竹美家ららさんのレビュー一覧

ふったらどしゃぶり When it rains, it pours 小説

一穂ミチ  竹美家らら 

好きな気持ちと体を求める気持ちはイコールじゃない

セックスレスに悩む二組のカプ。
彼女を抱きたいのに拒まれる萩原と同居中の幼馴染の和彰から抱いてもらえない整。

同じ悩みを持つ萩原と整がひょんなことからメル友になり、知らない相手だからこそ悩みを相談しあいます。
それが同僚だと分かった後も、その関係は続き、ついに体を合わせます。

セックスへの強いこだわりも、切実な二人の前では全然いやらしさがありません。
体の関係がないから嫌いなわけ…

7

ナイトガーデン 小説

一穂ミチ  竹美家らら 

ナイトガーデン(和章作)が見たいです

ふったらどしゃぶりでは私の中で好感度低いキャラベスト2だった和章と、金髪碧眼の山籠もり系(?)男子柊くんのお話です。
読み始めて最初に感じたことは、 和章って、こんな人だったんだ… ということです。 同じく一穂作品の、「雪よ林檎の香の如く」と「meet,again.」に出てくる栫さんと(人間っぽくないという点で)タイプが似てる…といいますか。
ふったらどしゃぶりでの和章は、(セリフだけでしたが…

4

イエスかノーか半分か 2 世界のまんなか 小説

一穂ミチ  竹美家らら 

キャラの魅力が爆発!な2巻。

前作に続いて大好きな作品です!
とても楽しく読ませて頂きました。

今回は計が色々と不安定で心配しましたが、そこはやはり俺様でプライドの権化な国江田計(笑)さすがでした!
とにかく前半は主人公である計の頑張り屋さんでツンデレな魅力が、後半は潮の優しさが炸裂しています。
終始2人のやり取りに笑いつつ、2人のイチャイチャに和んでニヤニヤして楽しめました。程よいエロもありつつ、ストーリー内を占…

5

イエスかノーか半分か 小説

一穂ミチ  竹美家らら 

表も裏も、たったひとり。


一穂さん初読みでした。
お仕事BL!という感じで、頁数も005~152が表題、153~260(あとがき1頁込み)が第2部、という読みやすい量。一々辞書を引かなければならないような難しさもなく、強いていうなら文章が飛びやすいというか読み返すことが多く、伏線らしき事柄に驚き切れなかったことが少し残念、というくらいです。嚔等…

「冗談じゃありません」からの
「うまくやれ、と言って下さい。僕…

3

千流のねがい 小説

玄上八絹  竹美家らら 

癒しと号泣の一冊

ファンタジー系モフモフ、ケモ耳系に縁が無かった私に一大転機をもたらした本。そして、純粋さに癒され涙を流したい時に読む本として絶対を誇る一冊である。あれから色々な作家さんのを読んでみたが、この作品程泣いた(むしろ号泣の域)のものは無い。偽りの神様として造られた「きつね」のなんと愛らしく一途で切ないことか!そしてサッカー少年の瑞々しい生命力と身にまとった明るさとに 心底救われるような思いだった。征士郎…

1

イエスかノーか半分か 2 世界のまんなか 小説

一穂ミチ  竹美家らら 

事件盛りだくさん

丸ごと一冊がひとつのストーリー。

今回は、計の恐ろしきまでの自信がゆらいだり
記憶をなくすような事故がおきたり。
なかなかたくさんの事が起きましたね。
が、潮の不動な計を思う気持ち、そして
地球の海のように(笑)広い心は変わりませんでしたw

いいですね、こういう関係。
誰でも心を解放できる場所が無いと
いつかバランス崩してしまいますよねぇ。
それが計の場合、潮なわけで。

2

イエスかノーか半分か 2 世界のまんなか 小説

一穂ミチ  竹美家らら 

シリーズ3作目をぜひ

計の仕事に対する気持ちの部分で悩み、そして一応は整理がつきましたね。
非常に細かくてリアルな悩みだったので読んでいて共感というか、一緒にもだもだした部分でしたのですっきりしました。
そういったストーリー的な部分で読み応えがあって満足感があります。

潮との関係については特に代わり映えのない印象で、一悶着あっても良かったような。
記憶喪失は定番ネタですがシリーズ通してテーマとなっている「半…

2

イエスかノーか半分か 小説

一穂ミチ  竹美家らら 

もっと早く読みたかった!

何でもっとはやく読まなかったんだろう!
私には珍しく小説なのに一気読みしてしまいました。

もともとテレフォンセックスのシーンが目当てで購入したのですが(有名人気作とは知りませんでした)収穫はそれ以上。
特にキャラクターが魅力的です。
メイン2人以外の登場人物にもまるで実在の人物のような存在感があります。
自分も体験したことがあるようなリアルな心理描写が描かれているせいでしょうか。

5

二度目の恋なら 小説

高岡ミズミ  竹美家らら 

イラストが…

職を転々としたのち、その美貌を活かして資産家の愛人をしていた藍川が、高校生時代に片想いしていた同級生・矢代と再会し、恋人として居場所を見つける物語です。

硬派で朴訥とした青年ながら藍川をちゃんと見ている矢代は良い男ですね。一方の藍川は、意地を張って大切なものを諦めてしまうという儚い一面があるのかなと思いました。外見と違って不器用なところもありそうですが、矢代のそばでもっと素直に、正直に生きら…

5

ナイトガーデン 小説

一穂ミチ  竹美家らら 

彼らを見失わないように

前作「ふったら~」は大人気作ですが私の中では刺さるものがなく、おのずと今作にも手が伸びていませんでした。何度か冒頭を読みかけては本棚に戻し、また読み直してはの繰り返し。ようやく読破しました。とてもよい読後感です。

引き込まれればとんとん拍子でした。さすがの一穂文学。冒頭で何度か挫折してしまうのは、やはり叙情的な、無限に広がりそうな作品世界の中で迷いそうになったからと思います。
人それぞれと…

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