中原一也さんのレビュー一覧

ワケアリ 小説

中原一也  高階佑 

労働問題と、ハードボイルドと、ファンタジーと、環境問題と

マグロ漁船だ、間違いなく男だけの世界です。

【ワケアリ】では、
艶かしい美しさのある若い男・志岐の“ワケアリ”な部分と、
乗組員の男たちを惑わすような色気が元で引き起こされる問題と、
彼にどんどん惹かれていく船長・浅倉のお話が描かれています。

マグロ漁の壮絶な様子、志岐の過去と現在、最終的には過去から解き放たれることになるわけですが、登場人物がそれなりに多くて個性的なためか、漁船…

5

ワケアリ 小説

中原一也  高階佑 

この後、二人はどうなるの?


マグロ漁船!
それも遠洋!

ワケアりな男ばかりの船の中
とくに目を引く美青年・志岐

マグロとの死闘もすごいけど、
志岐の「ワケ」が、なかなかのもので、銃撃戦での殺し合い、

書き下ろし「帝王」は、地球環境にまで思いを馳せる、壮大なストーリー。
クジラの歌だって歌います。

そして、なんと言っても、
エロスイッチ入った朝倉の、本気のオヤジセックスが、愛情もたっぷりで…

7

ワケアリ 小説

中原一也  高階佑 

もうちょっと包容力を!もうちょっと大人げを!

舞台は大海原をひた走るマグロ漁船。
船員だけで30人弱いる延縄漁業の大きな船のなかは、様々な人間ドラマが繰り広げられています。
幹部である船長というポジションにいる浅倉は、少し前に来たぺーぺー船員・志岐が気になります。
綺麗で男のくせにいい匂いがして…笑
他の船員にも秋波を向けられている彼が、少しだけ心配な模様…。
なおかつ、浅倉自身もたしかに志岐の美しさと心根に惹かれているのです。

4

ワケアリ 小説

中原一也  高階佑 

マグロ漁船にエロおやじ

「愛しているにもほどがある」の後書きで、次はマグロ漁船ですよ
の予告に、その登場人物青葉の漁船時代の話かと思っておりましたら、
船長朝倉と、その名の通りワケアリの美成年志岐のお話。

あんな狭い船室の中で、あんなエロエロしちゃっていいの?
思わず心配してしまいました、余計なお世話。
フェロモンで船員を悩殺する志岐は、きれいなだけでなくちゃんと力仕事もこなせる青年です。
彼は中国マフィ…

7

ワケアリ 小説

中原一也  高階佑 

大変楽しゅうございました。

攻・マグロ漁船の船長 浅倉(36)
受・マグロ漁船新人の乗組員 菅原志岐(25)

マグロ漁船に乗り込んでくるのは、一攫千金を狙うものか、陸には居られない理由を持つ者か。
存在自体が卑猥な新人船員の菅原志岐には「ワケアリ」のニオイがありました。

ヒゲ、筋肉、ガテン系のオヤジばかりが押し込められたマグロ漁船に、細身の体、恵まれた容姿、女形の役者が持つような色気のある25歳が乗り込んだら…

5

よくある話。 小説

中原一也  朝南かつみ 

萌はあれど…。

オヤジ受けという設定には萌たけど、お互いどこをそこまで好きなのかいまいちわからない。
「一目惚れで追いかける」「情があってセックスがいいから離れられない」って、実際リアルでの恋愛の始まりはこんなもんかと思いながらも、小説としてはもっと納得いく決定打がほしかった。

しかも元妻が意外と健気で強いいい女で好感がもてたのに、袴田が池田に対する恋を自覚して元妻に嫉妬するのが、彼女を守ろうとした後だっ…

3

KYOUHAN<共犯> 小説

中原一也  水貴はすの 

一行ごとに新しい発見

色々ありえなさすぎて数行ごとに新しい発見がある勢いでした。
これはこれで新鮮……か?

内装を見るために入ったラブホテルでなんだかいい感じになる二人。
そもそもどっちか(もしくは両方)がゲイだとか、そうでないにしても元々思いを寄せていたとかいうフラグ一切なしでの進展には本当にびっくりしました。
その後、同僚の藤瀬に脅迫された北川(受)に藤瀬を落としてこいと命じる國武。
えええ、なにそれ…

2

A・KI・RA~路地裏の迷い猫~ 小説

中原一也  楠本弘樹 

淋しさがわからない孤独

拾った子猫が不幸で同情のあげくに……と言うのはよくある話しと思いますが、大概の受けというのは淋しさをわかっていながら淋しくないフリをするパターンが多いと思うのです。
強がりというか、それがプライドだったりする。
それがこの明良は淋しいことさえ感じていない、わかっていなかったりする。
ついでに「ウリ」の何が悪いのかさえまったくわからない。

生い立ちが生い立ちなだけに、確かに生きていく為に…

3

俺を抱いてイケ 小説

中原一也  藤井咲耶 

ゲラゲラ笑っちゃったんですが、こういう読み方が正しいかどうかは分かりませんw

ヤクザものです。
はっちゃけてました。
タイトルからして、はっちゃけてる(店頭じゃ買えねーよw)んですが。
誘い受けが大好きなんですが、この小説に登場する誘い受けは、「誘い受けの中の神」でした。
攻めに睡眠薬仕込んで、ベッドに縛り付けて、乗っかってヤッちゃうんだもの。
けっこうせっぱつまったシーンなんですが、「そこまでやるかおまえw」と思って、クックックッという笑いが止まらなかった。
グッと我慢し…

5

愛してないと云ってくれ 小説

中原一也  奈良千春 

フェロモン出過ぎ!

 世は、草食男子なんてものがあふれている時代。
 ほんわかした草食系のBLも大好きなのですが、この斑目を見ていると……「そうよ! 男はこうじゃなきゃ」と思います。
 なんでしょう、このフェロモンは。
 もっとやっちゃって~となるのですが。

 攻めの斑目がフェロモン垂れ流しですが、受けの医師坂下も魅力的な男です。はきだめに鶴、ならぬ軍鶏。ただ綺麗なだけではありません。お人よしだけど、芯の…

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