持ち……わかる!

中原さん大好きで色々読んでいるのですが、
珍しく今回は萌えなかった……orz
面白く無いわけではないのですが、
主人公のふらふら加減がすっきりしない。
いや、一途といえば充分一途なのてすが、
前半据え膳食っちゃいそうになる所が!
息子がまたいい男なのが困る!
もうこっちにしちゃえよ!と
ドーンと背中を押したくなる!

前半から中盤は読んでいて辛いばかりで、
どっちとくっついて…

1

仁義なき課外授業 小説

中原一也  新藤まゆり 

ハートフルでした

昨年末、私恒例の『笑えるBL小説が読みたい今すぐ読みたいの病』が発症してしまいました。
こういう時に私が頼るのは、ちるちるの姐さま方でございます。ふばばさま主催のQ&A『【小説読みたい人寄っといで】小説推進委員会』にお願いしてご紹介いただいた一冊です。

ドタバタコメディかと思って読み始めたのですが、奇天烈ではありませんでした。
ってか、暴対法以降は日常生活にも制限があるので「解散したり足…

2

俺が好きなら咬んでみろ 小説

中原一也  小野浜こわし 

コミカル、シリアス、非日常、離れがたい想い。

中原一也先生は大好きな作家さん。
ですが最近はファンタジー系が多くて、ファンタジー苦手なもんですっかりご無沙汰でした。
でもファンタジー系の作品群の方が得点数も高いですよね。先生はヤクザもオヤジもファンタジーも何でもイケるんですね。

さて、本作。
吸血鬼ものとは知って読みましたが…
正直、この冒頭。というか吸血鬼ものとしての始まり方に驚きました。
何のひねりも世界観もなく、いきなり…

4

拝啓、百年先の世界のあなたへ 小説

中原一也  笠井あゆみ 

リリカルなファンタジー

私の中では中原一也作品=マッチョオジ&ギャグ枠の印象が非常に強いんですが、このタイトルといい、このカバーイラストの笠井先生描くところの美形(未来から来たアンドロイド)といい、いや、ホンマに中原一也??と半信半疑で読み始めたのですが、これは泣かされちゃうお話でした。
越えられない寿命の話にはほんとに弱いの。

主人公、さすがに挫折した小説家だけあって、SFな設定の難しいところを素直に受け入れち…

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