竹美家ららさんのレビュー一覧

ナイトガーデン 小説

一穂ミチ  竹美家らら 

人間は、変われないからこそ愛おしい。

「ふったらどしゃぶり When it rains, it pours」のスピンオフ。
「ふったら~」では整(受け)の同居人だった和章(28)の、その後の物語です。
前作では、交通事故で両親を失った整と同居し、お互いに愛情を持ちながらもセックスレス・・・といういびつな関係を続けていた和章。
その結果、整はもう一人のカズアキ(一顕)と恋に落ち、和章の元を去ります。
抱いてほしいと懇願する整を、…

17

ナイトガーデン 小説

一穂ミチ  竹美家らら 

前作以上に好き

一穂先生の作品とは相性が悪いのですが、フルール文庫の作品だと何故か相性が良いので不思議です。
同じシリーズだからかな。
前作は、奇を衒った内容ではないのに今までに読んだ事のないBLだと感じ衝撃を受けたのですが、今作はジワジワと染み渡る感覚でした。
柊の魅力によるものでしょうか、前作以上に今作が好きです。
とにかく柊に魅了されました。森そのものみたいな子ですね。マイナスイオンを放っていそうで…

7

雪よ林檎の香のごとく 小説

一穂ミチ  竹美家らら 

一穂作品の原点

担任教師が、朝の図書室で泣いていた。
そんな冒頭から、高校生と教師が急速に距離を縮めていく物語。

一穂さんのデビュー作となる本作品。
最近の一穂作品に慣れた今読み返すと、展開の早さに驚く。
また、今ほど技巧的でないためか、剥き出しの感性が痛いほど伝わってきて、何だか圧倒されてしまう。
鋭く、瑞々しく、繊細な情感に溢れていて、
一穂さんの作品の中でも一、二位を争うくらい好きな作品。

8

ナイトガーデン 小説

一穂ミチ  竹美家らら 

棘を抱えて生きる

帯には三浦しをん氏の「一穂さんに、また泣かされた!」の文字が……
読後の感想を一言で言うと、確かにそうとしか言えない。
大好き故にどうしても評価が辛くなってしまう一穂作品なのだが、
ああ! 竹美家さんの挿絵も美しいこの新たな傑作を
どんな言葉で表現すればいいのだろう……?

『ふったらどしゃぶり When it rains, it pours』を読み終わった時に、
「和章をにも幸せを…

27

Dear+&Cheri+ LOVERS+ グッズ

買っておいてよかった!!

2013年の初夏あたりから本格的に商業BLに足を突っ込んだ新参者なのですが、AGF、草間さんが執筆しているからこの本ともう一冊が欲しくてたまらなくて、前日まで行くかどうか悩んでいました。しかし、周りに聞けば聞くほど、当日はすごい人数で大変そうで。
結局、仕事が入っていけなかったのですが、後日通販が!!!!
喜んで購入いたしました。版型が大きくて、鏡みたいにピカピカでびっくり。
で、他の作品は…

0

雪よ林檎の香のごとく 小説

一穂ミチ  竹美家らら 

研ぎすまされた感性と、美しい言葉

言わずと知れた一穂ミチ先生のデビュー作を改めて振返ってみて
最初に読んだ時、目の覚めるようなあまりに清冽な文章と
確固たる人物造形に魅せられたことを、まざまざと思い出した……。
 
  ※今回、過去に評価だけ入れていた作品のレビューが書けるようにして下さったので
   この機会にアップさせて頂きます。 2014.7.8


本を読む楽しみには、
ストーリーの面白さや魅力的なキャラ…

19

しもべと犬 小説

玄上八絹  竹美家らら 

お勧め頂いてありがとうございます!

答姐でお勧め頂いた作家さんです。
玄上さん、初読みでした。
こちらの作品は、とにかくわたしは昔っから竹美家ららさんが大好きなもので選びました。
ああ、ところどころにけっこうな枚数出てくるイラスト、素敵でしたー(喜


攻めは警視庁特殊班五係という非公式組織の刑事、智重。
ある事件で大怪我を負い、五係へ移動させられました。

受けの信乃は『犬』と呼ばれる、人間の細胞から作られた人型…

4

雪よ林檎の香のごとく 小説

一穂ミチ  竹美家らら 

ダメな大人。

「ふったらどしゃぶり When it rains, it pours 」がとてもよかったので作家買いして読んでみました。

内容は皆さま書いてくださっているので感想を。

評価下げてごめんなさい。どうにもこうにも好きになれませんでした。一穂さんのデビュー作だそうで、とてもそうは思えない作品にはなっていると思います。タイトルも素晴らしい。これがデビュー作とは思えない才能も感じます。でも何がダ…

24

ふったらどしゃぶり When it rains, it pours 小説

一穂ミチ  竹美家らら 

共感。

凄くリアリティのある作品だな、と感じました。そしてどのキャラにも共感できる。いや、私だけかもしれないけれど。内容は皆さま書いてくださっているので感想を。

同棲中の恋人にやんわり拒まれてレス状態。けれど「しよう」と言えない一顕。
愛しているのに、セックスだけはしたくないかおり。

どうしようもなく求めているのに、欲しい愛情は返してもらえない整。
歪んだ愛情でしか愛せない和章。

登…

18

LIFE GOES ON 小説

一穂ミチ  竹美家らら 

心の底から、ジワッと幸せ……

「ふったらどしゃぶり」番外編。

表題作は、「ハートがかえらない」の続きの年始の話。
先輩からの電話で、突如京都旅行に行くことになった二人。
迷った一顕に反して、整は即決で「じゃあ行く」と答える。
かといって何も計画しないのが彼ら流。

たった一泊の初めての旅行、いつもと違う街で過ごす二人っきりの時間。
一見さんのバーで、「カップルやったりして」と冗談を言われ
何の迷いも躊躇いも…

5
PAGE TOP